はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

真夜中のオカルト公務員 第6話「悪魔と喪失感」感想

今回はより女性らしい服装の琥珀。それに対して単なるあくびする猫という背景に成り下がったユキ。両方ともレギュラー入りかと思っただけに、ユキの扱いが寂しいのと、琥珀ももうちょっと偉大なる力とか、他のアナザーへの影響とかがあっても良いのでは?意外と存在がつまらんぞ。

今週の内容
悪魔アザゼルが少女を抱いて寝台のような場所に横たえると、その奥からベルフェゴールが現れ、人間の女との幸せな結婚は不可能だと思うと、意見を述べる。しかしアザゼルは自分たちの永遠の愛で証明して見せると笑って見せるのだった。
7月15日15時05分、新宿区神楽坂の新の家で、泉美は新を相手にゲームで六連勝していた。社会人になり、ゲームが弱くなったという泉美に、むきになって再度挑む新。
遊び終え、玄関まで見送る新に、来週の神楽坂祭りを一緒に行こうと誘う泉美。家が料亭のため、忙しくないのかと聞く新に、休みをもぎ取ったのだと嬉しそうにする泉美。平日のため、出勤前までならと了承する新に、泉美は新とのお祭りは久しぶりだから楽しみにしていると言い、帰っていった。そんな泉美を屋根から見ていた琥珀は、その左手を見て、何かを思いついた様に声を上げるのだった。
アザゼルの元を訪れた琥珀は、アザゼルに先日の戸山公園で僵尸の儀式に使った少女を貰った件で礼を言い、台に横たわる少女を見て、得心が言ったようにつぶやく。先日の少女はどこが適応したのかと尋ねる琥珀に、アザゼルは声色と右足だと答え、瞳はそこにあると倒れている少女を刺し、あと足りないのは左手だけだと言う。その答えを聞いて、琥珀はなら良かったと言わんばかりの表情で、条件に合いそうな子を教えると話し、アザゼルはその真偽を問うなど乗り気な様子を見せるのだった。
新が出勤しようと課のドアを開けると、仙田が部屋から出るところだったため、挨拶を交わす。仙田がスーツケースを持っているため、どこかに行くのかと尋ねる新に、ルーマニアに2週間ほど出張するからとの返事があり、思わず良いなとつぶやいてしまう新。仙田は、仕事じゃなきゃねと沈んだ声で応え、自分の居ない2週間は3人でよろしくと言って出かけるのだった。
仙田を見送った後、セオから、先日の戸山公園の件で保護していた女の子の一人が目を覚ましたため、すぐに話を聞きに向かってほしいと言われ、外回りに出かける新。
7月16日19時22分、新宿総合病院。先行していた榊と合流し、警察からの情報を共有する新。被害にあった少女の名前・住所・家族構成や、本人の記憶がはっきりしている事など、良い点が多かったが、彼女の生年月日が昭和40年11月10日とあり、本来なら50代であるはずという点から、新は攫われたときは17歳で、そのまま年を取らずに戻ってきたのかと推測し、榊は神隠しの典型なのだと肯定する。
病室に入り、被害にあった少女・柴裕子に目線を合わせるようにしゃがんでから話しかける榊。自分が新宿区役所の職員であることを、職員証を彼女に渡して確認してもらい、体験したことではなく、まずは身体の調子を聞く榊の話し方に驚く新。早速裕子の学校の話になり、裕子自身から白駒女学院の二年生だったと聞き、新は幼馴染も通っているのだと共通の話題を掘り下げ、合唱部が強い学校だと聞いていると話したところ、裕子もその合唱部にあこがれて入学し、「今年は全国に行けるね」と皆で話していたのに、自分だけはそうならなかったのだと暗い顔をする裕子。
本題の、何があったのかを聞き出す榊に、本当にわからないのだと話す裕子。部活から帰っていた時、急に目の前が暗くなり、ずっと暗いままで、灯もなく、ただ自分の手などは不思議と見える状況だったと言い、さらに黒い砂のようなものが散っていたと話す裕子。その黒い砂という言葉に、反応する榊。その様子に気付いた新は、他に思い当たることは無いかと自分から尋ね、はなしが途切れないようにするのだった。
新の質問を受け、少し考えてから裕子が言い出したのは、のどがナイフが当たったように、ヒヤッとしたことがあったと言うものだった。今は痛くないという裕子に、声はちょっとハスキーだがちゃんと出ていると返した新に、裕子は初めて言われたと驚く。その様子に榊は高い声を出してみるように言い、裕子も試してみるが、高い声だけが発せられない事に初めて気が付くのだった。
病院から帰るため、バスを待つ時間を使ってセオに報告する榊。特定の部位の機能が取られているという話に行きつき、もう一人、目覚めた少女は右足が動かなくなっていたと報告が来ており、ただ行方不明になったのが北海道だったため、警察との連携が必要になりそうだとして、一度戻ってきてほしいと榊に伝えるセオ。しかし電話を切っても、考え事をしているのか、バスに乗ろうとしない榊に、声を掛ける新。
朝、ベランダでも考え事をしていた榊は、これしかないのかと結論に至った様子で、その場にはいない姉に語り掛けるのだった。
7月18日16時40分、新を喫茶店に呼び出す榊。「都内女子行方不明未解決事件」のファイルを取り出し、柴裕子が行方不明者としてリストに載っていたこと、さらに榊自身の姉・詩織も同じく行方不明者として載っていることを確認させる榊。
榊は新に、自分と姉は17年前に両親を亡くして施設で暮らしていたこと、施設を飛び出した自分を探し、帰ろうと言ってくれた姉が、突然目の前で黒い砂に囲まれ、黒い何者かに連れ去られたことを話す。当時は攫った黒いものがアナザーだという事も知らず、その後も姉をさらった存在を探し続け、警察ではアナザー案件では役に立たないことを知り、資金集めのためにホストをやっていた時、仙田にスカウトされたのだという榊。
夜間地域交流課に入れば、姉の事件の手がかりがあると考えた榊の感は当たり、先日の戸山公園で、琥珀が僵尸を動かす祭壇として使った少女たちを、「女の子ばっかり集める手癖の悪い悪魔」から分けてもらったと言っていたことから、戸山公園での被害者たちと姉をさらった犯人は同じか同族の可能性があることまで行きついた榊。そこで、琥珀と話ができる新に、少女たちを分けてもらったという悪魔の事を聞き出す仲介をしてもらう様に頼むのだった。
新は、先日の都庁の異世界エレベーター事件の際、榊がパンドーラの仕掛けに引っかかった理由が、姉を失った喪失感だったことに気付き、少し考えて「アナザーとの交渉は危険」ではないかと、榊から教わった言葉を返す。榊も、その言葉が返ってくるとは思わなかったらしく、少し間をとり、話を聞くだけだからと、頭を下げて新に頼み込むのだった。
先輩の榊に頭まで下げられてしまい、新も悪魔の件を琥珀に聞いてみることにするが、さらに榊が、セオには黙っているようにと言うので、思わず身を乗り出して理由を聞く新。そんな新に榊は、これはプライベートであることや、課長の仙田が居ない中、分析作業も抱えているセオに余計に考える事柄を与えたくないという理由で、言う時が来たら、自分から話すという榊に、言葉通りになるとは思えない様子の新。
店を出た時、新は昭和40年生まれの少女が、生きて戻ってきたことから、榊の姉は生きているかもしれないと思い、その考えを榊に話してみる。すると榊も、その考えは思いつかなかったらしく、少し表情を和らげて新に礼を言うのだった。
それから仙田のいない中で、仕事をこなしていく新たち。琥珀を探すも見当たらず、そのことが気になっているのか、新の仕事のミスを指摘するセオ。
7月23日22時58分、新の書類のミスが多い事を指摘するセオ。体調でも悪いのかと心配されるが、そうでは無いと困り顔の新。榊はそんな新を外回りに連れ出し、最近は琥珀が居ないため、悪魔の事を聞き出せずに落ち込んでいる新に、今まで待った時間を考えたら、いくらでも待てるという榊。しかし新がセオには相談した方が良いという言葉には、自分の事にまきこむのはできるだけ最小限にしたいと譲らないのだった。
7月24日15時17分、神楽坂祭りの準備が進む中、泉美との待ち合わせ場所に到着する新。古いマンガのような「まった?」「ううん、今来たとこ」というセリフを言い合い、笑いながら祭りを楽しむ二人。
泉美がほおずきを買った後、飲み物を買いに離れた新。会計を済ませ、離れた場所で手を振る泉美の背後から、黒い靄のようなものが発生し彼女を覆い、さらに黒いアナザーが彼女を攫って行くのを見た新は、泉美の名前を呼んで連れ戻そうと駆け寄るが間に合わず、泉美が持っていたほおずきの鉢がその場に落ちたのだった。
同日7時24分、とうとう遅刻かと怒りながら新の出勤を待つセオに、自分が頼みごとをしているため、新に寛大な態度の榊。その様子に、とうとう何かを隠している事ではなく、新人を巻き込み、仕事に支障をきたしている事柄で榊を怒るセオ。そんな中、榊の携帯に新から連絡が入り、新の幼馴染の泉美が、榊の姉の件と同じ黒い砂のアナザーにさらわれたという言葉に、動揺する榊。
黒い砂のアナザーと聞いて、戸山公園の時にも黒い砂があったことを思い出し、そのアナザーと榊の姉の事件のアナザーが関係あるのかと榊を問いただすセオ。仕方なく、新を仲介して、琥珀から姉をさらったアナザーの情報を得ようとしていたことを白状する榊。「アナザーとの交渉は危険」だと新人に言った本人がそれをするのかと、セオは榊を殴り飛ばし、新にはその場で待ち、うかつな動きはしないように指示を出すのだった。
電話を切り、あまりの出来事にこんな偶然があるのかと考えた新は、共通点として琥珀を思い出し、琥珀の名前を呼びながら探すと、どこか別の空間に入ったように周囲が暗くなり、琥珀が現れたため、泉美が攫われた原因とばかりに睨みつける新。その、清明だったことにはしなかった新の表情を喜ぶ琥珀は、自分に怒るのは筋違いだと弁明し、少女たちを攫っているのは悪魔だと言って、新の周囲を浮きながら周る。その悪魔はどこにいるのかと聞く新に、琥珀は君たちの手の届かないところ・地獄だと話すのだった。

ここから感想
今回も、最年長・セオ先輩が、病院の面会時間を気にしつつ外回りに送り出すとか、新人を巻き込んだ私的調査をしていた育成リーダーの榊を怒るとか、あとは被害にあった女の子はアナザーは見えないから、声を取るためにアザゼルが近づいていても「ずっと暗闇」としか見えていない辺りとか、細かい部分で「さすが」という所はあるのだけれど、戸山公園辺りが入り組んで見えた分、最近は一つの事件を追いかけている形が多いせいか、単調になってきていて少しつまらない。
この榊の姉の件が終わったら、あとは新の清明との関係の話になって終わりだろうか…もっと広がりがあるかと思ったけど、もう他の区の職員も出ないし、公式HPのオカルト用語集♯6もないし…公務員ジンクスは今回は外れたのかな。

フルーツバスケット 第6話「お邪魔させてもらおうかしら」感想

 

やっと前作のアニメの話数を超えることができた。文化祭の話とおにぎりの梅干しの話をを前作では7話でやっていたみたいだから、これで1話分は早く進んでいることになった。だが先は長い。

 

今週の内容

透たちの学校で文化祭が行われ、クラスの出し物のおにぎり屋は大繁盛していた。おにぎりは食べやすく、透が握った物はおいしいのだとひろしに言われ、猫さん方おにぎりもかわいいと評判が良く、恐縮する透。しかし、それよりも人だかりができている方向を見ながら、一番クラスの売り上げに貢献したのは、女装した由希であるのだと、本人には聞こえないような声量で、遠慮がちに言うのだった。

三年の先輩たちに記念として女装することをねだられ、断り切れずに用意されたフリルとリボンがあしらわれた服を、学園祭の間中着ることになった由希。そんな由希を見るためにクラスを訪れた人たちが、ついでにおにぎりを買っていくという具合で、売り上げが好調な透達なのだった。

女生徒に囲まれた由希を眺めていた透だが、由希と目が合うと、あからさまに彼が目をそらしたため、何か起こらせたかと不安になる。しかしそんな透に、夾は由希が自分の女顔にコンプレックスあるのだと話し、言外に透の所為では無いと伝え、放っておけと話す。しかし透は、女装した由希を見て可愛らしいとおもっていたことに罪悪感を覚えてしまう。しかしそれも魚谷が普通は思うから大丈夫だと慰めるのだった。

そんなやり取りをしながら由希を眺めていたところ、突然小柄な男の子が由希に飛びつき、女の子みたいだと発言する。その子を見た夾は、知り合いらしく何故ここにいるのかとつぶやくのを聞いた透は、夾に知り合いなのかと尋ねる。

さらに男性が男の子・紅葉を叱りながら教室に入ってきて、由希と夾に声を掛けたため、その整った容姿と由希と知り合いという事で、その場がさらにざわつき始める。

そんな中で紅葉が自己紹介を行い、男性・はとりと共に由希と夾の親戚だと言う。それを聞いた透は、前回バイト先のビルで出会った男の子が、由希や夾の親戚だったことに運命を感じ、さらに十二支の物の怪憑きなのだろうかと胸を躍らせるのだった。

女装している由希に、天然なのか嫌みなのか、いつの間に女になったのかと問いかけるはとりに対し、何度自分の裸を見ているのかと怒りながら相手をする由希。しかしそのBLとも取られる発言に色めき立つ女生徒たちに、すかさず由希は否定し、はとりは医者なのだと説明し、はとりも聴診器を持ち出し由希を診始めるのだった。

人の多い場所で診断を始めたはとりに文句を言う由希だったが、一カ月の定期検診をサボるからだと苦言を言われてしまう。そんな二人の会話から、由希がどこか悪いのかと心配する透。そんな透に、由希が気管支が弱い事を説明するはとり。さらに透であることを確認して、普通の子なんだなと何かを考えるようにつぶやき、そのことに透は何かを言いかけるが、由希が二人の間に警戒するように割って入り声を上げようとした時、紅葉が屋台の上に上ったことで悲鳴が上がり、その騒ぎに透も席を外す。

透が居なくなった後、はとりに何故学校に来たのかと問うただす由希。きっかけは紅葉が個々のチラシを持ってきたことで、それを見た慊人も行くと言い出したことが始まり。しかし慊人は熱が出たためにはとりがドクターストップをかけ、代わりにはとり自身が様子を見に来ることになったのだと説明される。そのため、草摩家の十二支の秘密を知った透をどうこうするために来たわけではないと念を押すはとりだが、それでも力強くはとりをにらむ由希に、女装姿ですごんでも迫力が無いと、要らない事を言うのだった。

二人が会話をしている間に、屋台から紅葉をおろした夾は、暗幕で仕切った調理スペースへ紅葉を引きずり、透もそれに続いて入っていく。その様子を見ていた魚谷は最近由希と夾と仲が良いと、気にしているおり、その意見に花島も同意し、さらに電波としても気になると独特な意見も加えるのだった。

バックスペースで紅葉にげんこつを振り下ろす夾に、あまり乱暴なことはしてはいけないと夾を止める透。そんな透に以前会ったことで人懐こく話しかける紅葉だが、十二支の話になり、なら抱き付いても良いという発想で透へ向かっていく紅葉。しかし人の多い場所で変身するなと夾が止めたため、紅葉は夾だった毎日抱きしめているのに独り占めするのかと言い返し、夾が照れた隙をついて透に抱き付くことに成功する。

変身時に発生する音と煙で、何かが爆発したのかと売り場で騒ぎになり、バックヤードを確認した女子たちがウサギが居る事と、紅葉の服だけが残っている事を指摘しながら変だと騒ぎだしたため、その変というキーワードで由希が自分の女装も変だと意見し始め、その場にいた人間の注意をウサギや紅葉の服から逸らすことに成功する。その身を犠牲にした作戦に、透は涙を流しながらウサギになった紅葉を抱いて教室から脱出する。

屋上で再び紅葉を叱る夾。しかし紅葉は透に抱き付いたまま泣きつき、反省した様子は見られない。さらに透も紅葉がウサギの物の怪憑きだとわかり、感動している様子なのだった。

はとりからも由希が上手くごまかしてくれたから良かったものの、紅葉の行動に注意の言葉が出たところで、夾が由希の功績を認めまいと、女顔の自分が好きなのではと発言し、そのことに今まで溜めていた鬱憤もあるのか、夾を殴り飛ばす由希。そこに、はとりが肝心なことを忘れるところだったと口を挟み、二人を並ばせて1+1はと問いかけ、微妙な表情の写真を撮るのだった。

やることは終えたと去っていくはとりに、うさぎの姿のままその肩に乗って帰る紅葉。夾は騙されて由希とのツーショットを撮られたことに怒ったのか、二人を追いかけていき、残った由希は女装した自分の写真を慊人が見た時の想像をして大層な落ち込み様なのだった。

風邪をひくと言う透の注意よりも、この姿でいることの方が耐えがたいと女装用の服を脱ぎ始める由希。透は、みんなも可愛いと言っていたと、女装の評価は高いのだと伝えるが、それも男が可愛いと言われても嬉しくないと一層されてしまい、さらに情けない姿を透に見せてしまったと話す由希に、可愛いというのは愛情表現なのだと、透自身が母親から言われて思ったことを話すと、由希は少し楽になったと気持ちを改め、先輩たちへのサービスをしなくてはと、髪の毛に引っかかってしまった服のボタンを取ってもらう様に、透にお願いするのだった。

透から見ても、脱ぎ着が大変そうな服だと感想を言いつつ、ボタンを由希の髪の毛からとる作業をしていた透だが、透が着たら似合うだろうと言う由希の言葉に、自分ではだめだと思うが、お姫様みたいで憧れるとかわす透。しかし由希に目を合わせて可愛いと言われてしまい、恥ずかしさから自分の手で領頬を抑えてしまうのだった。

屋上から降りる階段で、由希は透に、今後はとりと会っても二人きりにならないように注意する。その理由が、昔由希が人前で変身してしまった事件で、由希の友人たちの記憶を消したのがはとりなのだと話す由希。透がその話に返事をする前に、魚谷が透に声を掛け、由希は先に教室に戻っていると言い残してその場を去る。

由希が居なくなり、その場に透と魚谷、花島の友人三人になったのを見計らって、魚谷が切り出したのは、由希の事で隠していることは無いかというもので、さらに花島が付き合っているのかと発言したため、付き合っている点を否定するのに必死で、一緒に住んでいることをあっさり話してしまう透。結局そのまま屋上で経緯を説明することになるのだった。

説明し終え、黙っていたことを謝り、草摩の三人は良い人だから心配はいらないと必死の透。そんな透の話に、最近由希と夾と仲良くしている理由が分かったと納得する魚谷。しかし花島は同居するのにふさわしい環境なのか、この目で見させてもらうと、文化祭の振替休日の明日に合わせて、今夜お邪魔させてもらおうと提案し、魚谷も乗り気になり決定事項となるのだった。

という事で、紫呉の家に押し掛ける魚谷と花島。そんな二人を快く出迎える紫呉に、花島の電波を使った感は鋭いものがあると警戒する夾だが、なんとかなると一蹴する紫呉。

ひとまず居間に通され、透がお茶を用意したところで、世帯主である紫呉に、職業は何かと尋ねる魚谷。小説家だと答える紫呉に、何故だが透が驚き、紫呉は自分が書いた小説を取り出す。一つはラノベのラブストーリーで、きりたにのあ名義、本物として出したのが、純文学で本名での出版であった。どちらも紫呉が書いている事には変わりがない事に突っ込む魚谷だが、花島はおもむろに手に取り読み始める。

小説かはすごいという理由で、感動する透に、嬉しそうにする紫呉。しかし他の男二人は、あまり調子に乗らせるなと文句を言い、そのやり取りを見ていた魚谷は、透が楽しそうに笑うのを見て、すこし目を伏せる。

透が楽しい事を想いついたと席を立ち、紫呉も外出する用事があるため、後は若者同士で楽しんでと言い残して出ていく。

透もいないため、魚谷が透の力になれなかったという話をし始め、透が初めての友人であること、いざというときは力になると誓っていたのだと話し、自分が透に救ってもらった分、力になれなかったと悔しい気持ちを話すのだった。しかし、魚谷の友達甲斐がないという言葉に、夾はそう言うことを気にするヤツじゃないと言い、由希も無いものねだりをする人じゃないと続き、その言葉に花島は思わず本から目を離すのだった。

透が大貧民をやろうとトランプをもって戻ってきたため、夾と魚谷はお互いに負けた時のペナルティを考え始め、以前みんなと大貧民をやろうと話していた由希に、カードを切ってほしいと頼む透。由希は照れたようにそれに応じるのだった。

紫呉が向かった先は本家の慊人の元だった。熱を出した件で具合を聞き、近況報告として透のおかげで由希と夾が明るくなり、良い方向へ向かってくれることを願う紫呉。そして、透を住まわせたことで、普通の人との人間関係の構築に由希と夾が失敗することを望んでいるのだろうと慊人に問いかけ、透は思っている何十倍も良い子なのだと、嫌みを言う紫呉に、どうせ自分は無いものねだりだと拗ねる慊人の言葉に、紫呉は少し冷たくほほ笑むのだった。

大貧民は透の負けで終わり、寝る支度をする透達。そこへたまたま部屋に戻る途中の夾が三人の会話に耳を傾ける。

透の持ち物の中にある、男の子用のボロボロの帽子についての話をまだ花島にしていなかったと語り始める透。それは小学生時代に、男の子に追い回されて迷子になった透が出会った見知らぬ男の子のもので、その子は透をじっと見つめていたために目が合い、その場から走り出していったことに不安になった透が追いかけたため、転んだり、見失うであろう場所で待ち、家の前まで誘導してくれ、到着した時に帽子を被せられたために、今は透が持っているという話に、花島は素敵な話だと感想を述べ、さらに数年後に再会して故意に落ちるとかだったらもっと素敵だと、ロマンチックなことを言うが、透は出会っていないと現実的に返すが、今思えばあの子が初恋だったのかと思う透なのだった。

そんな体験を小学生の頃にしていたと思い返した魚谷は、大変な目に合ってきたなとしみじみ透に言うが、透は最近どれだけ果報者かを思い知ったのだと話し、草摩家に一緒に住まわせてもらい、母親に愛され、素敵な友人が二人もいると幸せそうに言うのだった。そんな透の事をずばり言い当てた夾と由希の言葉を思い出した魚谷と花島は、透が今あるものを大切に思う気持ちを持っているのだと分っているのだと理解し、三人で眠るときは、無敵の友情を確かめ合う様に、手をつなぎながら眠るのだった。

朝になり、庭に向かいパックから直接牛乳を飲む夾に、注意がてら蹴りを繰り出した由希。そのままいつもの通り喧嘩に突入しようとしたところ、花島の猫とネズミの様に仲が悪いというその言葉に、秘密がバレたのかと緊張する二人。

最終的に、楽しい家のようだと言う花島の評価に、きょとんとする由希と夾だが、もしも同居するのにふさわしくない環境だったら色々してやろうと思ったという花島の含みのある言葉に、何をするつもりだったんだと今度は二人そろって恐怖するのだった。

そして、自分の目で確かめて、透が住むことに納得した魚谷と花島は、透を頼むと二人に言ったため、感極まって泣いてしまう透。その姿に、嫁に行くみたいだなと、またもや考えていることが同じ由希と夾なのだった。

またすぐに遊びに来るという魚谷と花島の言葉に、十二支の秘密もあるため、女性を入れたくないと断ろうとする夾だったが、透が秘密の事は重々承知の上で、二人は良い人なのだと必死にお願いしたため、透が言うならと夾が、透の友達だしねと由希が承諾するのだった。

友人のさらなる来訪についても、草摩家の二人の了承も得られて嬉しそうにする透だが、電話がかかってきたために率先して対応したところ、相手が草摩はとりであった事と、要件が次の休みに草摩の本家に赴き、はとりとの話しを聞くことだったため、由希の「はとりとは二人きりにならない方が良い」という忠告をさっそく無視してしまう事態に焦る透。だがはとりが言った来なかったらどうなるかという脅しに屈し、周りに内緒ではとりの元を尋ねることになるのだった。

 

ここから感想

いままで疑問に思わなかったんだけど、金髪のような毛色のウサギって見たことないな。どちらかというとピーターラビット的な茶色で、物の怪憑きなら茶髪なのでは?

そしてとうとう明かされるキョンキョン言っていた生徒のひろしとゆうすけの違い、黒髪クンがひろしなら、残りがゆうすけだ。でも二人揃っていたら、やはりどっちだったかわからないんだろうな。次に出てくるのはいつになる事やら。

で、先週に引き続きこの番組の残念な部分が気になる気になる。

どうしてこう、草摩の家に住んでいることを友人二人に話す場面を作れて、夜とはいえやってきた友人に「ご飯は要りますか」の一言もなかったのだろう。

常々思うことだが、キャラにひとこと言わせるだけで解決する事も結構あると思うのだけど違うだろうか。友人二人は、同居OKな環境か見極めるために来たのに、

・肝心のいちばん権力を持つ「稼いでいる人・唯一の成人・保護者」紫呉が、自分たちが来た早々に十代の男女を一つ屋根の下に残して外出することについて「どこ行ったんだ」の疑問も言わないままでいられるのか

大貧民をやり、その大貧民の様子を表現しない。

・お風呂は入ったのかも分からないままベット上でのパジャマのシーンに突入。

・翌朝の食事の用意も、電話対応もすべて透がやっているという状況に、何故友人二人は「透は家政婦じゃないからお前ら手伝うくらいできないのか」と文句も言わない。

と、たとえクラスメイト男子が、友人の性格を良く捉えているからと言って、同居OKとは普通ならないだろうと声を大にして言いたい。もっと、この家の生活習慣や、透のフォローができるか、とかも見るためのお泊りイベントだったはずなのに、無理を押して当日押しかけ、準備をさせない作戦は良かったのに、趣旨を達成できていないのは、見ていて本当に痛い。

上手くエピソードを組み替えて作品を作るのと、キャラたちが生きていると感じさせることは別の力だと思う。この作品の作り手は、特に後者の力が圧倒的に足りていないみたいで非常に残念。これで草摩が抱える問題の精神的な部分や、それぞれの登場人物の他人の労わり方の違いが、空気感や今までの表現の蓄積で表すことができないのだろうなと思うと、キャラを生かした表現ができないと話の根本が表現しきれないこの作品を、わざわざ選ばなくても良かったのではと思う。これがギャグ番組なら別にここまで文句は言わないのにな。

 

盾の勇者の成り上がり 第18話「連なる陰謀」感想

 

せっかくもらった馬車も、三勇教の一撃で跡形もなくなってしまったよ。フィーロの持っている運のなさを感じさせる。せっかくご機嫌だっただけに、ちと哀れだな。

 

今週の内容 

三勇教の地下と思われる空間で、集められた人々のうち、司祭が教皇に悲願が達せられると話し掛け、教皇もそれに応じ口元に笑みを浮かべる。

草原に送られた尚文たち。見送りについてきたフィトリアに、送ってもらった礼と新に用意してもらった馬車の礼をするラフタリアとメルティ。馬車にかじりついて嬉しそうにするフィトリアを、何か言いたそうな顔で眺めているフィトリアの様子に、怪訝な顔をしつつ同じようにフィーロに視線を送るラフタリア。すると視線を感じたのか、フィーロはこの馬車は自分のものだと鳥の姿に変身して取られまいとするのだった。その言葉に、フィーロのものでは無いと、飼い主の尚文は訂正を入れ、ラフタリアとメルティは困ったように笑うのだった。

フィトリアに他の勇者が近くにいることを確認する尚文。反応があると答え、次期フィロリアルの女王となるフィーロの事をよろしくと依頼し、くれぐれも、四聖勇者が力を合わせて波に対処するように、まずは和解をする約束を守るよう、尚文に念を押すのだった。

鼻歌交じりにご機嫌な様子で馬車を引くフィーロ。国境近くにたどり着き、相変わらずの警備の多さに、メルティは迂回ルートについてラフタリアに尋ねる。しかし迂回すると数日かかってしまうと言うラフタリアの答えに、少し考えるが、他の勇者が居るなら、迂回することを選んだ方が良いかとメルティは考え、尚文に意見を求めるのだった。

フィトリアが言っていた条件「一人もかけることなく四聖勇者が波に対処しなければならない」というものと、他の勇者との和解、擦り付けられた罪は否定しなければ認めたも同然と言われたことを思い返し、他の勇者が居たとしても話し合いをしようと考えた尚文は、そのまま近くの国境に赴き、錬か樹であれば話し合いで解決し、もし話し合いにならず、決裂したら強行突破することを提案するのだった。

その提案にすんなりと乗ったメルティに、拍子抜けする尚文だが、メルティは、盾の勇者を倒すために、町中で魔物の封印を開放したイドルの件を重く受け止めており、形振り構っていられないと思い切ったことを言うのだった。

道なりに馬車を走らせ国境に向かう尚文たち。その馬車を確認した兵士によって情報が伝わり、門前で並列を組むその前に立つのが、一番話が通じない槍の勇者・元康なのだった。

今更引き返すことはできないからと、近くまで馬車を進め、元康に対峙する尚文。まずは戦う意思が無いことと、話がしたい旨を伝えるが、元康はいつも以上の怒気を含んで突きを繰り出してくる。

洗脳の盾の事を口に出し、さらに攻撃を加えてくる元康に対し、そんな効果のある盾は無いと否定する尚文だが、元康の勢いは収まらない。フィトリアが言っていた「勇者同士は協力しないといけない」という言葉を思い出し、なおも話し合いをしようと元康に話しかける尚文だが、その言葉をさえぎって、元康は召喚された理由は尚文を倒すためだったのだと運命めいたことを言い、攻撃力の高い流星槍を繰り出す。

元康の攻撃は尚文の盾で何とか防ぐことができたが、防がれたことに悪態をつくほど苛立っている元康に、何か苛立つ理由があるはずだと、尚文は先日のやり取りで自分たちが逃げおおせたことが原因かと尋ねてみるのだった。

元康は尚文の言葉を聞いて、さらに怒りを露わにし、錬や樹は尚文にとってその程度のものだったのかと技を帯びない槍でも、尚文に突き立てようと仕掛けてきた。その様子に、尚文は本気で自分を殺しにかかっていると感じ、槍を扱う元康の懐に入り盾と槍で組み合う体制を取るが、その際に元康が錬と樹を殺したお前を許さないと言う言葉に、驚き引いてしまう。

組み合った体制から離れた元康は、さらに自分が怒り悲しんでいるかを語るが、そこへメルティがどういうことかと状況を尋ねるが、元康はメルティにも洗脳の盾を使ったのかとさらに怒りを募らせることになってしまう。

錬と樹が殺されたのなら、フィトリアが言っていた「四聖勇者が一人でも欠ければ、その分だけ波への対処が困難になる」という状況に既に陥っている可能性があり、なおさら状況が悪いと考えた尚文は、元康にその情報は確かなものなのかと、二人の遺体を見たのかと尋ねるが、そこはマインによって教会の陰から仕入れた確かな情報だと、妨害されてしまう。

盾の勇者が街で魔物を解き放ち、その隙に錬と樹を殺したのだと言うその情報のデタラメさに声を上げるラフタリア。さらにメルティは悪い考えを巡らせてしまい、その「まさか」というつぶやきを聞いた尚文も、錬と樹を殺したのはマインなのかと考に至る。

そんなマインはいつもの勝気な表情で捕縛の雷監を展開させ、元康のパーティと尚文たちを結界内に閉じ込めてしまう。

尚文はそれでも元康に、自分の目で確かめていない物事を信じるのかという問いかけるが、元康は自分の信じる仲間たちを信じると、どこかで聞いた様な言葉で返し、その言葉にを聞いた尚文は、マインに見事に操られている元康に憤るのだった。

元康の攻撃が再開され、尚文はシールドプリズンを使用するが、レベル差のためにあっさり攻撃をかわされてしまう。そうなればと、尚文はフィーロを戦闘に参加するように声を掛けるが、先にマインがツヴァイトファイヤースコールを仕掛け、その攻撃を無効化するためにメルティがアンチツヴァイトファイアースコールを放ち、そのおかげでフィーロは元康の盾に体重を乗せた一撃を繰り出すことに成功する。

鳥の姿で的が大きい状態のフィーロに、元康のパーティーの魔導士はツヴァイトエアーショットを仕掛けるが、その攻撃は人間化することで避け、さらにフィトリアとの戦いで身に着けた爪の技で元康を攻撃するフィーロ。しかし元康はフィーロに対しても、傷つけてでも、錬と樹のために戦うと決心し槍を向ける。

フィーロと尚文の連携に対し、元康は流星槍や乱れ突きで尚文に攻撃を繰り出し、さらにパーティーメンバーの魔法を自分の槍に乗せ、攻撃をするエアストバーストフレアランスを繰り出すのだった。

元康の攻撃を防ぎ切った尚文は、スキルの表示が合体スキルを示していることに気付き、ラフタリアのファストハイディングとの合体スキル、ハイディングシールドを繰り出す。自分に向かって飛び出したラフタリアを迎え撃とうとする元康だが、盾の効果を見破られまいと尚文が重ねがけしたチェンジシールドに、食われ、スキルポイントを尚文に取られることになる。

チェンジシールドの戻り先の尚文に、攻撃された仕返しとばかりに向かってきた元康に、尚文は魔法を帯びていない槍を見切って掴み取り、元康の動きが止まったところでフィーロが蹴り飛ばすのだった。

蹴り飛ばされた元康に、かわい子ぶって声を掛けるマインに、ハイディングシールドで透明化して近づいたラフタリアは一撃をくらわし、マインはまたしても亜人にしてやられたと怒る。

フィーロとラフタリアを洗脳して戦わせることにも怒っている元康に、まだ分らないのかと尚文は答え、今度はフィーロとメルティの合わせ技のタイフーンを元康を含めたパーティー全員に食らわせる。レベル差があるのに、自分たちがやられていることに納得がいかない様子の元康に、尚文は地道に戦いスキルを取得してきたのだと説教をし、その言葉に思わず目をそらす元康だったが、もういいだろうと自分の話を聞いてくれと言う尚文の申し出を聞かず、それでも錬や樹の仇を取る事や、このままではラフタリア、フィーロ、メルティまでもが盾の悪魔のものになってしまうのだと立ち上がる元康に、マインもそれでこそ槍の勇者だと盛り立てるのだった。尚文はこの主人公気取りの石頭を説得する方法は無いのかとげんなりしていたところ、フィーロが何かに気付いたように空を見上げ、ラフタリアもあれだけいた警備の兵士が居ないことに気付く。

辺りの静けさに周りを見渡す尚文だが、先ににフィーロが元康のパーティメンバーを蹴り上げて尚文近くに集め、さらに焦ったように尚文に憤怒の盾を出すように言い始める。フィーロの様子に言う通りにシールドプリズンで全員を覆い、さらに盾を真上に展開させるようにフィーロが言ったため、エアストシールドとセカンドシールドを真上に展開させる。いきなり何をするのかと不満そうなマインに、メルティが黙るように怒鳴ったところで、空から光の柱のような者が尚文たちめがけて落ちてきたのだった。

攻撃を防ぎ切り、息が上がった尚文に駆け寄るラフタリアに、フィーロとメルティの無事を聞く尚文。全員が無事だと分かったところで、今度は元康がマインに何が起こったのかと問い、マインはこの威力の攻撃には思い当たる節があったようで、驚いた様子だった。

そこへゆったりとした拍手を送りながら、高等集団儀式魔法・裁きを受けて平然としていると言いながら現れたのは、三勇教の教皇なのだった。

ラフタリアのために王都の大聖堂を訪れ、聖水を購入した時に出会っていた尚文も驚きの声を上げるが、教皇は聖水を恵んだ髪に背き、国の人々を惑わせたという罪があるのだとし、神の代行者として浄化するのだと一方的に告げられる。

ならば槍の勇者と次期女王である自分がいるにもかかわらず攻撃をするのかと声をあらげるマインに、教皇は顔色一つ変えず、槍の勇者とマインは盾の悪魔によって殺されたという筋書きだと説明し、すでに生きる屍だと言ってのける。さらに地位と権力を振りかざし、境界をないがしろにする王族も国にも民草にも不要だと、王族に代わる統治機構も用意済みだと話し、既に三勇教の首飾りを下げた兵士たちによって王宮は占拠されているのだった。

さらに教皇は話を続け、自分たちが信仰するのは波から世界を救う存在であり、槍の勇者・元康が行った植物の化け物を村にばらまいたことや、県の勇者・錬が行った竜退治の後の死骸処理をしなかったために蔓延した疫病の事や、弓の勇者・樹が行った革命後の処理を怠った事を挙げ、信仰を貶める三人を偽物と断定し、さらに錬と樹は三勇教を調査したために神の裁きが下ったのだと説明する。

神の裁きが錬と樹に下ったという言葉に、尚文が二人を殺したのだと思っていた元康は混乱するが、教皇はその様子を笑い、なかなか愉快な茶番だったと剣を手に取り、話は終わりだとばかりに剣を掲げ、後ろに控える大勢の信者たちに宣言ようにこの国に新たな秩序をと叫ぶのだった。

教皇の構えた剣をみたメルティはその繰り出す技を知っている様子で、尚文に気を付ける様に注意するのだった。

 

ここから感想

相変わらず錬と樹の生死は不明のまま話が進み、教皇自ら勇者の前に立ちはだかる状態にまで進んだのは、進行の都合のように思えて、進んだとは思えないのが残念。これと一緒で、元康が尚文に一方的にかけた錬と樹の殺人容疑があっさり晴れたけど、今までのかみ合わない出来事が全部教皇の所業ではないし、教皇を倒しても、疑心をすっきり解消できるわけでもないから、ここは攻撃が派手な中ボス編って捕えて良いのだろう。やっぱりこの件が解消されても、グラスの存在や、フィトリアが言った波への対応と世界が強いる犠牲の件とか、何も明かされていない辺りがモヤっとする。

にしても、この宗教が国に絡む感じが、ここまではっきりと自分勝手な物言いを振りかざして表現されているあたり、この作品は異色だよな…。これとあと、亜人への差別についても並行して出来たらすごいんだけどな。最近そちらはめっきり話題に上らなくなってしまって、キースがどうなったのか、ラフタリアはもう気にしていないのかな?

 

Fairy gone フェアリーゴーン 第5話「黒い月と迷子の唄」感想

 

サブタイが誰って話ではなくなってきた。ちなみに先週のサブタイで「せっかち家政婦」ってなっていたパトリシアは、やはりせっかちではないと思うけどな。もっと良い言葉は思いつかないけど、せっかちとは違うよ。

そして、今のところ劇中で名前が呼ばれないチマ。希少動物で見た目も女子受け良いのだから、もっと飼い主を選ぶべきなのでは?

 

今週の内容

統歴491年の冬、スーナのユルゲン・ドーンの家の中で、隅で膝を抱えるマーリヤ。暖炉の火で自分の足を温めるユルゲンだが、薪が割れたため、次の薪を取ってくるようにモニカに言うが、彼女は子守歌を口ずさみ続けるだけで何の反応も見せないため、仕方なくユルゲン自ら取りに行こうと立ち上がる。しかし足に走った痛みをこらえる声を聴いたマーリヤが、進み出て吹雪の中薪を取りに家を飛び出すのだった。

同じ頃、ヴェロニカは友人たちと村を歩いていると、男の子に雪玉をぶつけられムッとしてしまう。しかし今度は木からの落雪でヴェロニカの頭に落ち、その様子にヴェロニカを含む女の子たちは楽しそうに笑うのだった。

薪を集めている最中、マーリヤはユルゲンに両親の死について尋ねるが、死んでしまう男もいるし、子供を産んで死んでしまう女は他にもいるという返答ばかりで、自分が災いの子なのかという問いも、頭を横に振って否定してもらうが、マーリヤ自身が求めていた回答はユルゲンからは得られないのだった。

統歴493年フザン。レイ・ドーンによるスーナの襲撃から逃れ、すべてを失ったように路地に倒れるヴェロニカ。

統歴497年スーナ。焼け落ちたスーナに戻ってきたマーリアは、会いたい人が一人いると、決心した様に辺りを見回す。

同じく統歴497年の旧カルオー領ツバル。新に王の座に就いたレイ・ドーンを快く迎える民衆に交じり、仇であるレイに銃を向けるヴェロニカ。銃に気付いた民衆が逃げ出し、騒ぎになったため、護衛の兵士もヴェロニカに銃を向けるが、彼らを制して、レイはヴェロニカを真正面から迎え撃ち、妖精を出してヴェロニカに対処するのだった。

ヴェロニカの騒ぎがあってから数か月後、ツバルの街を訪れたマーリヤだが、目的の人物を見つけることはできなかった。

同じ頃、ヴェロニカは牢屋の窓から見える空を見ながら、奪われたものの分を奪わなければ、自分は空のままだと考え、スーナの景色を思い出して泣くのだった。

現在に戻り、教堂跡でグイ・カーリンの掃除屋であるジョナサン・パスピエールによって腹部を負傷させられ、妖精も出せないマーリヤの前に、彼女の代わりにジョナサンと対峙するように登場するヴェロニカ。その姿に泣きそうな声を上げるマーリヤ。

ヴェロニカとジョナサンの戦闘が始まり、最初こそ横やりを入れられたと不満そうなジョナサンも、ヴェロニカの身のこなしを見て彼女を獲物だと認識し、妖精・ジェニーハニヴァーを出し、体を膨らませて破裂させる勢いで武器を四方に放つ方法でヴェロニカに対抗する。ヴェロニカも、マーリヤが走って逃げられない状態であることを確認し、ジョナサンの相手をかって出るのだった。

地下では、フリーと掃除屋のパトリシア・パールの戦闘が続いていた。フリーの妖精・レッドフットは、パトリシアの妖精・ボーンレスの大きくてゼリー状の身体に取り押さえられ身動きが取れない状態になり、フリーとパトリシア本人同士の攻防となっていた。パトリシアの怪力で振り回される両手剣に苦戦するフリー。

地上でも、ジェニーハニヴァーを自ら破裂させて、発火性の液体をばらまき火をつけるジョナサンに苦戦するヴェロニカ。ヴェロニカを馬鹿にして煽っているジョナサンを見ながら、マーリヤは幼い時とは違い、何かが出来るはずなのに負傷の所為で動けない自分に腹を立てているのだった。

パトリシアの両手剣の攻撃で、柱まで突き飛ばされたようなフリーだったが、連撃でパトリシアの剣を朗報とも折り、形勢を逆転させることに成功する。妖精のレッドフットもフリーの一喝でボーンレスの身体を引き裂くように脱出する。

地上の教堂跡は、ジョナサンが発火性の液体を巻き、火をつけることを繰り返したため、人が歩ける場所が少なくなる中、それでもヴェロニカは妖精を出さずに戦っている様子を見ていたマーリヤは、昔とは違うと意気込み、妖精・アッシュクラッドを出して火炎放射攻撃をジョナサンに仕掛ける。マーリヤの事前の注意があったため、ジョナサンから離れていたヴェロニカは、妖精を出して力尽きた様にうずくまるマーリヤの手を取り、教堂の外へと非難するのだった。

フリーに押され、武器を銃に切り替えたパトリシアだが、銃をフリーに向けて撃っても、レッドフットが弾いて無力化してしまい、さらには爪での攻撃を防ぐために銃を取り落としてしまう。手元に武器が無いパトリシアは、自分の武器が入ったトランクを抑えるフリーの頭上に、自分の妖精・ボーンレスを差し向ける。しかしこれもレッドフットに突き飛ばされてしまい、形勢が不利だと判断した彼女は、余裕を見せたフリーの隙を見て、黒の妖精書が入ったトランクを置いて、逃走に徹するのだった。

ヴェロニカに手を引かれて燃える教堂跡から逃げるマーリヤは、スーナから逃げる時の情景を思い出し、ヴェロニカとやっと会えたのだと実感する。しかし、マーリヤを柱の根本に腰かけさせたヴェロニカは、そのまま立ち去るそぶりを見せる。そこでマーリヤは助けてもらった礼を言い、やっと会えたこと、生き残っていると信じていたことを話し、最後にレイ・ドーンを殺そうとしたのはヴェロニカかと確認を取る。肯定し、まだ何かをする気配を見せるヴェロニカに、復讐はやめる様追いすがるマーリヤ。しかしマーリヤの話をヴェロニカが拒絶した時、炎の中からやや放心状態のジョナサンが現れたため、ヴェロニカはジョナサンを切り付け、妖精・ブラッドドーターで絶命させる。

ヴェロニカが人を殺すところを目の当たりにしたマーリヤは、あまりの出来事に過呼吸気味になるが、それでもヴェロニカを引き留めようと声を掛けるが、ヴェロニカ自身はマーリヤが知っているヴェロニカソーンは死んだのだと、以前マフィアのオークション会場で言った言葉を繰り返し、その場から立ち去ってしまうのだった。

街の路地にあるマンホールを開け、地上に出たフリーは、教堂跡の方向で大規模な火災が起こっていることを、建物に囲まれた空に立ち上る火の粉で知るのだった。

ハイブランツ公領、教都ハプシュタットで、城を発つ挨拶をするウルフラン・ロウに、装飾が施された剣を携え、領内を眺めていたシュヴァルツ・ディーゼは「何のために生きるのか」と問い、ウルフランは「こんな生き方しか選べない」と答えたのを笑って同意する。ウルフランロウは、そんなシュヴァルツを振り返りその後ろ姿を見つめるのだった。

ロンダキアのドロテア本部。マーリヤはジョナサンに刺された傷を医療技術部のエレノア・ニードに診てもらっていた。傷跡は残るかもしれないと言うエレノアに、そうなったらそうなっただと気にしない様子のマーリヤ。しかし「男のフリーがついていながら女のマーリヤを守り切れないなんてね」といった趣旨の話を軽いノリでし始めるエレノアに、マーリヤはそう言ったことは分らないと、困ったように笑い、その様子に含みを持って「そっか」と笑うエレノアだった。

チマが心配する中、マーリヤの妖精器官の部分の心臓を透視眼鏡で確認して、問題が無いとエレノアに診断されたマーリヤ。そんな彼女の書類と、今回回収した黒の妖精書を眺め、妖精憑きについてネイン局長は思案するのだった。

夕方になり、マーリヤの歓迎会の為に店に入るドロテア第一部隊の面々。全員が固まって座れる場所を示しながら、店内にもかかわらず大声で話すセルジュ・トーヴァに、顔見知りの常連はやかまし青二才が来たと言われてしまうのだった。

クラーラ・キセナリアに椅子を引いてもらい着席するマーリヤ。彼女が座ると、すぐにチマがその膝に乗り、自分を凝視するため、その様子にすこしひきつった微笑みを浮かべるクラーラ。その隙にと、セルジュがマーリヤの隣に座ろうとしたのを、仕事の件で機嫌の悪いフリーが先に腰を落ち着かせてしまったため彼の作戦は失敗に終わる。

そのほかのメンバーも席に着いた頃、顔見知りの様子の常連客の三人は、ドロテアの関係者なのかと誰にともなくマーリヤが問いかけ、その時にドロテアの名称を出す事を控えて「ウチ」と言ったマーリヤに、セルジュは嬉しそうにすっかり仲間になったなと食いつき、クラーラがこの店はドロテアの名前を出しても大丈夫だと答え、そこに同じ第一部隊のロバート・チェイスが良く利用しているのだと付け加える。

マーリヤの常連のおじさん三人は関係者かという質問に、第三部隊長のリリー・ハイネマンがただの常連だと話し、本人たちから偉大なる常連だと訂正が入る。

常連のうちの一人、ゴンザレスが、自分は大戦の英雄様だからと偉大なる常連の理由を語り、そこに調子良くセルジュが彼の事をゴンちゃんと呼び、元軍人で大尉なんだと付け加える。そこに自分は大尉の部下だったと、常連のもう一人、スティーヴが乗っかり、スティーヴの事を良い兵士だったんだと自慢するゴンザレスに、微笑ましそうに笑うマーリヤだった。

列車の中で、地図の上に駒を並べて考え事をするシュヴァルツ・ディーゼ。地図の上で倒されているファナチカ、シンクエンジュ、サイダルの駒と、逆に立てられたままのカルオー、レドラッド、ゼスキア領の駒。レイ・ドーンの名をつぶやき、その一つのレドラッドの駒を手に取り、歴史を作るのは勝者だと、その駒を握り潰すようにするシュヴァルツ。

マーリヤの歓迎会に戻り、乾杯の音頭を取るセルジュ。乾杯で一気にジョッキを空けたエレノアにテンション低く引いていたフリーに、仕事の失敗を持ち出してやっぱり自分が居ないと先輩はだめだと軽口をたたくセルジュ。そんな中、やはり黙々とお酒を飲んでいるマーリヤに、クラーラは怪我の心配をする。怪我は本当に問題ないと答えるマーリヤの言葉に、意外とタフだと付け加えるフリー。では見かけは軟弱そうに見えるのかと天然で返すマーリヤに、可愛らしいってことだとフリーをおちょくるエレノア。

そんな話に乗り、マーリヤを可愛いと公言するセルジュだが、クラーラに女性全員に言っていると耳いうちされたマーリヤは、概ね予想出来ていたことだけに困ったように笑う。しかしリリーは言われたことが無いと自ら告白し、セルジュはすかさず気高くて綺麗だからだと答えるが、今度はロバートがいかにもセルジュが苦手そうなネイン局長にはどういったのかと尋ねると、途端にしどろもどろになり上手く切り返せなくなるセルジュ。

第一部隊のオズ・メイが黙々と次のボトルを空ける中、セルジュに助け舟を出すように、今回の会には局長を呼ばなかったのかと聞くエレノアに、一蹴されたのだと答えるセルジュ。忙しいのだと理解を示すリリーに、とりあえず呼ばないと後で恨まれるしねとエレノアがまとめようとしたところ、ネイン局長に助けられたことがあるクラーラは、飲み会に誘わなかったからと言って恨むような人では無いと、ネインの悪印象を晴らそうとする。

またもやオズが、次のボトルを空けたころ、クラーラと同じようにセルジュもネイン局長に助けてもらったのだと話すが、エレノアに命乞いだろうと訂正され、まあねと明るく肯定するセルジュ。結局人に歴史ありという話に落ち着く。

話の切れ間に、ゴンザレスがボトルを一本おごると切り出し、終戦記念日の警備をがんばれと励まされる。さすがゴンちゃんだと、調子よくスティーヴにグラスを用意するように言うセルジュに、スティーヴはノリ良く了解したと動き出し、ライランとゴンザレスはスティーヴを使うなよとツッコミむのだった。

おごりのボトルを嬉しそうに開けるオズを含め、その場が盛り上がり、チマにおかずを分け与えるマーリヤだが、チマは食べている様子もなく皿におかずが残っている状態。そんなマーリヤの表情から、心ここにあらずだと悟ったクラーラは、少し心配そうな表情を浮かべるのだった。

切り立った崖に造られた城跡のような場所で、モニカも歌っていた鼻歌を歌うヴェロニカ。その視線の先には、マーリヤが見ていたものと同じ月が浮かぶのだった。

 

今までに表示された年号と出来事 ※青字は今回追加分

統歴481年

統一戦争開始

統歴487年

レドラッド妖精兵研究施設で妖精器官の移植する手術を受けるフリー

レドラッドの開兵式場に参列するフリー、ウルフラン、ジェッドの三人。

統歴491年

マーリヤ、スーナのユルゲン・ゾーンの家で育てられる。

スーナの森で、ヴェロニカがマーリヤに声を掛け、仲良くなる。

レドラッドでユアン・ブリーズとの戦闘中に、フリーを庇ったジェッド・グレイブが戦死。

統歴493年

スーナがレイ・ドーンによって滅ぼされる。

マーリヤとヴェロニカが追手の兵士から逃れる途中で分かれる。

フザンで、路地に倒れるヴェロニカ〈意識あり〉

統歴495年

レドラッド。自宅があったブランハットで、ウルフランが妻子が戦闘に巻き込まれ死亡したことを知る。

統歴496年

統一戦争終了

統歴497年

ファナチカでマーリヤを育てた人物が死亡。

焼け落ちたスーナにマーリアがヴェロニカを探しに戻る。

旧カルオー領ツバルで、ヴェロニカがレイ・ドーンを襲撃するが失敗。その数か月後、ヴェロニカを探しにマーリヤがツバルに到着。

統歴505年

マーリヤ、ドロテアに入隊。

 

ここから感想

今週も、幼馴染同士では多くを語らず、マーリヤはヴェロニカがレイ・ドーンを狙っていることが分かり、やはりヴェロニカは殺人を犯しているからとマーリヤを避けるだけで終わってしまった。しかも今回の件で、マーリヤはヴェロニカの事を考えるあまり、歓迎会中も気持ちが遠くに行ったっきりで、クラーラに心配される始末。これは、マーリヤのこの感情が、彼女の妖精にどう影響するのか、妖精憑きの持つ特性の一つが明らかになるエピソードに繋がるなら良いのだけど、そうでないなら、もうちょっとメンタルの強い子だと思っていた分、今後の任務でも戦力になるだろうかとちょっと不安。

あとは、シュヴァルツとウルフランの問答にズレてないかと思ったのと、いまだに二人は共通の敵がいるのか、その思惑が明かされないまま、シュヴァルツがレイ・ドーンを標的にしているようなセリフを使い、なぜかレイ・ドーンが持つカルオー領ではなく、レドラッド領に置いてあった駒を握ったのか、よくわからない。もしかして「レイ・ドーンを撃つためにはまずはレドラッドだ」ってことか?そうは読み取れなかったけどな。

ここまで、ウルフランから閣下と呼ばれるシュヴァルツは、裏ではかなり怪しい事をしている人物の様に描かれてきているのに対し、ヴェロニカが仇と狙っているレイ・ドーンは、襲撃してきたヴェロニカを生かして捕える等、スーナを焼いた事も何か理由がありそうな振る舞いを見せている。さらに今回、マーリヤを育てていたのがユルゲン・ドーンという老人と、モニカという女性だと判明したので、このファミリーネームがドーンの老人二人が見た目的に兄弟だと考えると、レイ・ドーンが悪者だという結果にはならなそうだ。

あとは、使い過ぎとはいえ不調続きのマーリヤを、心配する様子のチマの行動が、いささか過保護過ぎじゃないかと感じたので、後になって、実はマーリヤの妖精が変質しているとかが判明して、妖精のにおいが分かるチマは伊達では無かったことが分かるとか、そういう展開があるのかなと、予想はしているものの。この作品、どこまで設定を掘り下げて楽しめばよいのかという段階にきているので、キャラもストーリーも思ったより魅力が無いなと思い始めている。ちょっとここらで捨て話とかは勘弁してほしい。

真夜中のオカルト公務員 第5話「都庁展望室の異世界エレベーター」感想

 

今回は都庁出張対応編。というか、東京都って夜間地域交流課みたいなの無かったっけ?第1話に出てなかったっけ?そこのメンバーで対応できなくて、警察からの対処の要請がかかったから、今回砂の耳を持っている宮古を出張させたって感じなのか?そこら辺の事はあまり表現されて無いから、まだ憶測の範疇というのが、歯がゆい。

 

今週の内容

北展望室のエレベーターを映す監視カメラの映像を見ながら、入ってきた新人の話をする仙田と横山。まだ続いている新人・宮古新を選んだ仙田は、自分は人を見る目があるのだと胸を張るが、横山は榊以降の代がすっぽり抜けているのは、仙田が選んだ新人がすぐに辞めてしまったからだろうと言外にツッコミを入れるのだった。

カメラの時計で2019年6月6日21時58分。何もないところから突然エレベーター前に女性が出現し、周囲を見回している様子が映し出される。その様子を事件で、夜間地域交流課の仕事であることを横山に確認する仙田。しかしなかなか現地調査の許可が下りないため、横山たち警察を巻き込んで許可をもぎ取ろうと言う仙田に、また厄介な事に巻き込まれたのだと、横山はため息をつくのだった。

6月13日18時48分。新宿区夜間地域交流課。

やっと都庁の南北エレベーターの現地調査の許可が下りたのだと言う仙田に、やっとかと待ちわびていたような反応のセオ。何のことだか分からずに質問する新に、聞いたことくらいはあるだろうと迫るセオだが、それでも新が知らないと言うので、職務に関係する事なのだから、情報にはアンテナを広げておけと注意するセオ。話の前提が分かっていない新に対し、セオは仕方なく自分の携帯で、作った掲示板を表示させて新に渡し、事件の詳細を話すのだった。

以前、都庁の展望室に上がったら異世界みたいな場所にたどり着いたという人によって、掲示板に実況の書き込みがされ、それがパタリと止んでしまったため行方不明になったのではと噂されている事。その後も同じような現象が少なからず書き込まれ、中には話題作りの嘘も混じっているが、真偽のほどが判断できない内容の書き込みもあったのだと、セオに説明される新。

さらに、警察には行方不明者の捜索をお願いしていると話す仙田に、行方不明者なら警察の管轄だとセオも疑問に思っていたようだが、そこで仙田は6月6日にカメラがとらえた映像を出す。それは、6月6日の21時45分にエレベーターの中で消えて、同日の21時58分にエレベーター前に戻ってきた女性の映像を二人に見せ、さらに展望室に上がった時の記憶だけを失くしている事件が多数報告されているのだと、自分たちの管轄の事件も発生していることを説明する。

行方不明事件と記憶喪失事件が都庁のエレベーターで発生していることから、2体のアナザーが居る可能性に気付いた新に、セオも考えたくはないが、それもあれると肯定する。仙田によると、被害にあった女性と榊が知り合いだったため、現在聞き込み中なのだと言う。

6月13日19時25分人気のない店で、記憶喪失事件の被害にあった女性・葵に聞き込みをする榊。

南展望室を上がったことは覚えていて、気づいたら北展望室にいたのだと言う葵は、すぐに他に変わったことは無かったかと返す榊に、オカルトの耐性があり過ぎると、反応の薄さにつまらなそうにする。

そんな葵の反応には何も返さず、さらに聞き込みを続ける榊は、他にも身近に同じような体験をした人物はいなかったかと聞き、葵も友人が北展望室のエレベーターに乗ったら変なところに着いて、女の人に合ったという話をする。その友人は記憶無くなってはいない点に気付いた榊は、葵にもう一度記憶が無くなった以外に変わったことは無いのかと聞き、深刻そうに男とは寄りを戻したのかと尋ねるのだった。そんな重大なことを聞く態度でする話なのかと、葵は何のこともない様に答え、さらには榊の恋愛の面倒まで見ようと、気が合いそうな子を紹介しようとするのだった。

6月13日23時23分、都庁へ向かう道すがら、葵から何か聞けたのかとセオに尋ねられ、事件の手がかりになるようなことは無かったと返すが、気になった事として、葵が最近失恋をしているにもかかわらず、そのことについて触れてもすっきりとしていたことを上げる。セオは吹っ切れただけだろうと片づけようとするが、榊は、男や振られたことは覚えていても、悲しいという気持ちなどをどこかに置いてきたような様子に、違和感を感じるのだと話す榊。

6月13日23時35分、都庁第一本庁舎1階。

南側のエレベーターを調べるセオ。イブングハジスプレーをかけても紋章らしいものが出てこないため、エレベーターを移送用の装置化して、神とあがめるアナザーへの供物として捧げるという人為的な行方不明事件の線は消えたとする二人に、そんな想像をした新は青くなるのだった。

セオの、事件が起きるのはエレベーターに乗って展望室に出る時に発動するみたいだと言う発言に、問題が起こるとしたら上の階だと判断した榊は、セオに南側エレベーターを、自分と新で北側のエレベーターを調査すると役割を決める。

セオが別れ際に言った「異世界に行かない様に祈っててくれよ」というシャレにならない言葉に苦笑いしつつ、榊と新も北側のエレベーターに細工が施されていないか確認し、展望室へと昇る。

6月14日1時14分、都庁北側エレベーター内。事件が起こる基準などが分からないという話をし、目的の45階に到達したため、新の頭に手を乗せて前へ促す榊だったが、扉が開いたその先は、赤い空が広がる異世界だった。

着てしまったと、固まる二人の前に、小さな箱を持った女性が現れ、探し物をしている事と、「あなたたちのそれ、頂戴」と笑顔で近寄ってくるのだった。

南展望室に無事に到着したセオは、展望室にも仕掛けが無い事を確認して、解決の糸口が無いことに、困ったような表情で榊に電話を掛ける。しかし雑音が入るだけで呼び出し音が鳴らず、ならばと新にもかけてみるが、状況が変わらないのだった。まさか異世界に言っていたりして、と笑い飛ばすが、その状況が一番あり得ることに焦り始め、一度1階まで降りて、北側展望室で新たちを探すセオ。しかし展望室には誰もいないのだった。

異世界に着てしまった榊と新は、近づいてくるアナザーが何かを頂戴と言っているため、逃げようとエレベーターの閉めるボタンを連打する新。しかし、予想に反してアナザーは、榊には持っているものが違う、新には何もない・全然関係ないと言い放ち、また間違えたようなことをつぶやくアナザーの様子をうかがう新。

どうやら、榊が新の頭に手を置いたことで、アナザーが集めているものと似たものを持っていた榊と一緒に新も異世界に運ばれたことが分かり、アナザーは何かを集めるためにこのエレベーターの仕掛けを作ったのだと判明する。

そんなアナザーのつぶやきに、その中で使われていた言葉を反芻してしまった新は、アナザーに言葉が分かることがバレてしまい、話がしたいからとエレベーターから引きだされてしまう。そんな新を引き戻そうと手を伸ばす榊だが、あと少しのところで届かず、アナザーももう榊は必要ないと息を吹きかけ、榊とエレベーターの入り口は消えてしまうのだった。

セオの声で目を覚ます榊。北側展望室のエレベーター前で倒れていた榊は、異世界に言って自分だけ返されたのだとセオに話し、新が戻ってきていないことは自分のミスだと悔やむ。

一方榊が消えてしまったその空間を見つめる新は、アナザーに榊をどうしたのかと尋ね、単にこの場から追い出しただけだと知る。

ここで何をしているのかという新の問いに、箱から飛び出てしまったものを集めているのだと答えるアナザー。エレベーターを使って選別し、探しているものを持っている人間だけを通すようにしたのだと、アナザーは話すが、回収率を上げようとしたら、探している喪失感とは別の喪失感を持っている人間も通されるようになってしまい、ミスが増えてしまったのだと困った様子のアナザー。

その話から、榊が大きな喪失感を持っている事を知った新は驚くのだった。

一方榊とセオは、新を救出すべく異世界に入る手段を探すが、何度試してももう一度入ることができないため、条件がそろわないといけないのだと原因を探るセオ。しかし責任を感じ、焦っている榊は走り出し非常口へと向かうのだった。

アナザーは新に、自分が持っている箱を見せ、ここには病や悲しい気持ちなどが入っており、昔興味本位で開けてしまい、全部外に出てしまったのだと失敗談を話す。そのうちの恋による喪失感がアジア圏にいくつか落ちたため、それを探しているのだと言うアナザーに、ならなぜ都庁のエレベーターだったのかと尋ねる新。しかしアナザーは、人間の作った建物については何も知らず、単にこの異世界に繋がる条件がそろっているエレベーターに、選別し繋げる役割を与えているだけだとこともなげに話すのだった。

そのやり取りをしている間に、選別された人間がたどり着いたため、話を中断して喪失感を回収するアナザー。今回来た女性は、恋による喪失感を抱えていたらしく、箱に収めることができたアナザーは満足げに女性を返し、そろそろ失恋は集め終わったから、今度はヨーロッパ辺りで嫉妬を集めなければというアナザー。それを聞いた新は、都庁から離れるという事かと聞いてみるのだった。

非常階段を使って展望室まで上がった榊に、エレベーターを使った時に事件は起こっているのだと、前提条件を忘れるなと注意するセオ。榊がリーダーなのだから、頭を冷やして対応しなければ、助かるものも助からないというセオの言葉に、やはり焦って次の行動を起こす榊だった。

箱は中身が入ってこそだと話し始めたアナザー。そんな中、泉美からのメッセージが届いたことに気付いた新は、文字なら送れるのだと分り、アプリを使って榊たちに状況を伝え始める。

ひとまず、異世界実況ができていたのだから、文字のやり取りは行えるのだと気づいたセオたちは、新から送られてくるアナザーに関する情報から、記憶喪失事件は、今新が対峙しているアナザーによって、失恋の感情を回収されたことが原因だと突き止める榊。そこで、新は記憶を取ったりしているのかとアナザーに尋ねるが、当の本人はそんなことは知らないと自覚が無い様子。失恋をしていなかった人間は、記憶はそのままの状態で返されているため、アナザーが居場所や顔を見られても良いと考えるタイプで、隠ぺいのために記憶を消している線が無いことから、アナザーが故意に記憶を捜査していることは無いだろうと結論付ける榊たち。

記憶喪失事件は、対応しているアナザーで間違いないとして、行方不明事件はどうなるのかと考える榊に、セオは書き込みが途絶えたから行方不明と噂されただけで、アナザーによって失恋の感情を回収され、記憶が無くなれば異世界実況の書き込みを続けられないため、その後記憶が消えた状態で返されているのなら、行方不明者はいないという事に行きついたのだった。

案件の原因が全て目の前のアナザーにあることが分かった新は、エレベータを使っての探し物をやめてもらう様、アナザーにお願いをしてみるが、自分は困っていないし、人間が困っているから自分が探し物をやめる理由は無いと言われてしまい、話が通じない事を痛感する新。

やっともう帰ると言った新に、残念そうにするがあっさりと返すアナザー。また話したいからと、新が望めば来れるようにこの道は開けておくと言うアナザーに、新は名前を聞き、今まで対応していたアナザーがあのパンドラの箱のパンドーラであったことを知り、驚くのだった。

榊達と合流した新。セオはケガの有無やアナザーとの約束や物のやり取りは無かったかと心配し、榊は自分のミスで新が危険な目にあったのだと謝るのだった。そんな榊に恐縮する新。そんな二人にセオは、何事も無くて良かったのだと話を切り上げ、撤収して報告書を出し、早く上がろうと明るく二人を誘導するのだった。

朝になり、帰り際にご飯を食べようと話す榊とセオ。そして新を待つことになるが、新は帰り際に居た仙田に、砂の耳では事件を解決できないと弱音を吐く。しかし仙田は、仕事として根本的解決を目指していない事、今回の事件では、職員が無事に帰ってきて、都庁のアナザーが管轄外に出ていくことで解決なのだと話し、新に気を落とすなと言う様に肩を叩いて、横山に解決したという電話をかけ始める仙田。しかし新は、パンドーラの元に運ばれた原因の、榊の大きい喪失感について、報告書に書くことができず、気がかりに思っていたのだった。

 

ここから感想

都庁前は緑のタクシーだらけなのだろうか…。色とか変えればあの違和感はなくなった気がするんだけどな。

今回も、アナザーの怖い部分を垣間見る新と、妙な事でスイッチが入ってテンパってしまう榊の話が中心。にしても、榊の後の世代はみんな定着しなかったことが判明したりと、残念な部分が露呈していく仙田と榊。ここら辺は割とゆっくり見せていくのかな。

先週も書いたが、できれば公務員であることと、砂の耳の存在で、夜間地域交流課の意識改革とかもやっていってほしいのだけど、その気配は今のところ一切ない。今回なんぞは、同じような課があるだろう都庁の現地調査なのだから、都人間とのやり取りとかがあっても良かったのにな…本当になんで私立探偵ではなく公務員なのか、分からん。

フルーツバスケット 第5話「勘違いをしていました」感想

透が出ていく前日から翌日昼頃まで紫呉が読んでいた鯨峡新聞を細かく見てみて、ああ確かに、あそこら辺の位置にはこんな感じの広告あるよなと、妙に納得してしまった。結構ちゃんと書いてあるものだよね。
でも、一面の見出しが「NYで入浴」「辛すぎるカレー問題」とか、つまらないおやじギャグになっているのとかまで確認すると、紫呉がこの新聞を読むことで、ペンネーム変えてまでくだらない話を作り上げようとする、その創作意欲の原泉に新聞記事がなっているのかと思うと、妙に信用できない情報媒体に思えてきた…。なんだよ、紫呉が見ていた面の「3メートルのウーパールーパー」って、その隣の「老舗の駄菓子屋閉店」とかの真面目な話で全面埋めて見せろよ。つか、紫呉もいつまでも同じ新聞読むな。

今週の内容
外壁はまだだが、改築が終了し住めるようにはなったから戻っておいで、という祖父の電話を受け取り、当初の約束通り紫呉に家を出ていくという趣旨の話をする透。しかし最後まで要件を言い切ることができず、気を使って外食にでも行こうという紫呉の提案を断って、台所に逃げるように向かってしまうのだった。
母・今日子が生きていた時のことを思い出す透。その時、透は熱を出していたが、熱もだいぶ下がり、母親が頑張っているのに自分が寝ているわけにはいかないと食事の用意をしていたところ、今日子が帰宅し、そんな透を抱きしめ、「たまにはめげたって、我儘を言ったって良いんだよ」と言ったのだった。
沸かしていたやかんが笛の音を立てていたため、昔の思い出に浸っていた透は慌てて火を消し、新しいお爺さんの家だって良いところかもしれないと気を取り直し、テント暮らしに比べれば天国みたいなものだと気合を入れるのだった。
透が祖父の家に戻る前日、食材の在庫や、ゴミ出しの日など、色々と伝えておきたい事柄を述べ、祖父の家の住所を書いたメモを紫呉に渡す透。草摩の秘密は袴でもっていくと改めて約束する透に、紫呉も色々と世話になった事の礼と、新しい家でも頑張るようにと励ましの言葉を贈る。透が部屋の片づけを行いに二階に上がった後、居間に残った紫呉は、同席していた由希と夾に透が出ていくのを止めるのかと思ったと話し掛けるが、二人の返事は「もともと改築が終わるまでという約束だった」「他人のアイツがこの家にいることの方がおかしかった」というもので、ならなぜ空気が重いのかと、紫呉は大きくため息をつくのだった。
二階では、透が母・今日子の遺影に向かい、家族になれるわけがないのに勘違いをしていたと、自分の思い上がりを恥じていた。昔から自分は抜けていたのだと思い出すのが、学校で行われたレクリエーションでのフルーツバスケット。次々と各フルーツに分けられていくクラスメイト達だが、男の子のいじわるでおにぎりと言われてしまった当時の透は、いじわるだとは気づかずに、ひたすら呼ばれることを楽しみに待っていたのだと振り返るのだった。
おにぎりが仲間に入れるはずが無かったのだと、今の自分にも当てはめ、祖父の家に戻る透。
透が居なくなった後の紫呉の家では、透の書置きを眺めながらあっさりとした別れになったとつぶやく紫呉。由希は透が好きだと言っていたイチゴを植えた家庭菜園に向かい、夾は屋根に上がり猫年になりたかったという透の話を思い返すのだった。そして由希と夾は、透のいた食卓の様子を思い出し、な
祖父の家で、借りてきた本を眺めながら、紫呉の家を出る時に一言くらい挨拶した方が良かったかと思う透だが、従姉が迷惑そうに片付けは終わったかと部屋に入ってきたため、草摩の家の事で思いをはせるのをやめ、あくまでも謝る透。しかし従姉の不満は収まらない様で、大きな家に引っ越したのに、部屋を共有しなくてはいけないのかと文句を言われてしまうのだった。
祖父に話があるようだからと呼ばれた透は、リビングまで出向き、叔母から興信所で調べてもらい、今まで男の人の家にいたことを咎められる。従姉は絶対に自分の方が異性関係は進んでいると思ったと言われつつも、何故手間をかけて興信所に調べてもらったのかと尋ねる透。叔母は自分の息子が警察官志望であることと、身内に前科がつく人間が居る事は困るのだと話し、透の母・今日子が昔は相当荒れていたため、娘の透の事も同じようなものだと暗に決めつけ、息子の就職のために調べたのだと言う叔母に続き、従兄も、透に今まで住んでいた家の男たちにいかがわしことをされなかったかと、迫るのだった。
透が、自分はおろか紫呉や由希、夾までもを侮辱する物言いに耐えていたところ、祖父が従兄を張り手で叩き、娘と孫達へ、侮辱する事しか知らんのかと叱り、透には謝罪と、根が嫌な奴らなのだとフォローにならない言い回しでその場の流れを変えるのだった。
そのまま家族のフォローなどはせず、透の母・今日子は両手を広げられる場所で過ごした方が生き生きすると、生前の透の父・勝也も言っていたのだと、自分の息子の話を出した祖父に、思い出の少ない父親も母の事を想っていたことを知る透。しかし祖父は、そんな今日子にとって、大切な家族ではない者に嫌みを言われながら我慢し過ごすことは不憫だと思い、もし他に行きたいところがあるのなら、言っても良いのだと提案する。
その言葉を聞き、母親に愛され、友人がおり、草摩の家に迎え入れてもらい、さらに屋根のある家に住めることは恵まれているのだと話す透だが、紫呉の家を出たことの寂しさや、由希や夾との思い出や二人をもっと知りたいという思いが募り、帰りたいと泣きだす透。そこへ由希が現れ、帰っておいでよと声を掛けられた透は驚くのだった。
透が出ていった紫呉の家では、透が置いて行った祖父の家の住所が書かれたメモをテーブルに出しっぱなしにして、いつも通り居間で新聞を読む紫呉と由希に対し、縁側を行ったり来たりして落ち着かない夾。気が散るからと、夾に外に出る様にきつく言う由希に夾が突っかかり、いつもの殴り合いの喧嘩に発展しそうになる二人。そこへ紫呉が落ち着くように口を挟んだため、夾は縁側にふてくされた様に横になり、本をテーブルに置いた由希は、夾も紫呉もこちらに視線を送っていないことを確認した上で、透のメモを取り上げ、散歩に行ってくると一言伝えて出かける。由希が居なくなったのを見計らったように、今度は夾が居間に入り、周りを気にしながら戸棚の中身を物色し始めたため、紫呉が声を掛けるが、探しているのは爪切りだと答えた夾に、紫呉はわざとらしく透のメモなら由希が持って出たと伝えるのだった。すぐに由希を追いかけていく夾に、紫呉は含みのある笑いをするのだった。
住所だけでは見当がつかないと、独り言を言いながら警察で道を聞こうとする由希だが、途中で夾も合流し、言い合いをしながらも表札を確認して周る二人。このブロックのはずだとつぶやく由希に、改築したてでピカピカな透の祖父の家にもかかわらず、探してもそれらしい家が無いのはおかしいと大声で突っかかる夾に、由希は透が言っていた「外壁がまだだけど、住めるようになった」という言葉を思い出し、足場で覆われた家の表札を確認し、その家が探していた田中家であることを突き留める。
とりあえず透と話がしたい二人は、迷わず玄関まで近づき、由希がノックをするがおそらく小さすぎて聞こえず、夾が大声で「たのもー」と言った瞬間、中の声が聞こえることに気付いた由希に口をふさがれ倒れこんでしまう夾。
声の聞こえる方向へ近づく由希と夾だが、透が侮辱されている会話を耳にし、思わず飛び出そうとする。しかしすぐに祖父が透を守るように従兄を叩いて叱ったために思いとどまり、それでもすぐに透を連れ返そうと動き出す夾を、由希は透がどうしたいかで決めなければいけないと止めるのだった。
透が紫呉の家に帰りたいと発言したのを聞き、窓から入った由希。そして遅れて家に入ってきた夾は透を連れて玄関から家を出て行くのだった。
突然の侵入者に反応しきれない叔母と、由希の綺麗な顔に見惚れてしまった従兄。しかし、由希が透を迎えに来たのだと名乗ったため、見惚れていた相手が透と同棲していた男だと気づき、そのことを声に出してしまう従兄に、気安く「透ちゃん」呼ばわりするなと、デコピンを食らわせて腐期間を隠そうともしない由希。
夾に連れられ、家の外の通りまで出てきた透は、なぜここに来たのかと夾に尋ねるが、自分で住所を置いていったのだろうと言われ、そのメモの分かりづらさのために仲の悪い由希と探し回らなければならなかった事や、透が居なくなった後は理由の分からないイライラ感を感じていたことを続けて喋る夾。そんな夾に、それでも迎えに来てくれたのかと状況を整理していた透だが、夾が言い放った「出ていきたくなかったのなら、始めからそう言え」という言葉に、何故知っているのかと恥ずかしがることになるのだった。
全部聞こえていたという夾に、帰りたいと泣いたことはバレているのかと顔を伏せる透だが、夾は我儘を言っても良いんじゃないかと続け、毎日じゃ頭にくるが、たまには我儘言ったって弱音を吐いたって良いという言葉に、母・今日子の言葉を思い出した透は、泣きながら紫呉の家へ帰りたいと、本心を話すのだった。
透の荷物を回収した由希も本田家から出て、3人で手を繋いで帰ることになった透は、自分は果報者だと嬉しそうに心の中で母に報告し、騒動の後の本田家では疲れ果てた叔母と、由希が男であることにショックを受ける従兄をそのままに、窓の外を眺めながら透が元気でいられるようにと願う祖父の姿があるのだった。
紫呉の家に戻り、紫呉はお姫様強奪の成功おめでとうと玄関で出迎えるのだった。戻ってきてしまいましたとバツが悪そうに申し出る透に、紫呉は後の問題は任せなさいと、透が戻ってきたことを喜ぶ。
透は、紫呉の申し出に恐縮するが、紫呉は元に戻ってくれれば良いと話し、ついでに由希の取り乱し様を語りおちょくるのだった。取り乱していたかと少し恥ずかしそうに言い返す由希に、さらに未練たらたらな顔だったと夾が乗っかったため、やはり二人は喧嘩になり、その騒ぎを呆れた様に見ながら、紫呉はこんな家だけどよろしくと、透を改めて迎え入れ、透も新しい家族達によろしくと挨拶するのだった。

ここから感想
まぁ、原作を忠実にやれとか、アニメ前作より面白くしろとか、そう言った気持ちを前面に出してやっていたら、業界自体をダメにすることは重々理解しているつもりなのだけど、わざわざ前世紀にやっていたものを、今また掘り起こして作り直しするのなら、せめて手を加えられる部分は、今の考え方に寄り添えるようにするべきではないだろうか。
今回の話は特に著明で、由希と夾の田中家不法侵入の経緯は、窓が開いていたという理由付けをしてくれているのに、叔母さんについてはむしろ、原作とアニメの前作にあった大皿のシーンを削っているにもかかわらず、なにも改善されていなかったのには、正直ショックだ。
叔母さんの立ち位置は、祖父が居るとはいえあの状態では重要で。両親親戚がほとんど出ないアニメが多い中、興信所の話まで出して、主人公に突っ込むあの叔母さんが、自分の子どもより年下とはいえ、他人が家に上がり込んで、預かっている親戚の子を連れ出そうとしている事に、もっと大人・親としての対応をしている部分を表現して見せてほしかった。なぜその部分を割愛してしまったのか。原作者と編集者で考えるマンガとは違い、アニメは関わる人間が大勢いるのだから、表現方法に立ち向かっても良いと思う。この現象は他の作品にも言えるが、この作品は今後も、「世間的に大人が対応しなければならない部分」が多々あるため、たとえ「大人が乗り越えられない部分を子どもたちが乗り越え、その成長を見た大人も見習って進んでいく」という見せ場が多いい本作品であっても、大人が対応する場所は今後もあるのだから、原作を理由にして、手を加えずに表現しないでいただきたかった。それが如実に表れる話だっただけに、残念。
叔母さん、大皿のシーンさえあれば、自分の家の文化しか目が行き届かない視野の狭い人だって表現できたのにな。さらにそこから、半年ほど前の今日子の葬儀の時には透の身元引受を拒否しながらも、透の高校卒業まで待てずにおじいさんとの同居を決める人なんだから、その場限りの考えで生きている人なんだろうなと想像できるし。さらに透の祖父に対して、叔母さんにとっての実父か義父かは不明だが、孫目線の「おじいさん」と呼んでいる時点で、自分の子どもを中心に子育て生活を送っているのだろうと推測できる。そうすると、じゃあそんな大切な娘息子がいる空間に、無断で入ってきた夾や由希に、何故攻撃態勢を取らないのか、表現しないのか、逆に不自然だと思うのだけど、違うだろうか。
アニメ前作とだいたい同じペースで進めるのなら、ギャグが少ない分、時代に合わせた表現にチャレンジしていただきたい。

盾の勇者の成り上がり 第17話「紡がれる約束」感想

 

アホ毛が女王の証っていうのも、忘れやすいっていうのも、鳥文化ならではだと感じてしまうのは何故だ。どこでそう言った思考回路を植え付けられているんだ。

 

今週の内容

朝になり、自分たちとフィロリアル達の分の食事を作る尚文。作りながらも、思考は昨晩フィトリアが発言した「世界のために四聖を殺す」に持っていかれ、その様子にどうしたのかと声を掛けるラフタリア。

ご飯が出来上がり、各フィロリアルにも、それぞれのお皿で食事させる尚文たち。しかしそこへフィトリアが現れ、メルティに手をかざすと「リヴェレーション・ウィンドプリズン」と唱え、風の魔法でメルティを閉じ込め、人質になってもらうと尚文たちの前で言うのだった。

人質解放の条件に、他の勇者との和解する約束ことをお願いするフィトリア。昨晩の話の内容と言い、なぜ勇者同士の和解にこだわるのかを問う尚文に、自分んを育ててくれた勇者との約束だからだと答えたフィトリアは、さらに波に対抗するには、勇者同士の協力が必要だと訴える。

それでも、他の四聖勇者との和解を拒む尚文に、フィトリアは次の勇者たちを召喚するために、今いる勇者を殺すと発言する。昨晩と同じフィトリアの発言に、初めてその話を聞き、驚くメルティ達とは違い、既にその言葉を聞いていた尚文は、フィトリアの実力ならできるだろうと考える。

それでも尚文が出した答えは、他の勇者との和解は無理だと拒絶であり、メルティを人質にとるまでもなく、自分を殺せばよいと、矛先を自分に向けさせ、抵抗はさせてもらうと、憤怒の盾を展開させようとするが、それはフィトリアによって妨害されてしまい、盾を変化させることができないのだった。

フィトリアは、盾の勇者の気持ちは分かったとして、ならば盾の勇者とその従者だけでも、波に対抗できると証明するように条件を変えるフィトリア。

波に対抗できる証明というのが、フィトリアと戦って見せればよいのかと質問する尚文。しかしフィトリアは盾の勇者の実力は理解しているとして、フィーロを指名し、一騎打ちで自自分が実力を認めたら、メルティを開放し勇者達を殺すのも執行猶予としてしばらくやめると言う。

その条件を何とか理解したフィーロは、尚文の静止も聞かずに勝負を受け、フィトリアがさらに加えた人型での戦いを受けることになるのだった。

エルハルトからもらった怪力になるグローブをはめ、フィトリアが張った結界の中で戦闘を始めるフィーロ。しかし彼女の蹴りすらも、フィトリアにとっては遅く、しかもフィトリアの手刀の一撃で、かなりのダメージを追ってしまうフィーロ。

そんな大戦の中、尚文はなぜフィトリアがラフタリアではなくフィーロを対戦相手に選び、人型で戦うように条件を加えたのかを考えていた。そして、やみくもに突っ込んで攻撃していくフィーロに、頭を使って攻撃し、隙をついて服を再生させて防御力を高める様にアドバイスを送る。

尚文のアドバイス通りに、魔法を使っての攻撃に切り替えたフィーロだが、それもフィトリアにとっては、魔法の発現までが遅く、魔法の効果自体も相殺できてしまい、粉塵に紛れてフィーロに直接魔法を叩きこむことができるのだった。

服に魔力を通して再生させる暇すらないほどに、フィーロが不利だと判断した尚文は、人質にされているメルティを盾の力で解放できないかと試みる。しかしその作戦も、フィトリアは魔法を一撃放つだけで瓦解させてしまう。フィトリアの魔法を盾で受けた尚文をも吹っ飛ばすほどの威力に、フィトリアとの実力の差を思い知る尚文たち。

フィーロに、尚文が人質を先に解放しようとする作戦を取らせたのは、フィーロ自身の実力が足りないからだと思い知らしめるフィトリア。それでも主人である尚文の役に立つために戦うのだと、向かってくるフィーロに、昨晩のドラゴンにも自分にも勝てない者が、波での戦いに役立つはずがないと一刀両断するフィトリア。

フィトリアの攻撃から何とか立ち上がった尚文は、空気中から魔力を取り入れ始めたフィトリアに押されているフィーロへ、相手をよく見て攻撃するよう、ぎーろに再度アドバイスを送り、お前ならできると励ますのだった。

尚文がフィーロに送った励ましの言葉を、以前自分を育ててくれた勇者も言っていたと思い出したフィトリア。

フィーロが新たな魔法を繰り出したのを、フィトリアは遅いと思いながらも受け止め、その魔法が自分の張ったシールドを破壊し、自分にかすり傷を与えたため、驚くフィトリア。同じく、フィーロが魔法を駆使して戦っていることに感動したように声を上げるラフタリアと尚文。

力を使い切り、それでもみんなを守るとフィトリアに向かっていくフィーロに、フィトリアはフィーロの勝ちを認め、戦っていた周囲の結界と、メルティを拘束していた魔法を解くのだった。

フィーロの傷を癒し、よく試練を乗り越えたとほほ笑むフィトリアに、フィーロとメルティはきょとんとした視線を送る。尚文とラフタリアが、フィーロに試されていたのだと説明を加え、さらにフィトリアが試練を乗り越えなければ、フィーロも尚文も死んでいたと話し、その言葉の内容まで深刻なものだったとは思っていなかった尚文とラフタリアは困惑した顔をフィトリアへ向ける。

フィトリアは自分の試練を乗り越えた証だとして王冠を取り出し、フィーロに授ける。これでフィトリアの第一継承権を与えられたことになると話すフィトリアに、次期フィロリアルの女王になったのだと尚文の言葉で理解したフィーロは面倒そうな声を上げる。そうやっているうちに王冠が消え、フィーロにアホ毛が一房生え、それを嫌がったフィーロは抜いてしまうが、またすぐに生えそろうのだった。フィトリアはいくら抜いても生えてくるから諦める様に言い含め、さらに歳を重ねるとその毛が増えるのだと説明する。フィトリアの三本のアホ毛を見て、そんな風になるのかと声を上げるフィーロに、メルティはアホ毛が可愛いと、目を輝かせるのだった。

尚文はフィーロのアホ毛が、補正値を付与する加護だと鑑定結果から導き出し、クラスアップできない現状において、良い贈り物だと考えたのだった。

盾の勇者にも送るものがあると言うフィトリアに、アホ毛は要らないと先手を打つ尚文だが、アホ毛では無いと言われ、先に傷を治してもらうのだった。

尚文への贈り物は、盾の中でのフィロリアルシリーズの強制解放であった。さらに盾の勇者にだけ話すことがあると付け加えるフィトリアだが、メルティがフィトリアに話しかけたために中断され、人質になってもらい迷惑をかけた礼として、人型のフィトリアに乗せてもらい喜ぶメルティ。その様子を見て、あれだけで良いのかという尚文と、フィトリアくらいに大きくなりたいと目を輝かせるフィーロ。しかしあの大きさになる頃には、アホ毛は何本になっているのやらと意地悪をいう尚文に、アホ毛が増えるのは嫌だと嘆くフィーロなのだった。

改めて、フィロリアル達も含めた食事をする尚文たちに、フィトリアは、ゆっくりしていけば良いと言い、新たな女王が生れたお祝いだと、フィロリアルたちはフィーロ、メルティ、ラフタリアを乗せて走り回り、夜もご飯を食べ、踊り、フィロリアル達に囲まれて楽しく過ごすのだった。

夜になり、ラフタリア達が眠ったため、尚文に話しかけるフィトリア。勇者だけに話があるという昼間の話かと、対応する尚文だが、フィトリアの他の勇者と和解しようとしたか、疑いを晴らそうとしたかという問いに、どうせ信じてもらえないと諦めていたと気づく尚文。違うと否定しないのは、罪を認めたことと一緒だとフィトリアに言われてしまい、そうかもなと肯定する尚文。

フィトリアが、フィロリアルの聖域から尚文たちを出す時に、四聖勇者の近くにすると言ったため、ちゃんと話し合って和解しろと言う意思を汲み取り、できる限り善処はすると、拒絶から一転、譲歩する尚文に、四聖勇者が一人でも書けると、波の防衛に影響が出るため、そうなったら残った全員を殺してでも、もう一度召喚しなおした方が良いと考えていると話すフィトリア。尚文は、善処するだけでなく、全員で話し合って和解しなければフィトリアに殺されるという条件を再確認させられるのだった。

さらにフィトリアは、何度かの波の後かは分からないと前置きしつつ、いずれ「世界が全ての命に犠牲を強いる時がくる」とし、勇者は「人々の為」か「世界の為」に戦いに参加するかの選択を迫られると話す。

「世界の為」を選べば、多くの命を犠牲にすることになるが、「使命」を果たすことができるとし、「人々の為」を選べば、いばらの道だと話すフィトリア。

細かい事は覚えていないと話すフィトリアだが、「人々を救う」事と「世界を救う」事は別物で、過去の勇者は「人々を救う」道を選んでほしいと願っていたと断言するのだった。

尚文も、勇者としては「人々を救う」方を選ぶべきなんだろうと考えるが、盾の勇者一人では難しいとフィトリアに言われてしまう。そこで、何故他の勇者ではなく自分に声を掛けたのかを尋ねる尚文。

盾の勇者を、一定の評価はしているのだと言うフィトリア。まずは、次期女王のフィーロを育てたことで、悪人ではないとと言われ、さらにほかの勇者の話を聞く器があると判断したのだと理由を語るフィトリア。

しかし、現在の四聖勇者は弱く、フィトリアが手を下すまでもなくいずれ全滅すると断言されてしまい、そこまでこの先の戦いが険しいなら、憤怒の盾を使うしかないとつぶやく尚文。憤怒の盾を使わない様にと、出会った時から言っていたフィトリアは、仕方ないと言った風に、尚文の蛮族の盾に干渉し、精神汚染耐性を付与するのだった。

耐性を付与したからと言って、憤怒の盾の浸食を完全に防げるわけではないからと、やはり使用を控える様に忠告するフィトリアに、殺す等と言っていながら、優しいと笑う尚文。その言葉に、やはり育ててもらった勇者とのやり取りを思い出すフィトリアは、ここまでされたのだから、やるだけはやってみると答える尚文の膝に頭を乗せ、お願いするのだった。

フィトリアの行動に尚文は、フィトリアを育てたのは盾の勇者ではないかと聞くが、フィトリアは忘れてしまったと返し、それでも頭を撫でてくれるこれは覚えているのだと、フィトリアはつぶやくのだった。

三勇教の地下で見つけたと思われる地図を頼りに、森の中の洞窟へ進む錬と樹のパーティ。四聖武器があると言われる場所にたどり着き、その中身が空であることに驚いている錬。その間、そこから見える空を見ていた樹は、白い魔力弾が迫っていることに気が付き声を上げるが、直後に着弾し、きのこ雲を上げるほどの威力なのだった。

 

ここから感想

この話は、人型のフィトリアとフィーロを愛でるためのものだと理解したため、鳥型好きの自分としては、ちょっと物足りなかった。

物語としても、フィーロが次期フィロリアルの統括になり、尚文絡みで三勇教に疑いをかけた錬達が、おそらくマインか三勇教に襲われた程度で終わってしまったし、先週ほどの進展が無かったのは残念。

先週、フィトリアの人間嫌いについて、フィトリアを育てた勇者が亜人系だったのかと考えたが、今回の回想に出てきた勇者を見ると、人の耳があったため、たぶん亜人説は間違いだったみたいだ。じゃあなぜ、フィトリアは人間嫌いになったのか、もう少し理解できる描写とかが欲しかったな。波についてや、世界か人を救う選択とかは、物語の進行上言えないのは理解しているけど、設定も明かさず、キャラの好き嫌いの理由もはっきりさせずでは、勿体ぶり過ぎではないだろうか。

来週は、フィトリアから離れて、錬と樹の援護に回る話なのだろうか。そうなると、今は落ち着いて見えるラフタリアも、キースが心配になって夜はうなされるのではないだろうか。フィロリアルの聖域の外に出されれば、当然フィーロくらいしか羽毛枕が無いわけだし、良い羽毛に囲まれた2夜は、寝る環境として良かった分、その反動がここで出てしまわないか、不安だ。