はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

フルーツバスケット 第8話「行ってらっしゃい」感想

透が見送って、玄関の引き戸が閉まるシーンは、三回目あたりからギャグになった。シリアスな場面なだけに、扉を閉めなければいいのにと笑ってしまったよ。

今週の内容
ありさと咲と透の三人で正月飾りを買いに行った帰り、ありさに正月の予定を聞かれた透。実は父方の祖父の家で、正月を過ごすと思っていたありさ達は、祖父の家族がハワイ旅行に行くため、紫呉の家で過ごすつもりでいるが、まだ言い出せていないという状況を透から聞き、なら自分たちの家か、テントを張って三人で過ごすのも悪くないと、提案してみる。
そんな二人の提案に、透は家族と一緒にいてあげてほしいと断り、大丈夫だと元気アピールなのか、飛び跳ねながら早く帰ろうと二人の先を歩いていくのだった。そんな透のカラ元気を悟ったのか、咲は透の電波が乱れていると心配そうにつぶやくのだった。
紫呉の家の大掃除をする透達。障子の張り替えなんか、またどうせすぐ穴が開くのだからとやる気のない夾に、黙ってやれと喧嘩腰な由希。
そんな二人とは別に、廊下を楽しそうに雑巾がけする透に声を掛けた夾は、みんなで大掃除出来るのが夢のようだと返した透の言葉に、少し照れてしまうのだった。そんなやり取りを見ていた由希は、同居して4カ月経つが、いまだに、透の他人とはズレた感覚を掴めないでいるなと考える。
本を整理して出てきた紫呉に、正月もこの家に居ても良いかと許可を得る透。もちろん紫呉は問題ないと答えるが、その顔は少し困った様子なのだった。
その夜、夕食の鍋をつつきながら、草摩の家に帰らないと断言する夾と由希の説得に苦戦してしまう紫呉。言い争いの原因を、心配そうに聞く透に泣きつき、そこから草摩家の正月は一大イベントであることを説明することになる。
その中でも、大事にされている十二支だけの宴では舞が披露され、三年前の由希の舞はそれはもう綺麗だったとうっとりと語る紫呉に、たくあんを投げつけ、余計な話をするなと怒る由希。さらに昔話の様に、猫はその宴には参加しないと言うしきたりがあることを知る透だが、当の夾は宴に参加できないから帰りたくないのではなく、神楽に会うことで、彼女が嬉しさのあまり暴走し、その結果半殺しの目に合うから行きたくないのだと紫呉が解説する。
一通り話を聞いた透は、両親とも会うのだろうから、せかっくの正月を楽しんでくるように二人に伝え、家の事は任せてほしいと、立ち上がり宣言する。しかしお風呂のお湯を出しっぱなしにしていたことを思い出し、慌てて止めに行くことに。その様子をみて、少し不安を覚える紫呉だが、頼んだよと声を掛けるのだった。
透が席を外した間に、透に両親に会いに行けと言われてしまったら、行くしかないだろうとしぶしぶ草摩の家に行くことにする由希と夾。その効力に、紫呉はツルならぬ透君の一声だと、感心するのだった。
透が大丈夫と言っているのなら、大丈夫だろう。どうせ正月なんて年中行事だと、何かしらの言い訳めいたことを考え、大みそかの夕方に家を出る由希たち。
草摩の屋敷では、薄着のまま庭の枯山水に足を踏み入れる慊人に、部屋に入るように注意するはとり。しかし慊人は空を見上げながら嬉しそうに、久しぶりに由希に会えるとこぼすのだった。
透の事が心配で、透の失敗談を話しながら草摩の家に向かう由希と夾。その様子に子持ちの主婦みたいな話は辞める様にいう紫呉だが、いたずら心が芽生えたのか、近所で強盗事件があり、その犯人がまだ捕まっていないと、二人を不安にさせるような話題を振ってみる。すると二人して透が強盗を玄関から招き、座布団とお茶まで出して強盗の身の上話を聞きそうだと想像し、頭を抱える様を見て、こっそりと楽しむ紫呉。
頭を抱えても仕方がないだろうと、声を掛けようとした紫呉だが、その後ろから咲に声を掛けられ、大層に驚いてしまう。
咲に、自分たちはこれから実家に帰るところだと話す紫呉。すると咲は寂しそうに、透が母親と共に見た思い出のある番組を、今年は一人で見るのかと、それで透は大丈夫なのかと問いかける。その言葉で、自分たちを見送った時の透の気持ちを改めて考え、紫呉の家に帰ろうと走り出す由希と夾。二人同時に走り出そうとした結果、ぶつかってしまい、そこから言い争いをしながら登ってきた階段を下り始める由希と夾。紫呉がどうしたのかと声を掛けると、「帰る」とこれも二人そろって返答したため、紫呉は咲に二人をせっつくために現れたのかと確認するのだった。
咲は透のために何かをしたかっただけだと答え、来年も良い電波をと去って行ってしまい、その意味する言葉と行動に、紫呉は侮れないと頭をかくのだった。
由希と夾が紫呉の家にたどり着き、居間で母の遺影と共に紅白を見ていた透が、涙をためていたことに気付く二人。あともう少しで一人で泣かせるところだったと、脱力し、帰ってきた理由は言わず、とりあえず初日の出を見ることと、年越しそばを食べることを決め、透にただいまを言うのだった。
草摩家に到着した紫呉は、はとりと初春の出迎えを受ける。紫呉を先生と呼ぶ初春から最後の到着だと言われ、由希と夾が居ないことを指摘された紫呉は、ぶっちゃけサボりだと返答する。神楽と慊人の、種類の違う怒る様が目に浮かぶという初春に、慊人は自分が何とかすると明るく言う紫呉。
由希と夾がサボりという状況に、色々と逃げ出したいこともあるだろうと勘違いする初春に、紫呉は逃げたのとは違うと弁明し、そこへ舞の衣装を着た紅葉が現れ、舞を楽しみにしているよと声を掛ける紫呉。
ひとまず、慊人を何とかしないといけないと言う初春の言葉通り、宴会場に着いたその足で慊人が居る部屋に入る紫呉。由希が来ると楽しみにしていた慊人に、由希は来ないと告げることと、その状況を良いざまざまだと思う紫呉なのだった。
年越しそばに餅を入れて、食べ始める透達。しかし由希と夾は、草摩に向かう道すがら、透は絶対に餅をのどに住まらせるタイプだと意気投合していたため、ゆっくり噛んで食べる様に注意する。そんな二人に、透は餅を詰まらせる人が多いのだろうかと考え、慎重に食べるようするのだった。
紫呉の家の電話が鳴り、すぐに対応に走る透。由希と夾はそばを食べ続けていたが、ふと草摩からの電話ではないかと思い至り、透の電話の様子を確認するために今から顔をのぞかせる。
電話は透の事を心配したありさからのもので、途中、娘が電話中なのを良い事に、二本目のビールにこっそり突入しようとした父親への注意が入り騒がしくなったものの、透を気に掛けるその気持ちに、思わずうれし泣きしてしまう透。声も聞けたところで、電話を切り、居間に戻った透は、電話がありさからだったと報告する。
透の友人の事が話題に上がったため、由希は咲に草摩に行く途中で会ったことを話し、透の事を心配していたと様子を話す。透はそのことを聞き、年明け一番に電話を掛けようと決めるのだった。
透はそこで、自分ばかり嬉しがっているが、草摩の家には行かなくて本当に大丈夫なのかと心配する。しかし由希は大丈夫だと答え、さらに三が日のうちに挨拶はするつもりだと付け加え、さらに心のうちで「たぶん」と加えたのだった。
初日の出を見るために、屋根に上る透達。その前から、草摩の事を気に掛け、神楽や慊人は怒っているだろうかと考えていた由希と夾だが、不思議とすっきりとした気持ちで、罪悪感もない気分でいられていることに気付く。
朝日が昇り、はしゃぎながら願い事をする透を見ながら、自分はただ、お正月を透と一緒に過ごしたかっただけなのだと自覚し、透の新年のあいさつに答える由希と、照れて朝日に今年は由希を倒すと抱負を叫ぶ夾なのだった。

ここから感想
今回のアニメでは街並みが小奇麗な印象で、意外と坂が多く描かれていて、竹藪のエリアが少なくなっている気がする。一度、通学路を全部描いてくれないかな。紫呉の家の辺りがどれだけ高台なのか知りたい。
で、確かに今回は、由希と夾が透と一緒に居たいと選択する大事なエピソードではあるのだけど、ついでにありさと咲の家族を出し、この二人の過去も描く準備をしているのかと思うと、まだアニメ化されていない部分に触れているワクワク感の方が勝った話になった。
正直、紫呉の慊人いじりや、初春の逃げ出したい発言の方が、今後の作品の根幹をついているのだけど、いかんせん感情移入できていないためか、原作の小ネタに気がいってしまう状況がまだまだ続く。今後も、十二支登場が続く辺りはずっとこんな感じなのかな。つまらん。

盾の勇者の成り上がり 第20話「聖邪決戦」感想

やっと教皇退治が完了。先週希望したAパートでの決着ではなく、女王と顔合わせしたところで終了だった。最近、この作品の進む速度が遅く感じてしまう。

今週の内容
三勇教の討伐軍を、女王自ら行わなくても良かったのではないかという影の申し出に、世界の危機に関する事を、座して待つほど老いてはいないと返し、出陣する女王・ミレリア。盾の勇者と娘のメルティが、自分が到着するまで持ちこたえてくれることを願っているのだった。
信者の魔力で、自分と尚文たちの周りに大聖堂のような物を展開する教皇。その状態でも、自分が攻撃を受ければ治癒魔法を施される教皇に、隙を与えまいと連続して攻撃を仕掛け、元康の攻撃を受けたた盾で、さらに呪いを付与して攻撃を仕掛ける尚文だが、聖なる大聖堂の中では呪は聞かないと、教皇は余裕の構えだった。
信者から、さらに魔力を捧げるように司祭に伝える教皇。しかし既に三割が魔力切れを起こしていたため、司祭はこれ以上魔力を供給し続けると命にかかわると進言されてしまう。それでも、悪魔との戦いで殉教できるなら本望だろうと、教皇は魔力の供給を続けさせる。
教皇の信者への扱いに非難の声を上げるラフタリアと、それでも信者達は従ってしまうだろうと告げるメルティ。そんなメルティのその言葉を自分と信者は一心同体だと肯定し、祈りの力と聖なる武器の最強の技で、尚文たちを浄化すると言う教皇。メルティは、この空間の天井まで光が満たされたら、その最強の技が来るだろうと予測する。
大技が来る前に何とかしなくてはと、元康は尚文のチートとも思える盾の高い攻撃力に目を付け、どうにかならないかと尚文に丸投げする。すると樹も、盾が特別だったなら、自分たちよりもレベルが低いにもかかわらず、戦えているのもうなずけると賛同し、錬はなにかスキルなどは無いのかと、尚文に問いかけるのだった。
他の勇者たちの「盾が特別」という言葉に、自分達が武器を使いこなせていないだけだろうと、心の中で悪態をつく尚文だったが、ずっと発動していた憤怒の盾の浸食を感じ、フィトリアに「これ以上使うな」と言われた事も頭をよぎるが、もう一度憤怒の盾を使用してみることにする。
精神的を侵食される憤怒の盾を使うことに、心配するラフタリア。しかし尚文は今度も戻ってこられると安心させ、憤怒の盾のスキルを開放する。
スキルを開放したため、腐竜の怒りの感情に耐える尚文だが、腐竜はさらに尚文が抱える差別や、マインによる策略への怒りを利用して、今までのすべての怒りを吐き出すように仕向けてくるのだった。
以前に、憤怒の盾を使った時や、アイアンメイデンを発現した時の、怒りの力を振るった後の満たされた感情を指摘され、腐竜の言う通りに動き始める尚文。身体から炎をほとばしらせて歩く姿に、元康は本当に盾の悪魔になってしまったのかと警戒し、ラフタリアは尚文がまだ制御しきれていないのだと考え心配そうに名前を呼ぶのだった。
怒りに任せて燃やし、殺してしまおうとまで考え始めた尚文に、名前を呼び引き留めようとする声がかかる。しかしそれも鬱陶しいと腕を振り上げるが、引き留めようとする声がラフタリア達だと知り、自分が旅をして、大事だと思い、絶対に守ると誓った仲間がいたことを思い出す尚文。
フィーロは尚文の嫌な気持ちは自分が食べてしまうと言い、メルティは尚文の悲しみを精いっぱい受け止めると話す。ラフタリアは尚文の悲しみは、尚文の剣である自分が断ち切ると決意し、三人の気持ちを受け止めた尚文は、目に涙を浮かべながら、現実に戻ってくることが出来たのだった。
意識が戻ると、ラフタリア、フィーロ、メルティに羽交い絞めにされていた状態だったと知る尚文。そうすることで、彼女たちに呪いがかかってしまった事を気にする尚文だが、ラフタリアは尚文の選んだ道は間違っていないとし、フィーロは尚文に芽生えた嫌な気持ちは何度だって食べると宣言する。そしてメルティーは、もう大丈夫なら作戦を立てる様にと、尚文をさらに戦闘中の現実に引き戻すのだった。
やれることはやろうと、元康たちに頭を下げて協力を要請する尚文。その言葉が意外だとしながらも、最初から共闘すべきだと言っていたと乗り気な樹に対し、少し戸惑う元康。しかし、友情と絆の力を示さなければとズレた見解から、尚文に協力すると決意するのだった。
皆の意見がまとまったところで、教皇も技を出す準備が整ったと、武器を構え、すぐに尚文に向けて放つが、展開している大聖堂の全開の攻撃も防ぎきる尚文の盾に、驚く教皇
教皇の力の源が大勢の信者であり、力を使うごとに命を削っている事を考えれば、教皇一人の命では安いと一喝して戦闘態勢を取る尚文たち。
四人の勇者が連携し、まずはフィーロとラフタリアを囮にして錬が一撃を加え、マインに強化魔法を付与してもらった元康がさらに攻撃を加えることに成功する。隙を与えずに向かう尚文に、教皇もフェニックスブレイドを放つが、その攻撃も、尚文の盾に吸収されたうえで術者本人に向けて返されてしまう。
優勢に見えた尚文たちだったが、教皇が各四聖武器の上位スキルも使えたため、二度目の攻撃が通用せず、今度は教皇による幻影魔法に翻弄される尚文たち。何とか教皇に攻撃を加えないと自分たちがやられると考える尚文だが、どこからでも撃たれる攻撃に動けずにいた。
そんな尚文達の危機を救ったのは、ミレリア王女が大聖堂の外から放った氷結魔法だった。集団高等防御魔法である大聖堂をも通して、魔法を行使したその威力に驚き、足元から氷漬けにされた教皇
女王に教皇を倒すように促された尚文は、憤怒の盾の新しいスキルの、ブラッドサクリファイスを発動させる。しかし詠唱の後、突然尚文は身体から大量の出血をしてしまう。その様子に、悪魔らしく力に飲み込まれて自滅したと判断した教皇は、持っていた武器で氷の拘束を割り始める。
尚文にとどめを刺そうと、武器を構える教皇だが、尚文の血が染み込んだ地面を割り、現れた赤と黒の竜のような者に飲まれ、その多重構造になっている顎に粉砕される教皇。その竜の形をしたものが、出てきた時と同じように地面に戻り、自分たちが勝ったのだと自覚する元康たち。
それと同時に、大聖堂が上部から霧散していき、教皇が死んだことを知った信者たちに、ミレリア女王は投降を呼びかける。やっと終わったと剣を収める錬達だが、ラフタリア達は倒れた尚文が反応しないことに絶望し声を上げる。そこへミレリアが馬を降りて近づき、盾の勇者様は殺させないと話し、尚文に助けが遅れたことを詫び、自分の名前を名乗るのだった。

ここから感想
ところで、結局大聖堂ってなんで展開したのか分からなかったんだけど、教皇の攻撃の威力って、大聖堂の展開後は、増してたっけか?イマイチ効力が分からない分、幻影を見せる時に必要な壁位にしか認識できなかった。派手な魔法なのに残念。
教皇が死亡したから、これで宗教の表現は終わりだろうか。教皇の描き方が、戦闘に入ってからは安直ではあったけど、この「宗教を妄信するあまり、行動が大胆になる人間」はあまり最近のアニメでは主軸として描かれないから、教皇を倒して終わりにはしてほしくないかな。
で、フィトリアと約束した他の四聖勇者とも協力し合う点でも、最後の最後で出た尚文の盾はチート発言で、結構台無しな感じだったよな。尚文がその部分は飲み込んで言葉に出して否定しなかったから、協力して教皇戦に臨めただけで、やっぱり、他の三人との溝はこれから埋めることになるのだろう。
まさか、尚文が復帰したころには、三勇教騒動とマインと王の暴走の処理も終わって、尚文のこれまでの行動と免罪を他の勇者も理解して、和解する…っていう展開には、まさかならないよね?これからの波の戦いとかの中で、前よりは険悪な空気にならずに協力できる程度から、徐々に連携できるようなる様を描くんだよね?まさかの展開は勘弁してほしい。

Fairy gone フェアリーゴーン 第7話「がんこな鍛冶屋と偏見ウサギ」感想

 

最近にしては珍しく誰かを指しているサブタイ。がんこな鍛冶屋はハンスで、偏見ウサギは…誰だ?普通ここはハンスと関わりがあって、偏見がある人物だけど、いたかな。偏見ってだけなら、スウィーティーやアクセルを表立って嫌っているマーリヤなんだけど、整合性が取れないし、分からん。

 

今週の内容

レドラッドのロンダキア宮殿、大天文広場の警備に使われている新型の人工妖精に、視線を送りながら門を出たオズ。門前でも新型人工妖精の操者と挨拶を交わした時に、新型人工妖精の暴走が始まる。

物陰から新型を暴走させている男は、正規の操者がもう一体を使って暴走した人工妖精を止めたため、残った三体目の人工妖精も暴走させる。しかし居合わせたオズが力づくで三体目の人工妖精を抑えたため、舌打ちをしたうえで、さらに自分の持っている笛で暴走の指示を送るのだった。

ウォーロック邸では、スウィーティーがグイ・カーリンの四大幹部で、グイ・カーリンの耳と呼ばれるギルバート・ウォーロックに会っていた。要件は、代理人のダイスを通して手に入れた「黒の四」を見せてほしいと言うものだったが、ギルバートは慎ましいと言いながらも、相手にせず、スウィーティーを追い返すのだった。

新型人工妖精の暴走について、原因を究明するために暴走した人工妖精を引き渡すように話す妖精省大臣のヨアヒム・セット。しかし、軍部省大臣のブルーノ・ボーメは人工妖精は軍の戦力だとして譲る気は無く、話は妖精省の管轄の話にまでさかのぼり、平行線のままなのであった。その様子をドロテアとして静観していたネイン局長は、大臣と次官が追う義務は、省の垣根を超えた連携だろうと、内心では腹立たしく思うのだった。

終戦記念日まであと3日となるが、新型人工妖精の暴走の原因もつかめず、黒の妖精書の黒の四についても、一向に口を割らないダイスに手をこまねくロバート。第一部隊で集まり、どうにかしてダイスの得意先であるウォーロック邸に入り、黒の四を抑える方法は無いかを考えるが、そもそもの情報源がマフィアのアクセルという点で、不信感を持っているマーリヤ。セルジュはウォーロック邸に押し入って、物を抑えるわけには行かないのかと投げやりに提案するが、ギルバート・ウォーロックは統一ゼスキア政府にも顔が利くため、下手なことはできないとフリーに一蹴され、なら正面突破だとこれもセルジュが提案するが、それもフリーによって門残払いを食うだけだと切って捨てられるのだった。

シュヴァルツ邸に呼ばれたネイン局長は、通された部屋に軍部大臣が居る事に気付き、シュヴァルツに要件を聞くのだった。案の定、軍部の肩を持つようにシュヴァルツに提案されたため、自分は中立の立場だと答え、どの省にも肩入れするつもりが無いと意思表示する。すると今度は、軍部大臣がゼスキアを守るのは軍とドロテアだと、話し始めたが、ネインは表情一つ動かさず、これを聞いているのだった。

街の店先でスープを飲んでいたアクセルは、急に現れたスウィーティーに驚きむせてしまう。スウィーティーは、先日の黒の妖精書をめぐる騒動の中で、アクセルを撃ちながらも生かしてあげたのだからと借りを返すように催促し、アクセルがドロテアに情報を流していることもお見通しで、彼にドロテアへの窓口として立ち回るよう依頼するのだった。

慌ただしく移動するマーリヤ達。新型人工妖精の暴走の原因を調査するため、イーストエンド基地に妖精省の技士団が赴くことになり、その仲介役としてドロテアも同行することとなったと話すフリーとロバート。

イーストエンド基地の格納庫では、暴走した新型人工妖精の調査のための準備が行われていた。整備主任のハンスは、戦争終結から統一の象徴としての新型人工妖精の存在理由を語り、それが暴走してしまっては、妖精省が技士団を派遣して調査に来るのも仕方がないと言う。それに対し、テッドはまだ旧型は現役でフレームも使えるのだと主張するが、戦争で働き、その分血を流してきた旧型で、終戦記念日の警備というわけにもいかないと、ハンスは世の中の動きと思惑に対し、一定の理解があるような事を離すのだった。

妖精省の技士団とドロテアのフリー達が到着し、審議官のグリフがハンスに握手と挨拶を交わす。グリフは、軍の方が人数が多く、自分たちよりも早く来ている事をハンスに聞くが、ハンスは人工妖精の管轄は妖精省の仕切りとなっているのを、快く思わない存在が居るのだと、包み隠さず話すのだった。

統一ゼスキアの首脳鑑定では、式典用の衣装の調整を行っていた首相のゴルバーン・ヘルワイズの元に、ネイン局長が訪れ、新型の人工妖精の件は誤動作を起こした個体を妖精省の技士が調査に入ったと報告する。まだ原因が掴めていないのかと身なりを整えながら話すゴルバーンに、ネイン局長は記念式典での新型の使用は取りやめる様に進言するが、答えは帰って来ず。話題を変えて黒の妖精書を所有していると思われるギルバート・ウォーロックの話をすると、今度はネインの言葉を遮るようにギルバートは大戦当時から賢明な人物だと評価を話すゴルバーン。話は終わったと手で退室するように合図をするゴルバーンに、何も言わずに従うネイン。最後にゴルバーンは、ネインを呼び止め、くれぐれも皇帝陛下の御心を乱さぬようにとだけ伝え、大事にはするなと釘を刺すのだった。

人工妖精の検証を行っているイーストエンド基地では、ドロテアメンバーの数名は入り口付近で待機していた。そこへ、ロバートの保安局時代の元同僚が現れ、少し離れた場所で話をすることに。このタイミングで元同僚が現れるという状況に、セルジュは何かあるのだろうなと、その場から離れるロバートを見送るのだった。

実際に検証中の様子をフリーと共に見ていたマーリヤは、妖精省審議官のグリフが改めて人工妖精の操者として定位し、実際に動かすところを見る。人工妖精は操者を一度定位させれば、それを解除するまで操者以外は動かせないのだと、大まかな仕組みをマーリヤに教えるハンス。そして、人工妖精は物ではないが故障はあり得るとし、それを決めるのは妖精省だと、整備主任のハンスは嫌みを込めたように、マーリヤに疑問形で投げかけ、マーリヤは困ったように苦笑いで対応するのだった。

保安局局員のダニエル・キーズから、新型人工妖精が誤作動した原因は人為的要因だと考えていると聞かされたロバートは、身内を疑うのはつらいとこぼし、保安局院のダニエルは、軍部が身内かと、声を高くして抗議するのだった。

新型人工妖精の検証を終え、慣れないことをすると消耗すると話しながら、街の見回りをするフリーとマーリヤ。そう話している間に、フリーはウルフランが前方を歩いている事に気付き、彼を追うべく走りだし、マーリヤはそんなフリーに、訳も分からずついて行くのだった。

途中でウルフランを見失い、見間違いだったのか、もし本物なら人工妖精の誤作動にアーケイムが絡んでいるのかと考え込むフリー。そこへ、空気を読まずにアクセルが声を掛けたため、アーケイム繫がりでアクセルから情報を聞き出すフリー。

フリーから頼まれていたウルフラン・ロウについてはまだ分かっておらず、アーケイムが終戦記念日に何か事を起こそうとしているかどうかも、アクセルは知らないと答えたため、襟をつかんでいた手を離すフリー。今度はアクセルが要件を話し、フリーにどうしても会いたい人がいると、グイ・カーリンのスウィーティーの元まで、フリーとマーリヤと案内するのだった。

首相官邸で、シュヴァルツとレイと共に食事をするゴルバーンは、戦争の勝者は、戦いに生き残り、平和を享受している者だと熱く語り、その喜びを今度の終戦記念日に分かち合おうと、友と呼んだ二人に持ちかける。シュヴァルツは平和こそ求めていたものだとゴルバーンの意見に乗るが、レイは乗り越えるべき些細な問題があると明言したうえで、平和に乾杯と返事をしたため、その含みのある言葉にシュヴァルツは違和感を感じ、レイに視線を送るのだった。

街の人目に付かない路地で、何かの作戦を行っている者に、問題なく進んでいるから心配はいらない事と、何かあれば言う様にと言い含めるウルフラン。相手もフードを目部下にかぶり、さらにフードのふちを手で押さえながらその場を去っていく。

ネインに、グイ・カーリンのスウィーティーことビター・スウィートが接触してきたと報告するフリーとマーリヤ。スウィーティーの言う通りなら、ギルバート・ウォーロックに会うことができると、黒の四の回収の糸口として協力の要請に応じるべきだと乗り気なフリー。ネインは、ギルバートはグイ・カーリンの四大幹部であり、首相とも面識のある大富豪であると知りつつも、風穴を空けなければとつぶやくのだった。

その夜、アーケイムで人工妖精の密造・密売を行っていたウルフランが、新型人工妖精が誤作動したこの時期にいたことに、関係があるかと、ロバートに意見を聞くフリー。しかしロバートは、外部の人間が糸を引いていたとしても、新型をいじれるのは内部の人間だけだとして、ウルフランは直接は関係していないだろう見解を述べるのだった。

マーリヤとクラーラがドレスアップをし、スウィーティーと共にウォーロック邸へ赴くことに。その道中、スウィーティーが持ちかけた条件が、黒の四をドロテアに轢き話明日前に一目見せてほしいと言うものだと改めて確認するマーリヤ。そして、何でも利用するスウィーティーのやり方を、信じられないと嫌悪するのだった。それでも良いと、二人を連れて屋敷へと向かうスウィーティーなのだった。

新型人工妖精の検証が続けられるイーストサイド基地では、ドロテアの人員としてロバートが同席していた。フリーから聞いたアーケイムの構成員の話から、保安局時代に調べていたエディ・ロイドについて、整備主任に問いかけるロバート。保安局にいたというロバートの話を聞き、途端に嫌な顔をするハンスだったが、エディが辞めてから7・8年経つが、行方をくらましてからは何も知らないと答える。ロバートは、転属したためとうとうエディを捕まえることができなかったと、思い出すように話し、その話を聞きながら、妖精の解体・検証作業を行っていたテッドは、眉間にしわを寄せるのだった。

ウォーロック邸に入り、ギルバートを待つマーリヤ達。会えるのか不安になってきたマーリヤに対し、クラーラは待つしかないのだと、マーリヤを宥めるのだった。

保安局時代に追っていたエディ・ロイドについて、ネインに報告するロバート。旧型人工妖精の生みの親であり、首相から勲章を受け取るなどの功績を残した人物であったが、事実上の左遷先である整備部門からの転属が叶わず、7年前に依願退職し行方不明となり、アーケイムの違法人工妖精の密造に関わっていたかもしれないと、エディの大まかな経歴を確認するネイン。自分が去った後も、保安局はエディを追っていたのかもしれないというロバートに、ネインは保安局と連携して調査するように言い渡すのだった。

ようやっとギルバートとの面会が許されたマーリヤ達。スウィーティーが率先して、ギルバートに話しかけ、若い女の子は好きだろうから連れて来たのだと思わせ、そのまま黒の四を見せてほしいと改めてお願いするスウィーティー。しかし、一読しただけで内容を覚えてしまうスウィーティーの記憶力を警戒したギルバートは、自分の所有物を取り上げられるものはこの世に存在しないと、眼力を込めて拒否する。しかしその言葉が、妖精取締機関ドロテアの部隊員の目の前で、妖精書の違法所有を認めたこととなり、マーリヤとクラーラは目配せをするのだった。

ネインからエディ・ロイドの調査を許可されたロバートは、さっそく街中でダニエルと情報交換を始めるが、エディが生きている説は無理があるという見解を経て、エディと最も仲が良かったのはハンス整備主任だと言う話になる。そのころ、問題のあった人工妖精の検証を終えたのか、検査台ごとカバーをかけていたハンス達。やはり問題は無かったというテッドに、ハンスもうなずくのだった。

一方ウォーロック邸では、一向に黒の四を見せようともしないギルバートに、スウィーティーはマーリヤとクラーラがドロテアだと明かし、二人の正体にギルバートも少し驚くのだった。

その昔、荒野を横断している車に乗り、今いる場所がミッドエンドで、遠くにある遺跡がトゥファール〈?〉だと運転している男性に教えてもらう。トゥファールが世界の中心だったのだと聞いたスウィーティーは、どうしてこうなったのかとつぶやく。

 

今までに表示された年号と出来事 ※青字は今回追加分

統歴481年

統一戦争開始

統歴487年

レドラッド妖精兵研究施設で妖精器官の移植する手術を受けるフリー

レドラッドの開兵式場に参列するフリー、ウルフラン、ジェッドの三人。

統歴491年

マーリヤ、スーナのユルゲン・ゾーンの家で育てられる。

スーナの森で、ヴェロニカがマーリヤに声を掛け、仲良くなる。

レドラッドでユアン・ブリーズとの戦闘中に、フリーを庇ったジェッド・グレイブが戦死。

統歴493年

スーナがレイ・ドーンによって滅ぼされる。

マーリヤとヴェロニカが追手の兵士から逃れる途中で分かれる。

フザンで、路地に倒れるヴェロニカ〈意識あり〉

統歴495年

レドラッド。自宅があったブランハットで、ウルフランが妻子が戦闘に巻き込まれ死亡したことを知る。

統歴496年

統一戦争終了

レドラッドのロンダキア宮殿でサイダル王のゴルバーン・ヘルワイズがゼスキア皇帝に王位を返上し宰相となる。

統歴497年

ファナチカでマーリヤを育てた人物が死亡。

焼け落ちたスーナにマーリヤがヴェロニカを探しに戻る。

旧カルオー領ツバルで、ヴェロニカがレイ・ドーンを襲撃するが失敗。その数か月後、ヴェロニカを探しにマーリヤがツバルに到着。

元サイダル王のゴルバーン・ヘルワイズが統一ゼスキアの首相となる。

統歴498年

エディ・ロイドが統一ゼスキア軍人工妖精整備部門を依願退職。行方知れずとなる。

統歴503年

リトローク公 ウマル・ジュジュマンが処刑される。

統歴505年

マーリヤ、ドロテアに入隊。

 

ここから感想

今週はオズが良くしゃべったと思う。人工妖精を倒す時の踏ん張り音だけだったけど。

人工妖精の誤動作については、だいぶ犯人のめどが立ち、大戦中に使っていた旧型の生みの親、エディ・ロンドと親しかった人物という事で、ハンスの名前が挙がってきた。先週の時点の予想で、挙動がおかしかったテッドだと思ったんだけどな。今回もウルフランと話していた人物の髪の毛が白髪じゃなかったから、やっぱりテッドも絡んでいると思うのだけど、今週の冒頭で、首相官邸前で笛を吹いていた人は、顔のしわ的にハンスさんかもしれない。という事は、お二人とも、何等かの形で誤動作に関係しているのではないかな?テッドなんて、エディに目元とくせっ毛具合が似ているし、親子なのではとも思っているくらいなんだけど。違うのかな。

そして、あらゆる場所で苛立ちを覚えては、仕事をこなすネイン局長。首相から直接、大事にはするなと言われながらも、ギルバートの屋敷に部隊員を乗り込ませたりと、隙があればやることが大胆だったのは、首相への当てつけもの意味もあるのかも。でも、人工妖精の検査の件では、折衷案が出ていたりと、どこまで彼女が調整しているのかまでは分らなかったけど、この事で、ネインが中立だと言い続けているドロテアの立ち位置が少しは理解できるかも…と思ったのだけど、ごめん、やっぱり分からないや。ドロテアがやっている取り締まりと、妖精省がやっている取り締まりって、どこが切れ目なのかイマイチ理解できない。妖精書の収集をするのがドロテアで、それを分析して保管するのは妖精省かなくらいは分るけど、妖精兵を持っているドロテアに、今回の人工妖精の誤動作の権限まであると、ドロテア対統一ゼスキア軍の対局構造になるから、敢えて妖精兵を所有できる組織を弱体化させてるってことだろうか…。戦後処理中なだけに、紛争・暴動の抑制に軍は必要だけど、権力まで持っていかれない様に主力になった妖精兵は別に編成して、さらに妖精兵を所有できる組織が力を持ちすぎると、それも復興事業の妨げになるから、今の軍と妖精省とドロテアという微妙な三つ巴状態を作っている?にしては妖精省は権限だけで弱くない?民間妖精学者の肩身が狭い原因とは言え、妖精省をあまり脅威に感じないのは、あまり描かれていないからではないだろうか…。

とにかく、来週にはドレスで大立ち回りして、黒の四を手に入れて欲しいな。そして、ウルフランが近くにいるなら、その思惑まで分かると良いのだけど…HPの次週分を見る限り、無理そうだな。

真夜中のオカルト公務員 第7話「喪失感と絶望の証明」感想

今回は、たまたま管轄内の範囲で済んで、しかも勤務時間内で救出ができたから、大手を振って仕事という事で報告書が書けるのかな。

今週の内容
その昔、アザゼルは人間の少女に恋をして、彼女からも花冠を貰うなどして愛し合い、幸せそうに笑っていた。しかし、人間の寿命は短く、少女の遺体を目の前に戸惑うアザゼルは、器さえあればまた蘇させることができ、また笑ってくれるだろうと考えるのだった。
7月24日20時12分、セオと榊と合流し、公用車に乗る新。琥珀の言った「女の子ばかり集める手癖の悪い悪魔がいる」という存在と、黒い砂を纏ったアナザーを同一の個体として考え、その悪魔が戸山公園で保護した女子高生や新の幼馴染、榊の姉を攫ったやつなのだろうと憶測するセオ。そして、榊がその悪魔の情報を新を利用して琥珀から聞き出そうとした。つまりアナザーと交渉をしようとしたと、状況を今一度整理する。
新はセオに、榊はアナザーとは交渉しないと言っていたと庇うが、セオは、榊が新を巻き込んだ時点でなりふり構わないつもりだったんだと声を荒げる。
セオに図星を突かれ、観念した榊も、腕の一本位はくれてやろうと思ったと本心を吐露する。その言葉に新は思わず驚きの声を上げ、さらにセオは苛立たし気に自分に話さなかったのは絶対に止められるからだと断言する。
榊は、17年間探し続けてやっとつかんだ手がかりだったため、絶対の逃すわけにはいかなかったのだと静かに答えるが、セオは車を急停車させ、それならばなおの事自分も巻き込めば、もっと別の形になるように協力できたと悔しそうに顔を伏せる。その様子に眼を見開いた榊に、今度は新がこんな形で本当の事を聞かされるのは気分が悪いと、本心を話し、榊に謝られるとお世話になっている分許してしまうため、借りという事にすると宣言し、榊もその意志を受け取るのだった。
7月24日20時37分 夜間地域交流課に戻り、地獄への入り口を探し始めるセオ。
今までにあった女子高生行方不明事件の現場を地図上に乗せ、さらにそこへ黒い砂が重力に影響を与えるため重力変動のデータを重ねて見せるセオ。そんなデータをいつ入手したのかという新の質問に、黒い砂について気になっていたのと、最近はずっと行方不明事件にかかりっきりで分析していたのだと返すセオに、彼が動いてくれていたことと、そんなセオに悪魔について相談しなかった事への感情が入り混じったような声を上げる榊。
ある程度集中している部分が見えてきたところで、古い事件のデータを順に消していくことを提案する榊。さらに新が相手が悪魔なら、苦手な物とかを避けるのではと提案に、協会と天使の生息している周辺のデータを除外すると、4か所まで絞れ、それがどの地点も女子高であることまで判明する。
琥珀が、悪魔の思惑は朝までには終わると言っていたと新から時間のリミットを伝えられた榊は、4か所なら全て回れると、全員で地獄への入り口を探しに、再び外へ出るのだった。
7月24日21時35分 東稲田女子高等学校。同日23時12分新宿アセト女子学園。7月25日2時47分新宿愛善院女子高等学校。同日3時15分、4か所目となる新宿宗林女子高等学校を調べる新達。イブングハジスプレーで入口を探そうとすると、琥珀が現れ、それで入口を見つけても入れないし、死にたいのかと止めに入る。その他人事のような物言いに、新は死なないかもしれない、決めつけるなと怒鳴り、その発想は無かったと考え込み、楽しみを見つけたと笑いながら新たちを地獄に続く入口に導くことにするのだった。
たくさんの扉がある空間を抜け、地獄に向かう道すがらに、女の子を集めているという悪魔がアザゼルだと知る新たち。セオと榊は大物中の大物の名前に声を上げ、基礎的な事を知らない新に、アザゼルは元は天使だったが、人間の少女に恋をするという禁忌を犯して悪魔となったという言い伝えを説明するセオ。琥珀は実際その通りだと肯定し、その永遠を誓った少女をずっと蘇らせているのだと、含みのある笑いを浮かべる。
泉美が目覚め、鳥かごの中にある光で照らされるアザゼルが視界に入ったため、誰かいるのかと声を出すと、すぐ隣にいた榊の姉・詩織が静かにするように止められる。
二人でアザゼルが何をしているのかを見ていると、泉美は自分の左手が動かないことに気が付く。
アザゼルは、泉美から奪った左手を動かすの力を横たわる少女に与え、これで四肢がそろったと満足そうにする。後は最後に入れる目を入れれば良いのだと、大丈夫だと自分に言い聞かせるように唱えながら、目を持つ詩織の元へ足を運ぶのだった。
琥珀から得たアザゼルの話をセオたちにも伝える新。女の子たちを攫っているのは、蘇らせる少女の器を作るためであり、拒絶反応があり上手くいかないのだと聞いたセオは、だから多数の少女を長期間に渡り攫う必要があったのかと納得する。しかも適合しなかったり部品を取った子については興味が無いため、琥珀に気前よく渡したという事も分かり、戸山公園で保護した子たちは、そう言う理由から戻ってきたのかと、これにもセオは納得するのだった。
そんな話の中、花が咲いていることに気付く新。それがトリカブトであったため、番犬の正体がケルベロスだと気づいたセオは絶望したように大声を上げ。琥珀や新たちの匂いに気付いたケルベロスも、久しぶりの肉と甘いお菓子の匂いだと姿を現し、その姿にビビる三人。しかしその状況を楽しみたかった琥珀は、不謹慎にも楽しそうに「上手く逃げてね」と新に声を掛けたため、そのことに怒った新の声で、ケルベロスに隠れていた場所が見つかってしまうのだった。
ケルベロスは甘いものが好きだと、知識で知っていたセオが、持っていた棒付きキャンディを投げてケルベロスの気をそらしているうちに走って逃げる新たち。しかしキャンディ一つでは、ケルベロスもすぐに三人を追いかけてきてしまい、あれだけでは足りないと、琥珀はあくまでも傍観する構えをとる。
アザゼルは、すべての部品がそろったとつぶやき、あとは目だと詩織の顔を鷲掴む。その行為をやめる様に泉美が動く右腕で止めに入るが、すぐに降り飛ばされてしまい、詩織の目は彼女の物だとアザゼルの指が迫るのだった。
ケルベロスから必死に逃げる様を、楽しそうに眺める琥珀に、走りながらも起こる新だが、琥珀が居る方向に出口らしきものを見つけ、潜り込もうと榊に声を掛ける。しかし、一番足が遅く、遅れていたセオが転んでしまい、とっさに閃光弾をケルベロスに投げつけるが、その行為に逆上した様子のケルベロス。それを見た新がセオを庇う様に立ち、榊がショットガンを構えるが、ケルベロスが新に食いつこうとするのが早く、新ももうだめかと目をつぶる。想像した衝撃が来ないため、恐る恐る目を開けてみる新は、琥珀がこれは自分のものだとケルベロスを睨みつけ、ケルベロスも、また琥珀の勝ちだと舌打ちしながら姿を消していくところを目撃する。
ケルベロスの脅威が去ったとホッとした新だが、琥珀はだから死ぬと言ったんだと怒り、これからは自分の忠告もちゃんと聞くようにと言い含められてしまう。そんな琥珀に、新は礼をいう日が来るとは思わなかったと一言添えてかた、ありがとうと伝え、琥珀は他はどうでも良いが、新は死なれたら困るのだと、まだ怒っている様子で先に出口をくぐってしまうのだった。
アザゼルのいる回廊に入った新たち。入ってすぐそばで新の幼馴染の泉美を見つけ、すぐにセオが気絶しているだけだと確認する。榊はアザゼルが居る寝台から、姉の詩織の顔が見えたことで、怒りの感情のままにショットガンをアザゼルに向けて発射する。しかしその弾が何かに弾かれてしまい、新たちは背後にいたペルフェゴールによって動きを封じられてしまうのだった。
ペルフェゴールは、大人しくしていれば開放すると一方的に約束し、そのことを榊達にも伝える新。
そうこうしているうちに、寝台に横たえた少女に、最後の目を入れるアザゼル
眼を開いた少女を嬉しそうにのぞき込むアザゼルだったが、その顔を認識した瞬間に暴れだし、「また起こしやがった」「これは私の身体じゃない、気持ち悪い」と苦しむ少女。その言葉をセオと榊が聞くことができなかったため、少女はアナザーだと知る新。その様子を見て、あんなやり方で蘇らせるから人間ではなくなると、楽しそうに言う琥珀
頭を抱えて苦しむ少女に、アザゼルは優しく笑い掛けながら初めて会った時の様に笑ってごらんと話しかけるが、少女はアザゼルを拒絶し、寝台から転げ落ちてもなお、何度も違う身体に入れられることや、眠らせてくれない事、解放してほしい等と絶叫する少女に、アザゼルは元の無表情な顔に戻り、「お前は誰だと」と少女の身体を自らの手で貫き、黒い砂に変えてしまう。
少女の身体が砂になってもなお、光るものが一つ残り、それを大事そうに鳥かごに戻しながら、アザゼルは何がいけなかったのだろうと考え始める。それを見て、普段無表情なアザゼルがあんなにも絶望した顔をしていると大笑いする琥珀
ペルフェゴールが約束通り、新たちの体の自由を戻し、もう用は無いから帰れと言っているペルフェゴールに、やはり感じた怒りをぶつけるためにショットガンを構えようとする榊。しかしこの場から全員で帰ることが優先だとセオに止められ、新を巻き込んでここまで来たことを指摘された榊は、銃を下ろし、ペルフェゴールの開けた出口から元の現実へ戻るのだった。
7月25日5時02分、おそらく新宿御苑にでた新たちは、まず榊の姉の詩織の意識をセオが回復させ、起き上がった詩織を幼少の頃の様に「お姉ちゃん」と呼んで支える榊。
目が見えないながらも、声から支えているのが弟であることを言い当てる詩織に、驚く榊。さらに父親の声にそっくりだと言われ、姉を探し続けた17年間の年月を実感し涙を流す榊。
心配をかけたと謝りながら、弟の顔を見たいと詩織がつぶやいた後、アザゼルが集めて作っていた少女の器の力が、ホタルの光の様に立ち上り、それぞれの持ち主の元へ静かに戻り始める。歌声を取られた柴裕子や、目の機能を撮られていた詩織も力を取り戻し、を左腕を動かせなくなっていた泉美も、いつの間にか動かせられるようになったとホッと胸をなでおろし、色々と分からないから後でと教えてよと、榊姉弟の再開に泣いていた新に声を掛けるのだった。
少女を蘇らせた回廊では、鳥かごの前で座り込み呆然とするアザゼルを楽しそうに干渉する琥珀とただ行動を見ているペルフェゴール。また、少女の器を作る素材集めに動き始めたアザゼルを見て、琥珀はこのままだと永遠に続くとペルフェゴールに話を振るが、ペルフェゴールは「人間の女との幸せな結婚は存在しない」という結論の証明となるからと、アザゼルが絶望する行為を止める気は無い様子なのだった。やがてアザゼルは、少女に容姿が似た人間を見つけ、思わず見つけたと笑みを浮かべるのだった。

ここから感想
神隠しに会った人間が、そのままの姿で戻ってくるのは分ったとして、取られたものまで戻ってくる今回の話は、生きている人に甘いなと思ってしまった。本当は「アナザーってそう生易しいものじゃない」って話だったよね。今回は、アザゼルが失敗作に興味が無いと言うだけで、体も機能も帰ってきたという話で済んだけど、もっと踏み込んで取られたものは戻ってこないから、厄介なんだという話にはならないものかね。
まぁ、今回のアナザーが厄介っていう点は、アザゼルの行動を倫理的に止める存在が居ないところなのかな。琥珀は完全に暇つぶしだし、ペルフェゴールは持論の証明をしてくれるから見ているだけ。他のアナザーも、たとえ見聞きしても興味が無いとか、そういう感じでアナザー同士の関係は希薄なのかな。ってところでいくと、天使と天狗はいがみ合っている分だけお互いに興味があるのか…1話の騒々しさが懐かしいな。
で、とうとう京一の姉が戻ってきたし、幼馴染の泉美も事件に巻き込まれ、さらにアザゼルを認識して飛びついた経験までしてしまった女子二人。もしかしてアナザーが見えるようになったのでは?と思っているのだけど、来週あたり、泉美への説明をどうしたのか、アナザーのユキが見えるようになっているのかとか、描いてくれることを祈る。

フルーツバスケット 第7話「春になりますね」感想

 

この辺のはとりと紫呉の意見の相違については、そのまま二人の慊人への好意の度合いにも繋がっているから、透が分かるはずも、気を付けられるはずもないんだよね。

人の関係と対人対応の考え方の違いって、人それぞれだから複雑だよねっていうのがこの作品の根本なだけに、この違いをこのアニメが初見な人は、どれだけ分かるんだろうと思った。この辺の感覚が分からなくなるから、原作既読なのは損だよね。

 

今週の内容

透がまた家を出ていったと、居間にいる紫呉たちに慌てて言う夾。しかし友達の家に行くと事前に言っていたと由希に言われ、人の話を聞いていなかった事に恥ずかしそうに珍しく出かける透が悪いとあらぬ方向にもっていく夾。そんな二人の話を聞きながら、紫呉は透が居る事が当たり前になるほど、この家になじんでいる事を喜び、今はどこにいるのだろうかと考えを巡らせるのだった。

はとりに呼び出され、紫呉たちには内緒で草摩家へ来た透。あまりに大きな門に圧倒され、内緒で来たことも後ろ暗く感じていた時、突然紅葉に声を掛けられた事と、彼がまた通用口の屋根という高い場所に上っていることに、驚きと、その場所は危険だと慌てる透。

紅葉に門を開けてもらい、さらに続く道を案内される透だが、人が住んでいないのではと思うほどの静けさに緊張が増し、はとりの家に到着する頃には緊張図彼が出るほどだった。

部屋に通され、紅葉がお茶を入れている間に、机の上に女性の写真が飾ってある事に気付く透。今までのやり取りの中で、はとりは厳しそうで、言葉の端々から怒っているような印象を持っていたために、意外だと考えていた透だが、そう言えば自分がここに呼ばれた理由をまだ知らされておらず、厳しそう・怒っているというワードから、自分の至らない点を叱られるのではないかと思い至り、さらにその様子を「具合が悪い」と勘違いした紅葉にはとりに診てもらうかと聞かれてしまい、慌てるのだった。

紅葉が淹れてくれたお茶を飲み、落ち着いた透は、部屋に戻ってきたはとりに仕事の時間にお邪魔しているが大丈夫なのかと尋ね、はとりが草摩の人間しか診ない事を知る。ついでにその仕事内容の半分が、特技がすぐ病気になる事な当主・慊人の世話だとぼやくはとり。

さらに今日は草摩家にとって一大イベントの正月の準備で、草摩の外・中問わず忙しいため、診察には誰も来ないと付け加える紅葉。しかし透は草摩の外・中の違いが分からなかったため、中が本家で十二支の家族やその秘密を知る人で構成され、20人ほど。外がそれ以外の人で100人ほどいるのだと説明され、自分が今まで通ってきた並木道の周辺に住んでいるのが外の人だと知った透は、その規模の大きさに目を回す。紅葉は、透の知っている人間では、紫呉や由希も昔は中に住んでいて、夾は外に住んでいたのだと分り易く説明する。

はとりは、その中と外の話から自分が透にしたかった話に切り替え、草摩の人間でも一部の者しか知らない十二支の秘密を、赤の他人である透が知っている事の意味と、本来とるべき記憶隠ぺいの措置も取らずに、同居まで許している慊人は透を利用しようとしているのだと話し、今は紫呉の家での生活が楽しくとも、草摩の家が抱える問題は、危険で陰湿で呪われているのだと、後悔することになる前に早く出ていく様に勧めるのだった。

インターホンが鳴り、はとりが対応のために席を外したところで、紅葉ははとりに草摩佳菜という恋人がいたことや、結婚の約束もしていたこと。二人の結婚を慊人が許さず、怒って暴れた時に発生した事故で、はとりはが左目に怪我を負った事。怪我が治っても左目が殆ど見えず、はとりが怪我をしたのは自分の所為だと佳菜が自分自身を責めて心を病み、彼女を救うためにはとりは愛し合っていた記憶を佳菜から消し、その後佳菜は出て行ってしまい、はとりは泣いていたのだと話す。しかしはとりは慊人を一切攻めなかったのだと、それが呪いだと紅葉は語り、おそらく透に出ていく様に話したのは、佳菜の様になってほしくないからだと自分の考えを話す紅葉に、透ははとりがあまりにも優しいと、それでも後悔はしないと泣きながら利用されていることに対してもありがとうと言いたいとまで言って見せるのだった。

透が泣いているのを見て、はとりの家を訪れた紫呉は、利用なんてしていないと声を掛け、はとりの言い方が大げさなうえに、心配性が過ぎるのだと、今の状況は怖がるような事では無いと、はとりをいじりながら透を引き留める側に回るのだった。

単に正月の準備の様子を見に来て、たまたま顔を見せた紫呉の登場で、泣き止み、はとりの思いを受けても紫呉の家に居たいのだと自分の意志を伝えようとする透に、はとりは忘れないうちにと文化祭で由希と夾のツーショットを撮ったカメラを渡す。話が見えずにいる透に、最初から透が来ればカメラを渡す約束だったというはとりだが、電話口では「来なければどうなるか分るな」とだけしか聞いておらず、様々な憶測が混じって緊張していた透は、はとりも紫呉と同じで我が道を行っているのだと理解するのだった。

まだ慊人に合わせていなかったと言うはとりに、気にしないでほしいと返す透。それよりもはとりが十二支の何の物の怪憑きなのかが気になった透は質問するが、質問に笑いながら答えようとした紫呉を、幼少期からの付き合いを利用した、恥ずかしい話題を人質に阻止するはとり。はとりが何年の物の怪憑きなのかは結局答えなかったが、呼び出した上に怖がらせ、泣かせてしまった事を透に謝罪するはとりなのだった。

はとりの要件は済み、紫呉は正月準備の様子を見に、紅葉は舞の練習に行くため、はとりが透を送ることになる。

紫呉の真面目な顔からでるアホな発言には反応も返さずに歩き始めるはとりに続き、紅葉に挨拶をしながら帰る透。二人だけになり、沈黙に耐えられなかった透は、紫呉とマブダチなことを聞いてみるが、どうやら触れてほしくなかった話題の様で、腐れ縁なのだと返されてしまう。嫌なのだろうかと考えていた透は、足元の階段に気付かず踏み外してしまい、思わず抱きとめてしまったはとりが変身してしまう事態になる。

はとりが変身したのが、想像もしなかったタツノオトシゴだったために、用意するのは海水なのか水なのか分からず、慌てふためき変身したはとりとはとりの衣服をまとめて走り出す透。その反応が佳菜の者と同じだったため、彼女と過ごした日々を思い出すはとり。

助手としてはとりの元を訪れた佳菜は、同じ一族にもかかわらず、話した事が無いなんておかしいと笑いながら話し掛け、さっそく仕事の話をしようとするはとりに、雪が降ってきたために、雪が解けたら何になるかと質問する自由奔放な佳菜。答えは「春になる」と言うもので、まさに春を彷彿とさせる佳菜の人柄に、自然とはとりも惹かれていくが、十二支の呪いの所為もあって一定の距離を取ってしまっていた。

はとりが十二支の物の怪憑きであることがある日佳菜にバレ、慌てた末に変身したはとりを風呂に投げ入れた佳菜に、本物のタツノオトシゴを風呂に入れたら死ぬぞとズレたことを言うはとり。そんな彼の頭をタオルで拭きつつ、佳菜はどうして抱きしめてくれなかったのか、その理由が分かり、怖いと思う気持ちを汲みつつ、それでも自分を拒絶しないでくれと、はとりに寄り添うのだった。その言葉に救われたはとりは、その後数カ月を佳菜と幸せに過ごし、そして結婚の許しを請いに慊人にあった日に、その幸せが終わってしまうのだった。

呪も解けないくせにと佳菜に手を上げる慊人に、紫呉とはとりで止めに入るが、慊人に突き飛ばされたはとりが部屋にあった鏡に当たり、破片で左目に怪我を負った事を自分の所為だと攻め続け、佳菜は病んでいってしまう。

どう言っても、何をやっても泣き崩れてしまう彼女に、はとりも打つ手が無くなった頃、慊人は他の人間ならすぐにやっていただろうと、記憶の隠蔽処理を施して、はとりから解放してあげれば良いと囁き、はとり自身も、傷つけようが泣かれようが、命令だからと記憶を剥奪してきた自分への報いだと、「守ってあげられなくてごめんと」泣く佳菜の記憶を、自分と愛し合っていた事柄を隠蔽するのだった。

佳菜に記憶の隠蔽処理を施した時に、彼女が幸せになれることを祈り、代償に自分は草摩の檻の中で冷たい雪として死んでいっても構わないと神に願ったはとり。

目を覚ますと、敷地内の東屋のベンチに寝かされており、例のごとく衣類が脱げていたために寒いと一言発するはとり。透に自分の変身した姿を見られたことに落ち込みつつ、服を着なおしてみると靴が無く、透はさっきの階段の場所にあるだろうと取りに走っていく。

はとり一人で東屋に座り透を待っていた時、その近くを白木繭子ともう一人の友人ともに結婚を祝われながら佳菜が通り過ぎる。二年ぶりにみた佳菜が、自分と幸せに過ごしていた時の様に笑っているのを見たはとりは、自分の願いは成就されたことを知り、密かにおめでとうと言葉を贈る。

佳菜が幸せになった事で、自分はこのまま草摩の家の中で、冷たい雪の様に死のう思うはとりだが、靴を持って帰ってきた透が、雪が降り出したとはしゃぐ声を聴いて、雪が解ければ春になるという佳菜の言葉を思い出し、透に佳菜が自分にした「雪が解けたらなんになるか」という質問をしてみるはとり。透は少し考え「春になります」と嬉しそうに答え、どんなに寒くても春は必ず来るのは不思議ですねと続ける透に、はとりも聞きたかった言葉が返ってきたために、そうだなと納得するのだった。

草摩家の入り口までたどり着いた時に、紫呉と出会ったはとりと透。もっと早くに敷地から出ているはずの二人がまだいることに、セクハラでもしたのかと軽口をたたく紫呉に、はとりは言葉を返さず、踵を返し帰っていく彼に挨拶する透。

はとりが急に呼び出して迷惑をかけたと、改めて従兄兼マブダチのはとりの事で謝罪する紫呉に、透ははとりが印象と違ってやさしいという事が分かったと答える。その間に透の目の前を過ぎ、草摩に入っていく車から、冷たい視線を自分に送る人物がいることに気付いた透は、紫呉に草摩の呪いについて、自分は何かしなくて良いのかと改めて真面目な質問をしてみるのだった。

紫呉も、透の様子に真剣に「透が透であることだ」と答え、まだ呪いについては話せる時期では無いと答えないのだった。

草摩について、分かったような分からなかったような気持ちを抱えつつ、紫呉の家に帰宅した透。そこでは居間のこたつに入って寝ている由希と夾の姿があり、普段の中の悪さとはかけ離れた光景に、紫呉と二人でこたつの力に感心するのだった。

 

ここから感想

今週は心理描写を集中して描くエピソードだったし、特に場面が変わることもないので前回ほど違和感ばかりでは無かったので、クールダウン。

前半に書いた通り、呪いが当主・慊人を決定的に拒絶できない事である最低ラインから、どれだけこの人に好意を持っているかによって、心配する視点や対象も、信頼する視点や対象も変わってくるから、ココを抑えながら確認しつつ見ていこうと思っていたのだと再認識。

にしてもこのエピソード。もう少し涙腺に訴えかける話だったと思うのだが、まだはとりの中の人に慣れていないからなのか、感情に訴えかけるものが無かったな。今までもこの作品では緊張感や時間帯を感じ取ることができなかったことがあるから、やはり作り方なのだろうか。だとすると、やはり初見の人にはどう見えているのか気になるな。

 

Fairy gone フェアリーゴーン 第6話「旅の道連れ」感想

今週も誰とは言えないサブタイ…。道連れになったのは、マーリヤ視点で任務の話ならクラーラ、黒の四の話ならアクセル…いやダミアンかな?情勢の観点で、五公の話なら策略にハマって他の三人の後を追いそうなレイ・ドーンってところなのかな。

 

今週の内容

マーリヤの歓迎会を行った店で、ゴンザレスが話す統一戦争終結から、今の体制になるまでの流れを話してもらうマーリヤ。

首相に就任したゴルバーンが、大戦で大きな功績をあげた5人に五公として領地を与えたが、戦後次々に謀反の疑いなどで死亡や処刑され、今残るのは二人だけという状況に、大戦中に大尉だったゴンザレスは、本当の英雄は現場で戦っていた自分たちだと文句を言い、その考えには乗れないライランはクソ野郎とゴンザレスの悪口を漏らす。

マーリヤを挟んで口げんかに発展仕掛けるライランとゴンザレスに、スティーヴは困ったようにおろおろとするが、マーリヤはどっちがジジイかという言い争いに、二人とも元気で若いと発言し、喧嘩の勢いを霧散させてみせるのだった。

喧嘩が収まったことにほっとしたスティーブは、一週間後には十度目の終戦記念日だと、戦争は遠い昔の話と思い返すような事を言うが、ゴンザレスはリトローク公の処刑があったのが去年のことで、まだ二人、五公がいるとライランが続け、マーリヤは残りの二人に、故郷を焼き払ったレイ・ドーンが居る事を意識するのだった。

ハイブランツ公邸では、終戦記念日のためにレイ・ドーンが訪れ、シュヴァルツ・ディーゼとの挨拶を交わしていた。

ドロテア本部では、妖精原体を持っているように見せ、小遣い稼ぎをしようとしていた男を、留置所らしきところに入れるクラーラとセルジュ。さらに街中では、オズとロバートが古い人工妖精の甲冑を店先に出していた店に、妖精が無い状態でも、本物を所持していれば違法だとして調査に入る。

マーリヤもフリーと共に街の警備のために巡回していたところ、街のいたるところで新型の人工妖精が配置されているところを目撃する。終戦記念日の警備の時にお披露目の予定だが、いきなり本番というわけにもいかないだろうと説明するフリー。

チマが何かに反応し、マーリヤ達が来た方向から悲鳴が上がったために現場に向かうと、新型の人工妖精が母子に向かって武器を振り上げているところだった。マーリヤが母子を避難させ、フリーが暴走した人工妖精に体当たりして体制を崩し、操者に他の人工妖精を操作させて取り押さえさせる。その対処をしている間に、建物の陰から人工妖精を暴走・操作させていた男は笑みを浮かべ、その場から離れていくのだった。

暴走した人工妖精を調べるため、統一ゼスキア軍イーストエンド基地の人工妖精技師・整備主任のハンス・エフメドの元を訪れるフリーとマーリヤ。そこには妖精省のグリフ・マーサーもおり、審議官兼妖精技師として慌てて駆け付けたのだと挨拶を交わす。ハンスとテッドとも挨拶を済ませ、異常は見つからなかったというテッドの見解に、グリフも困ったように、大戦当時に使っていたサイデンⅦ型からの置き換えのために、やっとこぎつけた新型なだけに、単に異常なしでは上は納得しないと言い、フリーも頭が痛いと賛同する。

ドロテア本部に戻り、ネイン局長から新たな黒の妖精書の話をされ、グリフからも聞いたと返すフリー。以前確保した黒の妖精書は贋作だったが今回は本物かもしれないと言い、取りに行く人選はすでに決めてあると話を進めるネインなのだった。

旧シンクエンジュ領 エスクレクに着いたマーリヤとクラーラ。二人とも初めて来る街だったため、迷わないか不安になると言ったマーリヤに、クラーラは地図を覚えているのに迷うことがあるのかと言って歩き始めたため、マーリヤはそのクールさに少し引いてしまうのだった。

情報屋のバズことセバスティアンに会い、情報の内容を聞き出そうとするクラーラに、バズはふんぞり返りながら前払い分の報酬では足りないからと、クラーラにサービスを要求し、部下に合図を送り二人を襲撃させる。部屋に潜んでいる存在に気付いていたマーリヤは、すかさず銃の入ったホルダーや肘鉄で攻撃し、クラーラも自分が座っていた椅子を振り下ろして一人を倒し、怯んで何もしない残った一人を無視して、銃を取り出そうとするバズに、二人がかりで刃物を突き付け、報酬分の情報を話すよう要求するのだった。

再びイースエンド基地で、暴走した新型妖精の操者からも異常が無かったか聞き取りを行うフリーとロバート。その帰り、不具合か細工をされたかと原因を考えるフリーに、細工をするなら内部の人間でないと無理だと意見を出すロバート。そんな会話の最中に、二人の後ろから、ロバートの知り合い・保安局で働くダニエルが現れたため、話をするためにフリーから離れるロバート。

暴走した新型妖精の件で、異常が無いかを街に配備されている操者に聞き、暴走があった現場を確かめるセルジュとオズ。何かが引っかかるというセルジュだが、解明にはまだ至っていない様子なのだった。

バズは、ぜひ顎で使ってほしいとクラーラとマーリヤに笑顔で申し出る。その変わりように困っているマーリヤだが、クラーラは足になる車を用意するようにとクールに対応するのだった。

バズの情報では、エスクレクで開催されたオークションで、最近出品された黒の妖精書・黒の㈣を競り落としたのがダイスという名の有名な代理人である情報を掴んだクラーラとマーリヤは、さっそくダイスを追いかける。そのダイスを追っていたのはマーリヤ達だけでなく、ダミアンも物陰から見ており、さらにグイ・カーリンのスウィーティーもダイスが乗り込んだロンダキア行きの列車に乗ろうと、切符を購入しているのだった。

スウェイーティが列車に間に合わず、その様子を駅の物陰から見ていたダミアンは、ドロテアの他にもグイ・カーリンまでもが、黒の四の情報を得ていたのかとつぶやく。

ドロテアの捜査権限でギリギリ列車に乗ることができたマーリヤとクラーラは、ダイスを探すために客車を見回るが、見当たらずにいた。もう一度探してみようと、別れた二人が居た場所の、窓側の席の男は、持っていたカバンが見えないよう、隣のに座った客の大きなトランクの陰にカバンを置き、その上に腕を置いているのだった。

やはり客車にはいないと、連結部で話し合うマーリヤとクラーラ。貨物車に隠れているのではというマーリヤに、走行中は出入りできないとクラーラが言ったため、次の駅で確認させてもらうことにする二人。

走行中に出来ることが無くなり、次の駅に到着するまでの時間、クラーラに何故ドロテアに志願したのかを聞くマーリヤ。クラーラは大戦中に家族を失い、兵士に乱暴されそうになったところをネイン局長に救われたことを話す。「大変だったんだね」と言うマーリヤに対し、「そう言う戦争だったから」と返すクラーラ。マーリヤは、自分は両親の事は知らないからと話したため、失ってしまったが、思い出はある分自分は幸せだと言うクラーラに、マーリヤは悲しげな表情を浮かべ、何かを言いかけたが、言葉にはしなかったのだった。

駅に着き、貨物子を空けてもらうマーリヤ達だが、誰も潜んではおらず、とっさに外に出たマーリヤは返送したダイスを発見する。大声をあげて駅員に協力を得ようとするが、ダイスの方が早く走り抜けてしまい、クラーラと目配せをして別れたマーリヤは、駅の外でダイスを見失ったクラーラが、別の方向へと走っていくのを見て、変装を解いて平然と道を歩くダイスの後ろに回り込み、銃を突き付けてダイスの捕獲に成功するのだった。

尋問を受けても口を利かないダイスに、ロバートは手ごわいと評価をする。ダイスが誰の代理で黒の妖精書を落札したのかが問題だとフリーがマーリヤ達に話していた時、任務から戻ってきたセルジュが嬉しそうにクラーラに話しかけ、ダイスと黒の妖精書の行方の話は途切れるのだった。

街の見回りをフリーと行っていたマーリヤ。新型人工妖精の暴走の件も、異常がなく原因が分かっていない中で、黒の妖精書を落札したダイスも口を割らないことも重なり、困ったものだと話す二人。そこへ以前、カイン・ディスタロル邸から黒の妖精書を盗み、三つ巴になった時にスウィーティーに撃たれていた、アーケイム構成員のアクセルが現れ、あの時の行動は、フリーへの敵対の意志は無く、たまたま獲物が一緒だっただけだと弁明をし始める。何か力になれることは無いかと手揉みをするアクセルに、顔も広く耳も早かった点を買い、ダイスの顧客を聞き出すことにするフリー。アクセルは本職の代理人はクライアントが一人だとは限らないとしたうえで、ダイスの得意先の名を話す。

そのダイスの得意先であるギルバート・ウォーロック邸には、すでにスウィーティーが控えていたのだった。

シュヴァルツ邸では、軍務大臣が食事会からの退席するための挨拶を、シュヴァルツに行っていた。もう少し楽しんだらどうだと引き留めるシュヴァルツに、理由を述べるため、ここだけの話だと前置きして新型の人工妖精が暴走したことを話す軍務大臣。そのことを聞いたシュヴァルツは、それは大変だと言いながら、笑みを浮かべるのだった。

 

今までに表示された年号と出来事 ※青字は今回追加分

統歴481年

統一戦争開始

統歴487年

レドラッド妖精兵研究施設で妖精器官の移植する手術を受けるフリー

レドラッドの開兵式場に参列するフリー、ウルフラン、ジェッドの三人。

統歴491年

マーリヤ、スーナのユルゲン・ゾーンの家で育てられる。

スーナの森で、ヴェロニカがマーリヤに声を掛け、仲良くなる。

レドラッドでユアン・ブリーズとの戦闘中に、フリーを庇ったジェッド・グレイブが戦死。

統歴493年

スーナがレイ・ドーンによって滅ぼされる。

マーリヤとヴェロニカが追手の兵士から逃れる途中で分かれる。

フザンで、路地に倒れるヴェロニカ〈意識あり〉

統歴495年

レドラッド。自宅があったブランハットで、ウルフランが妻子が戦闘に巻き込まれ死亡したことを知る。

統歴496年

統一戦争終了

レドラッドのロンダキア宮殿でサイダル王のゴルバーン・ヘルワイズがゼスキア皇帝に王位を返上し宰相となる。

統歴497年

ファナチカでマーリヤを育てた人物が死亡。

焼け落ちたスーナにマーリヤがヴェロニカを探しに戻る。

旧カルオー領ツバルで、ヴェロニカがレイ・ドーンを襲撃するが失敗。その数か月後、ヴェロニカを探しにマーリヤがツバルに到着。

元サイダル王のゴルバーン・ヘルワイズが統一ゼスキアの首相となる。

統歴503年

リトローク公 ウマル・ジュジュマンが処刑される。

統歴505年

マーリヤ、ドロテアに入隊。

 

ここから感想

「捨て話とまでは言わせない」という構造ではあったけど、マーリヤとクラーラの情報屋対応から列車内での行動は全部カットしても良いと思う。単にマーリヤは両親を知らず、両親・家族との思い出があるクラーラは幸せとか、これ、後になってマーリヤも「家族と呼べる人はいたから、その思い出は大切にしたいんだ」とかの発言イベントに繋げるのかなと考えると、そう言った話はもっと人を書き込んでからでないと、意味をなさないと言いたい。しかも「両親・家族を亡くして大変だった」「両親の思い出すらないんです」といった不幸自慢では無いのならなおさら、当人の想いを描かないと意味が無いのに、マーリヤは何も言わないままで今回も終わってしまうし、気持ちの描写を曖昧にしすぎると、結局話した内容に対するキャラの想いを救い上げずに、その場面での感情で物語が盛り上がって終わっていきそうで、今の段階からだいぶ不安。

もう一つ、先週から心配していたマーリヤの不調の件は妖精が出なかったため、不明。まぁ、情報屋相手にいちいち妖精を出している脳筋じゃ、ドロテアは務まらないよな。でも、マーリヤはもう妖精を出せるのかが分からない分、彼女の妖精憑きとしての特徴みたいなものがあったのかどうか、確かめられないのは残念。

これとは別に、心配事ができてしまった。本当にこのままシュヴァルツが黒幕という事で良いのだろうか。疑い始めてしまうくらい、新型の暴走と聞いてほくそ笑む、あからさまに黒幕らしいシュヴァルツ。この、ドロテアが原因を掴みきれていない新型の不具合をどう利用するのかは、想像して楽しむとして、どうやってその仕掛けを行ったかは、たぶん人工妖精技師のテッド君なんだろうな。ドロテアが来た時の目の逸らし様とか、書き間違え出なければおかしいものね。ついうっかり、ウルフランがやったのかなとも思ったけど、彼が使っていたり、居た場所は違法人工妖精の工場だから、画面端にぶら下げられてたのは、新型とはまた違う型の人工妖精だよな。だからたぶん、ロバートの読み通り、内部の犯行でテッド君の線が強いと思う。

そして、今度の黒の妖精書・黒の四もドロテアとグイ・カーリンがこれをめぐっての騒動に発展するのだろうけど、公式HPの次週分ではマーリヤとクラーラを従えてセンターを取るスウィーティーの絵があったから、共闘しつつ腹の探り合いになるみたいだ。テレビの予告じゃそうなるようには聞こえなかったから、ほんと予告から想像するのは難しいよね。

で、色々と言葉の確認をさせてもらっているこの作品の公式HPなのだけど、一生懸命に色々と書いてくれているのだけど、五公や七騎士の説明とかは、アニメで明かされてから出せば良いのになって思う部分と、マーリヤの育ての親・ヴィクトルの話が年表に載ってたり、ユルゲン・ドーンがレイ・ドーンの兄で妖精兵だった設定とか、「それ、アニメでは表現されてなかったんですけど」って思う情報があったりするので、公式HPで情報を補てんするのって、物づくりとして負けな気がするな。

 

盾の勇者の成り上がり 第19話「四聖勇者」感想

どうしてあんなに高低差があって、距離も離れているのに会話が成り立つのかと疑問に思ったけど、魔法で音声を拾っているのかもと思いついたので、教皇が地獄耳とかでは無くて安心した。

今週の内容
突然の三勇教の攻撃を防ぎ切った尚文たち。さらに教皇が裁きを受けさせるとして手に取った剣から放たれた攻撃も、何とか尚文が憤怒の盾で防ぐことができた。しかし教皇は余裕の笑みで試し打ちはこれくらいだと言い、剣を槍に変形させるのだった。
教皇の武器が変形したのを見て、メルティは四聖武器の模倣品だと看破する。その昔に四聖勇者の武器の模倣品が作られ、それぞれの勇者の武器になり、力を発揮することができるものだったが、数百年前に紛失したとされていたと語るメルティ。その武器自体、国と三勇教の歴史を学ぶものなら誰でも知っている有名な物であるため、見つかったとなれば騒ぎになるはずがそうはなっていない事を踏まえると、紛失したこと自体が三勇教の仕業なのだろうと憶測するメルティに、四人の勇者の武器を兼ね備えている物が存在するなら、何故勇者を召喚したのかと苛立たしそうに聞く尚文に、メルティは模倣品の欠点が消費する魔力量だと話す。
メルティの考えと消費する魔力の話について、肯定する教皇。しかし膨大な魔力量は後ろに控える信者たちから供給されると明かし、信者たちに盾の悪魔と偽勇者を浄化する聖なる戦いだとして、神の武器に祈りを捧げるよう指示を出し、教皇の持つ槍に魔力の光が集まり始める。
その様子を見て、メルティに信者たちを眠らせる等の方法は無いのかと聞く尚文だが、メルティ自身が習得していないのと、魔力への抵抗力もあるだろうと見込まれるため、全員眠らせることは無理だと言われてしまう。仕方なく、他に策が無いか考えを巡らせるしかない尚文。
そうこうしているうちに、元康が声を挙げ、「身勝手な理由で騙し、都合が悪くなれば処分するのは悪の所業」だとして、勇者として教皇を倒すと宣言する。その様に冷たい視線を送るラフタリアとメルティ、そしてフィーロ。
元康の槍の攻撃や、マインとダンサー、魔導士との合体技も、流星槍すらも教皇を守る魔法障壁を破ることができず霧散してしまう。魔法障壁は鉄壁だから、悪魔の盾とは違うのだと誇らしげな教皇。メルティは、膨大な魔力を魔法障壁にしているのだと分析する。
今度はこちらから攻撃する番だと、教皇が槍を軽く振るうと、火炎が起こり、狭い足場の中で思わず構える尚文たち。確かにまともに攻撃され、連続で来られたら防ぎきれないと考える尚文は対処を考えるが、教皇が裁きを与えると槍を構えた時、剣と弓の攻撃が教皇を襲い、魔法障壁を破るのだった。
その攻撃の方向を見ると、そこには死んだと思われていた錬と樹が立っていたのだった。
尚文たちの元に向かうため、爆発で窪んだ地面を下ってくる錬と樹。生き返ったのかと間抜けな事を聞く元康に、勝手に殺すなと答えた錬は、そのままハンドレッドソード教皇に放ち、教皇は障壁でこれを無効化する。
障壁が破壊された際に教皇を案じて近づいた司祭に、教皇は魔法障壁に割く魔術師を全体の半分までに引き上げる様に指示をし、攻撃のための魔力供給に時間がかかる弱点も、盾の悪魔と偽勇者達が、自らの過ちに気付き裁きを受け入れる時間が必要だと、余裕のある構えで対応する。
樹の攻撃も教皇には通じなかったところを見つつ、元康が再び錬と樹が生きている事に疑問を投げかけたため、錬と樹は三勇教を調査していたこと、大聖堂の地下室で機密文書を発見し、四聖武器のレプリカがある祠まで赴いたところ、攻撃を受けたこと。間一髪のところで女王の直轄部隊・影に助けられたことを話す。
影が自分以外の勇者の動きも捕えていたのかと考えていた尚文の耳に、樹の報酬が横取りされたのも三勇教の所為だったのだろう、尚文は濡れ衣を着せられたのだと言う言葉が入り、勝手な思い込みで尚文が報酬を横取りしたのだと食って掛かったのは樹の方だっただろうと心内で突っ込む尚文。さらに尚文の肩を叩きながら、濡れ衣とはついていないと憐れむ元康にも、今まで錬と樹を仇だと思い込んで尚文を殺しにかかっていただろうと激しむ突っ込むことになるのだった。
錬と樹は示し合わせ、流星弓で教皇の魔法障壁をすべて破壊し、流星剣で教皇の槍の魔力を取り払うことに成功する。その様子に劣勢を感じ取り動揺する信者たち。さらに錬が女王の討伐軍が時期に到着することを伝えると、討伐という言葉に驚いた信者の動揺はさらに大きくなるのだった。
その信者の動揺も、教皇は神と悪魔の戦いのため苦難な道のりだが勝利は約束されているとの言葉で鎮められ、結束を高めた三勇教陣営。その様子に、正義はこちらだと憤慨する元康。その言葉に同意し、三勇教を倒す方向で共闘しようという樹と錬。しかし三人が結束しているうちに尚文はラフタリアに目配せをして、メルティやフィーロ達と作戦会議を始めるのだった。
四人で共闘しようという元康たちに対し、尚文は共闘する気は無いと言い放ち、生き残るために共闘しようと言う時に独自に動くのは勝手だと言う意見にも、自分たちだけで生き残ると返し、理不尽に罪を着せられたまま死ぬことは良いのかという元康に対して、ラフタリアから元康にだけは言われたくないと声があがる。
ここにきて、三勇教をのさばらせた原因となる錬、樹、元康に対する今までの怒りを語る尚文。元々の原因であるマインは一番悪いとしつつも、元康は自分の考えを持たず、錬はこの世界を現実だともっと認識したうえで行動すべきで、樹は勇者としての力だけを振るい、権威を示す等の後処理を行わなかったと語る。なら尚文は何をしていたのかという言い返す樹に、尻拭いをしていたのだとラフタリアとフィーロが返答し、それに乗っかるように錬と樹を責める元康。しかし尚文は、伝承のツル植物に侵略された村の話をあげ、伝承にもある危険な植物の種にもかかわらず、勇者である元康からであれば安心だと村人が受け取るほど、勇者が得る大きな信頼とそれに見合う責任が重い事を話す。現在、その責任を果たさずにいる三人に、先日の三回目の波でのソウルイーター戦で連携していれば難なく倒せていたのだと話し、教皇の言う通り、この状況であれば愛想をつかされても仕方がないと続ける尚文。
そんな話をさえぎって、教皇はこの期に及んでも仲間割れをしている勇者たちを嘆かわしいとあざけり、魔力をためる時間もたっぷりあったと、再度攻撃を始める。
その一撃を防いだ尚文は、それでも元康たちもあの教皇と同じだと話を続ける。自分勝手な理由で人を利用し陥れ、正義を振りかざし迷惑を顧みず力を振るい、それを悪いとも思わないお前たちはクズだと言い切るのだった。
同じ頃、尚文たちと別れてフィロリアルの聖域に戻ったフィトリアは、尚文が他の勇者たちと協力するという約束を思い返し、やるだけはやってみると言っていた尚文の言葉を信じ、約束が守られることを祈るのだった。
元康たちへの怒りの感情をだいぶ吐き出した尚文は、教皇を倒して生きて帰るまでという条件で、力を貸すと話を繋げる。その言葉に、ラフタリアも納得し、メルティとフィーロも賛成する。
教皇は盾の悪魔と共闘する意思を見せた三勇者も、徹底的に浄化しなければならないと判断し、信者たちの一斉の詠唱により、高等集団防御魔法・大聖堂を展開して、尚文たちを聖堂のような空間に閉じ込めるのだった。

ここから感想
確かに、国と宗教の歴史は上層階級が知っていて当然の教養だよな。さらに王族が精神系魔法を習得しないのは、信用に対する対価だという事も理解できる。こういうところはなるほどなと思えるのだけど、どうしても、後から来た弓を使う樹が、わざわざすり鉢状になった地形の真ん中に、自ら進んで入るのが納得いかない。いや、別にこれは攻撃系の人全員に言えるんだけど、普通は攻撃対象の全体が見えない位置に、わざわざ行かないし、留まったりしないよね?ここは場面展開上一塊になりたいのは分るけど、なら集団魔法の上部からの第一波攻撃でくぼ地にして、教皇の側部からの第二派攻撃でさらにすり鉢の片面をもっと削って、地形を変えておけば、尚文たちが樹たちに駆け寄る描写もおかしくなくなるのでは?と、ここまで考えたのだけど、これはこれで地形の変化の描写が面倒だし、尚文の「勝手に戦闘を始めた」という立場を作りづらいのか…もっといい案があればもっと突っ込むんだけどな。
今週もすり鉢のそこで騒いで終わってしまった。この作品の始まりともいえる冤罪を、この場である程度尚文とメルティが話してしまい、これまでの怒りを尚文が相手にぶつけることができたのは大きなことなのに、戦闘中だからなのか、こじんまりとまとめられてしまい、思ったほど「冤罪だった」と主張しなかったなと感じる。
あともう一点。せっかく宗教の理不尽な部分が際立って描写されているところなのだけれど、メルロマロク以外にも四聖勇者が召喚される可能性があったと分っているので、国外にも同じような宗教があるのかどうか、あればそこの国でもクーデターしているのかが少し気になった。出来れば、この教皇の暴走を後回しにして、尚文たちだけでメルロマロク以外の国を見て欲しかった。そこで、国は王政なのか、宗教はどのようなものかを描かれて、亜人の扱いや食事の質や自給量も分かれば、国力の差も分かるだろうし、今回の教皇戦もより緊張感をもって迎えられただろうな。
やはり、こじんまりとまとめて、次の話題が控えていると感じ取れてしまって残念。女王の討伐軍がもし来たとしても、作り出した大聖堂から抜け出さないと接触できないのだから、教皇戦は来週で終わるかどうかを考え始めてしまったよ。できれば来週半ばには決着つけてほしいな。