はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

この音とまれ! 第20話「もう一度」 感想

 しかし、光太のリズム音痴を表現していた、一人演奏のメロディーのダメさ加減は、なかなかにダメな出来上がりで感動した。こういうのは「のだめカンタービレ」以来で、久しぶりだったな。

 

作品の内容

これ以上、さとわを陥れるために近くにいる事は出来ないと決めた晶は、職員室にいた筝曲部の顧問である滝浪に、指導の辞退を申し出る。どこかすっきりしたような笑顔で申し出てきた晶を見た滝浪は、顔色を変えることなく理由を尋ねるのだった。

晶は辞退する理由として自分の実力不足を挙げた。元々、さとわの居場所を奪うために、時瀬高校の筝曲部に指導を行いたい申し出た時から、滝浪は実力不足なら即やめてもらうと言っており、そのことを持ち出した形だった。

指導は無償で行われていたため、滝浪は晶の実力は認めていることを伝えつつも、引き留めることはせず、後任が決まるまでは指導を続けるようにと話をまとめた。

晶は、滝浪が言っていた部員の実力を伸ばしてくれたことへの感謝を、嫌みと捉えつつ部室へと向かい、部員たちが練習する音に部室入り口で立ち尽くしてしまう。

技術的に向上し、奏でる音までも変わった部員達に、何かあったのかと尋ねた晶に、部長の武蔵は、晶のコンクールでの演奏を聞いて、一音を大事にすることを理解したのだと明かす。

その調子で、晶を煙たがっていた光太と妃呂が成果を見せて嬉しそうにし、流れに乗ってみっつも自信ありげに声を掛けていく。

そんな部員達のやり取りを行っていく晶へ、さとわは恥ずかしそうにしながらも、合奏練習の教え方が分からないため、見て欲しいと申し出た。晶は、先ほどの昇降口でのやり取りで、さとわの才能に対し、自分は教えることは無いと突き放したことを思い出し、眉を下げるのだった。

合奏の状態をみた晶は、曲の構造を意識したうえでパート練習を行うことにする。

さとわの独奏と、十七弦の愛とサネのパート練習を始めた晶は、サネの十七弦がどうしても会わない状況に、パートの分け方を失敗したと後悔する。

才能ある人間に追いつかないと言う思いを知っていた晶は、サネが今感じているプレッシャーに考えを巡らせてしまう。指導者として、部員の意欲をそぐことなくこの状態を何とかしなければと焦る晶は、次の部分に行こうと言いかけるが、その言葉にかぶせるように愛がもう一回やると声を掛ける。結局、独奏のさとわも一緒に、サネが出来るまで同じところを繰り返し練習し、できた時のサネの喜びようを見た晶は、いつか兄が言っていた「出来るまでやったらできた」と言う言葉を思い出し、自分の中に築かれていた壁が霧散する印象を受け、思わず涙を流していた。

晶が急に泣き出したことに部員全員が大騒ぎし、誰ともなくティッシュやタオルを渡し始め、その量に晶がツッコめるくらいに落ち着いたころ、目にゴミが入ったという晶の苦しい言い訳を真に受け、さとわと妃呂、武蔵以外の部員はそれならよかったと気持ちよく練習に戻っていく。

晶が十七弦の独奏のパートを見ている間、1、2弦の練習をしていた武蔵たち。そこへ様子を見に来た滝浪は、リズム感の無い光太が、メトロノームの音に合わせられないと声を上げているのを見て、互いの音に合わせるためにメトロノーム禁止の指示を出す。

互いの音を聞いた合奏ということで、さとわと晶で合奏の手本を見せてもらおうと話を振る滝浪。さらにさとわからも弾いてみたいと申し出があり、晶は少しほほ笑むと手本でさとわと合奏することを了承する。

愛は、さとわが自分たち以外の弾き手と演奏するところを見たことが無いと気づき、相手が違うと、やはり音も変わるのだろうかと考えていた。

さとわと晶も、演奏中は互いの音を聞きながら、相手を知り、より高め合っていく感覚を覚える。演奏後に、お互いの顔を見合い、晶に笑いかけるさとわに対し、静かにほほ笑み返す晶。その演奏を聞いた部員達も号泣し、二人の演奏を凄いと言うが、滝浪は心に響く演奏ができるのは、お前たちの得意分野だと言葉を返し、自分の音の意味と役割を理解するようにと指示を出す。

滝浪は、やる気を出したみっつたちを練習に向かわせつつ、演奏を聴いた後、唯一沈んでいる愛を見て、これもまた曲と向き合う事だとでも言わんばかりに表情を和らげるのだった。

部活の時間が終わり、部活後練の話が話題に上ったのを聞いた晶は、近くにいた武蔵に尋ねる。朝、昼、部活後に練習していると聞いた晶は、琴が好きだからこそできることだと、自分には到底できないと眉を下げつつも感心する。しかし武蔵は、不思議そうな表情を浮かべ、晶も琴が好きだろうと、言葉を返すのだった。

家に戻った晶は、自分を出迎えた後、時瀬高校の筝曲部とさとわの事を悪く言う祖母に対し、反抗的な視線を向け、部活の様子などは話さずに、自分の部屋へと下がる許しを得るのだった。

叔母の家へと戻った愛は、レベルの高い弾き手と演奏するさとわの音に考えを巡らせ、ソファーに横になりながらも衣咲に、自分に足りないものは何かを訪ねていた。

翌日、指導の日でもなく、部活でもない時間帯に滝浪を訪ねた晶。廊下で滝浪を呼び止め、全国大会への意気込みを確認する。晶には、普段様子を見に来ない滝浪の態度が、適当に見えていたが、滝浪が晶に生徒を預けたのは、琴と曲に向き合い、結果を出した人物として認めていたためであり、その理由を知った晶は、あの苦しさを覚えた二年間は無駄では無かったと思い、再び部活の指導を自分に任せて欲しいと申し出て、滝浪からの了承を得ることができたのだった。

そのころ、晶の祖母は朝早くに出かけた晶が、自分の思惑から離れていることを察し、対策を打たなければと遠くを眺めるのだった。

 

ここから感想

とうとう晶の中で、色々な物に決着がつき、きっと彼女がこの調子で指導をしていけば、愛たちも教え方が上手い、真面目な外部指導の先生を、受け入れられるようになるだろうと匂わせて、今週分は終わりか。あとは、堂島の婆さんとさとわの母親を、閉塞感あるあの空気から引き出せれば、今期のやるところは終わってしまうのかな。

晶の前進と、さとわの実力を引き出せていない愛の悩みと…相変わらず一つの物事で終わらせない本作は、その分展開が早く感じのだけど、今期で大会が始まったとしても、全国出場までは決まらないだろうし、そもそも全国一位を取ることが目標なため、やはり二期があるのだろうかと、先の事を考えてしまう。

でも、全国大会に行くという事は、仁科楽器の婆さんが言っていた通り、学年が一つ繰り上がるから、後輩が入ってくるって話になり、ますます「ちはやふる」に先を越されている感じがしてならないね。

 

 

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ちはやふる3 第6話「にしきなりけり」

 やっと、週1話ずつのタイミングになった。つか、千早のお母さん、電車に乗っていたのはパートに行くためだったのね。パートの帰りだと勘違いして内容に書いてしまった。

 

作品の内容

吉野会大会は決勝戦を迎え、A 級の決勝に同会のしかも同級生が闘うとあって、見学者たちは注目していた。

同じ会場で行われるB級の決勝に進んでいたヒョロは、自分も残っているのだと自己主張し、彼女である西田の姉・優華璃もお手製の横断幕で応援する。ヒョロの相手はだいぶ年上のオッサンであり、嵐会の所属であったが、試合に対する熱量は新妻にカッコ良いところを見せたいと言う、少々ズレたものを背負っていた。

10分後から札を並べると言う大会スタッフの声掛けに、それぞれが動きだす中、千早はまだ息の上がっている太一を見つめ、決勝戦の相手は太一であり、彼と公式戦をするのだと意識すると、千早は自分の中で、鼓動が大きくなる様な感覚を覚えるのだった。

奏の母に着物を直してもらうため、控室へと移動した太一を見送った千早は、新に声を掛けられ、南雲会の車で帰らなければならないと告げられる。あまりの残念さに顔を青ざめさせながらも了承した千早を見た新は、自分も残って試合を見ると意見を改め、彼の中では、明日の学校は半日程度遅刻することが決定する。そんな若者に、白波会の原田は強引にホールドし、何ならうちに泊まっていき、練習試合でもしようと、寝かせる気が無いかつ、大人げない発言をするが、その目論見は、太一に敗北し、その理由を確かめようとしていた南雲会の村尾によって阻まれるのだった。

兄弟子である村尾が、準決勝で敗れたことにこだわりを見せていることを知った新は、南雲会会長の栗山に伴われ、見学者席へと移動する村尾を見送り、千早へと視線を戻す。新に、自分の試合を見ていくと言われた千早は、顔の赤みを増し、試合への意気込みと、少し喜んだ様子を見せる。

控室でメールを打った千早に対し、着物を直してもらった太一は、奏の母・利恵子から猫背と帯の意味を教えてもらい、力を抜くことを意識させられる。

会場では、ヒョロが決勝戦に向けてストレッチをするなど、それぞれの選手の準備が進められていた。見学席に陣取っていた富士崎高校の桜沢は、女子生徒の理音へ遅くなっても決勝を見るのかと確認し、かるたへの熱意を持ち始めた理音が、はっきりと見ていくと答えるのだった。

同じく、見学席の最前列に構えた瑞沢高校のかるた部メンバーのうち、菫は千早と太一の試合なら、毎日部室で見ていると考えつつも、太一を待っていた千早を見ても、そんな千早の前に歩を進める太一を見ても、初めて見る試合の様だと、雰囲気の異常さを感じ取っていた。

菫が場の空気を読み取っている間、西田と駒野は二人の疲労度と対戦成績からの勝率から千早が有利と考える。

それでも、勝率を伸ばしている太一の出方次第だと駒野が分析する中、札を並べ終えた太一の配列を見た千早は、動揺と共に、いつもの太一とは違っていることを感じ取り、向かい風に会うような圧迫感を覚える。

太一のセオリーをも崩した配列に、見学者たちもその意図を汲み取っていくが、太一の千早に勝と言う気負いに、同会の年上の女性陣達は少々不安に感じるのだった。

最初こそ、太一の配置に動揺した様子の千早だったが、札が読まれればいつもの素早い取りを見せる。それでも太一は千早の狙う札を考え、聞き分けの難しい一字決まりの札は、隣り合った札ごと払う押し札の戦法を取り連取して見せ、太一の思惑に気付いた新や原田は、その緻密な戦略に舌を巻く。

太一の考えられた配置に対し、千早は富士崎高校の理音から、読み手の発する音の高低差で聞き分ける方法を、先ほど対戦した猪熊元クイーンからは、さらにそれ以上の幅の聞き分け方法がある様子を学び取り、聞き分けの制度をより上げていた。

両者とも自分のやり方で存分に戦っている中、見学していた瑞沢高校のかるた部の部員たちは、かなり良い試合を展開する部長の太一とキャプテンの千早の姿に見入っていた。その隣では、顧問の宮内は少しソワソワし始め、頃合いを見計らって襷を付けろと、声は張らずに大戦中の教え子二人に注意する。

二人そろって宮内からもらった襷を付けそびれていたことに、痴話げんかをしながらもいそいそと結び付ける太一と千早。少し空気の入れ替えができたことで、千早は改めて、かるた部創設時から、太一と二人で頑張ってきたことを思い返し、今のこの対峙があるのだと特別な思いでいた。その様子は、見学していた新も感じ取ったのか、疎外感を感じる新なのだった。

千早と太一の試合運びを見ていた、全日本かるた協会の会長・間下は、その緊張感が全日本かるた選手権のA級決勝戦、新と詩暢の対戦を彷彿とさせることに、意外性を感じていた。

太一が苦手としていた、前の試合で記憶した札の配置を忘れると言う行為について、7試合目という悪条件の中で、よくできている事に気付いた西田と駒野は、太一が配置を変えたのは、千早への対策だけでなく、太一自身が記憶をリセットする為だったとここにきて気付き始める。

千早へのプレッシャーという面でも、太一の札の配置は効果を発揮し、敵陣がやりづらい配置なため、自陣の札を取りこぼさないようにと考えた千早。自陣を意識するようにと仕向けた太一の作戦に乗ってしまった千早は、読まれた「あ」音の札で、自陣の札を払うが、これがお手付きとなり、当たり札を取った太一から、最後に残った「ち」音を送られる。

太一が、千早に守りを強要させる戦略を取っているのだと気づいた駒野は、こんな場のコントロール方法があるのかと、感心しつつメモを取る。

自分の心情である攻めがるたができないと、息苦しい思いをしていた千早は、合宿の時に藤崎高校の桜沢から言われた、姿勢を保つと言う注意を思い出し、急に背筋を伸ばす。いきなり姿勢を伸ばした千早に、思わず驚く瑞沢高校のメンバー。見学者の声も気にせず、視線を上に向けた千原は、改めて太一の顔を見て、またも空気が入れ替わる。

次に読まれた札は、千早がお手付きをした時の送り札の「ち」音であり、自陣に組み込んだ千早よりも早く、その札を取った太一。そのことから駒野は、太一は千早が札をどこに置くのかも考え、その配置を暗記していたのだと推測する。

最後の「ち」音の札を取った時、指が当たった事から千早を気に掛ける太一。しかし太一の手には、千早の指と言うより爪が当たった後があり、それを見た千早は、改めて相手はずっと一緒に頑張ってきた太一なのだと、再認識する。

やっと、太一の独特な配置へのやりづらさを克服した千早は、読み手が音を発する前に聞き分けて札を取り、その速さに見学者から声が上がる。

菫は二人のやり取りや試合運びを見ながら、千早が太一を見ている事に、太一の想いが叶った事を知り、涙する。奏も自分と駒野が全力を出した試合を思い出し、涙ぐみながら駒野にあの試合が自分にとってのベストゲームだと話し、千早と太一もそうなのでは無いかと、熱戦を繰り広げる二人に重ね合わせて見ていた。

千早の母・千恵子は、パートが終わったために携帯を確認する。すると、千早から決勝戦に残ったと言う連絡が来ているのを見て、驚かされるのだった。

名人戦予選も近く、この試合は肩慣らしとされる日程にあったため、決勝戦に残った高校生同士の試合が良い緊張感の中で行われている事に、全日本かるた会会長の間下は侮れないと再び若者たちを評価し、彼らも参加するであろう名人戦・クイーン予選はどうなるのかと期待する。

一方新は、良い試合運びをする千早と太一を見て、その中に自分がいないことを悔やみ、小学生の頃、どちらかと言うとかるたを見ていることの多かった太一が、その輪の中に入ってきている事を自覚する。

 

ここから感想

やっと太一が報われる…と言う要素で盛り上がった今週分。逆に、新が一人でかるたをやってきたことが浮き彫りになり、良い試合展開をする千早と太一を見て悔しさを覚えると言うのも、ポイントになった部分だと思う。

先週は、かるたの取り方や恋愛面から、太一と新が対決するのが良いかなと思ったが、新が試合から読み取れるなら、恋愛の部分はこれで良いのかも。あくまでも太一を恋のライバルとして見ていない新に、危機感を覚えさせる点で、もってこいなエピソードだった。まぁ、千早の考えている描写を見ると、太一に恋愛上の勝ち目は一切ないんだけどさ。

千早と太一の公式戦が初めてなのか、奏と机君の対戦はどんな感じだったか、等々、今までのエピソードを覚えていないと、身を乗り出すほどの感動を覚えられない面もあり、正直見直しが必要かもしれないと感じた。見直しが必要だけど、この量はなかなか難しいぞ。

 

 

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Fairy gone フェアリーゴーン 第18話「踊るネズミと折れた角」感想

 しかし、培養型妖精兵って…どうやって作ったかとかは来週なのかな。おそらく妖精器官を培養したのだろうけど、この新しい技術、この期に及んで出す必要があったか?

 

今週の内容

妖精省に回収した黒の妖精書を届けるネイン。同行していたマーリヤとフリーを先に職務に戻し、今後について妖精省大臣のマルコ・ベルウッドと直接話を始める。グイ・カーリンの掃討のために進言を頼んだ時と同じように、ネインは政府や各省の内通者も洗い出す方針をマルコに伝え、内通者は妖精省にもいる可能性を示唆して、マルコに省内の人間を調べるように約束させるのだった。

ネインが去った後、彼女が言った膿を出し切ると言う言葉を気に止めたマルコは、雨が降り始めた外を、自室の窓から眺めるのだった。

デオドルア廃城を拠点として活用しているイージェイは、城の主の様に王座に腰かけ、手に入れた黒の九を読みながら、妖精技師の報告を聞いていた。

培養型妖精兵の移植が成功した男と共に、跪く妖精技師。この成功例で培養型妖精兵は54人だと、イージェイの質問に答えたのは、近くに控えていた比較的若いクアトーだった。

黒の九を確保するため、本部を出発するフリー達。局長の補佐のために残るロバートに、マーリヤは拳を突き出し挨拶を交わす。セルジュがいつも通りの軽口を、ウィンクと共に披露し、比較的和やかに出発をする。しかし、フリー、セルジュ、リリーの運転するバイク三台に続き、本部を出た人員を運ぶための車は、大型のものが二台と、大掛かりな作戦を意味するのだった。

ネインは、身柄を隠したダミアンの元を訪れていた。隠れ家は居心地が良いと、カーテンを少し開けて外の光の下で本を読んでいたダミアンに、ネインは妖精省大臣のマルコ・ベルウッドについて、話すよう促す。ダミアンの語ったマルコの経歴は一般的なもので、ネインはそれに関しては何の問題も無いとしたが、マルコとグリフ・マーサーの話を区切り、ダミアンはアインズを知っているかと、ネインに問うのだった。

祭壇に祭られたスーナの近くの森にいた融合体に向け、祈りをささげるマルコとグリフ。融合体が少し動き、その体を拘束する鎖が音を立てるのを見聞きしたマルコは、何かに満足したように、息を吐いくのだった。

逃亡を企てていたはずのスウィーティーは、パトリシアを伴ってマズリアにあるデオドルア廃城近くまで訪れていた。

視線を感じたのか、スウィーティーは路地にいた男に愛想よく声を掛け、手を振るが、警戒していた男は、相手がスウィーティーだと分ると銃を向ける。イージェイの手の者として、パトリシアはこの男の死角に回り込み、いつも引きずっているトランクで殴打して、男が銃の引き金を引かせなかった。

これだけ警戒した状態でも、スウィーティーは黒の九をどさくさに紛れて奪えないかと考え、パトリシアは文句を言いつつ、スウィーティーについて行く。

デオドルア廃城から離れた場所から、地下道を進んで城まで向かうドロテア部隊。

地上では、高台の見張りや、至るところにイージェイの部下が銃を持ってはびこっていた。この人数には、スウィーティーも少々てこずると認めるしかなかった。しかし、高台から見張っていた男は、フードを被った男に首を折られ、ドロテアやスウィーティーとは違った者たちも、デオドルア廃城に向かっていることをうかがわせた。

ダミアンの移送先からの帰り、ネインはロバートの運転する車内で、300年前に表舞台から消えたとされるアインズ教団が、調べると消えたわけではないとの報告を受けていた。

夜になり、謁見の間の一角に設けた書棚の前で、黒の九を広げながら、イージェイはクアトーに妖精と神についてを語り、ベルウッド家はアインズそのものだと話し、自分は妖精を使うだけだと立場を明らかにする。そこへ、見張りの死亡が確認されたと報告が上がり、クアトーは培養型妖精兵として侵入者のドロテアの対応に出向くのだった。

地下道を進んでいたフリー達は、広い場所に出る手前の壁に身を隠し、様子をうかがう。マーリヤは、腐臭に思わず手で鼻を覆い、声を上げるが、フリーとセルジュは静かにするようにと伸ばした人差し指を口元に持っていき注意し、灯を消す。

グイ・カーリンの構成員と思われる男たちが、手術に失敗した者の死体を運び込み、乱雑に放り投げて去っていく。それを聞いて、光るネズミの目と、足元に転がる人骨を確認してしまったマーリヤは動揺するが、フリーは一刻も早くここを出ようと、先に進む指示を出す。

城内に入ったフリー達、ドロテア部隊は、見張りを一人ずつ静かに始末していくが、途中で見つかり銃撃戦となる。

物陰に隠れながらも応戦するセルジュは、侵入がバレていることを感じ取り、リリーにその場を任せてイージェイを探すフリー達。しばらく進んだ先の広場で、ドロテアを待ち受けていたクアトーに出くわし、一人で3体もの妖精を出したクアトーに驚く。

周りをネズミ型の妖精に囲まれている事に気付き、襲ってくる個体から排除していくフリー達。フリーの持つ妖精武器・ヴェロスティールは効果があったが、通常の銃では、数発撃っても消えることが無いため、厄介だと叫ぶセルジュ。しかし、相手の数が多く、推され気味なフリー達を見て、勝ち誇ったクアトーが漏らした「培養型妖精兵は量産が効く」という言葉に、トリメーズを出して妖精兵の位置を確認するクラーラ。

クアトーがフリー達を先に行かせまいとして扉を閉めたため、暗がりの中での戦闘になり、ネズミたちはフリー達を取り囲んで攻撃を仕掛けてくる。

クラーラのおかげで、大勢の培養型妖精兵が、吹き抜けの広場を見渡せる二階部分にいる事が分かり、ネズミを駆除しながらも、アッシュクラッドで燃やしたネズミ妖精をl妖精兵たちの頭上に投げるマーリヤ。さらにセルジュはクアトーを狙ってブリンツテイルを使って砲撃をするが、辛くもその攻撃を逃れたクアトーは、イージェイの元へと逃げ出す。

フリーをクアトーの追撃に差し向けるため、マーリヤはアッシュクラッドで広範囲を焼き払い、妖精に戦闘能力が無いクラーラは体術のみで応戦し、セルジュは天井を砲撃して柱を倒壊させて見せる。フリーを信じている言った仲間たちの行動を見て、自分たちを信じろと言う意思も受け取ったフリーは、一人でクアトーを追って広場を出て、空が見える吹き抜け上の階段にたどり着く。

クアトーが銃を撃ちながらも妖精をけしかけたため、これを妖精武器で撃退するフリー。妖精を攻撃され、術者にも影響が及んだためクアトーに隙がうまれ、フリーはレッドフットの咆哮で彼を壁にたたきつけ勝利する。

謁見の間までクアトーを吹き飛ばしていたフリーは、その先でまだ妖精書を読んでいたイージェイに勝負を挑み、イージェイもまた自分が勝利することを確信している口ぶりでフリーに相対し、妖精書を本棚にしまい、戦闘を開始する。

フリーが自分と同じく、妖精武器・ヴェロスティールを使うことに、一種の納得めいた表情をするイージェイ。船島でフリーの件を折った剣筋でも、ヴェロスティールは折れることが無く、さらに自分の妖精でも、持ち主であるフリーの動きを見ることができない事を確認したイージェイは、やはり妖精武器は便利だと、笑うのだった。

イージェイは銃で間合いを詰めさせず、場所を移動する。螺旋階段の、吹き抜け部分に設けた渡し板上にフリーを誘い出し、銃を破壊されてもなお、自分の主張を行うイージェイ。

両手剣に対し、剣一本で切り付けるイージェイ。押されていたフリーは、階下に駆け付けたマーリヤが自分を呼ぶ声で踏ん切りがついたのか、仲間のために戦うのだと、通常の剣を手放し、ヴェロスティール一本でイージェイに切りかかる。その勢いに反応の遅れたイージェイは、袈裟切りにヴェロスティールの刃を受け、反動で後ろへとたたらを踏む。

イージェイがフリーも巻き添えにしようと、釣り板の縄を切ったため、落下するフリー。しかし、マーリヤが途中の階から飛び出し、フリーを巻き込んで吹き抜けから向こう側の部屋まで転がり込むことに成功したため、イージェイのみが地面で絶命することとなる。

間一髪だと笑いあうフリーとマーリヤだったが、イージェイの死体に近寄る人影があることに気付かずにいた。妖精武器・モルテラントを手に取ったフードの人影はヴェロニカであり、妖精武器を持つレイ・ドーンに対抗する術を得たと言いたげにつぶやくのだった。

残存兵の掃討と、無くなった妖精武器の捜索のために残るマーリヤ達。黒の九と一部人員を連れて戻るリリーと別れるが、リリーたちが市街地に入ったところで、運搬用の車が攻撃され、そのあおりを受けて負傷するリリー。

攻撃を受ける前に、路地の中央に立っていたウルフラン・ロウは、倒れた車から黒の九回収し、殉職したオズの妖精・エアレーとミゲル・コナーと共に、駆け付けたマーリヤとクラーラの前に姿を見せるのだった。

 

今までに表示された年号と出来事 ※青字は今回追加分

統歴467年

レイ・ドーン 兄のユルゲンと共に故郷のスーナ近くの森で融合体の誕生を見る

統歴481年

サイダル王 ゴルバーン・ヘルワイズが皇帝の勅命が下ったとして隣国ティムーンに進軍を開始。

統一戦争開始

統歴486年

マーリヤ誕生 のちに母テレサ・ノエルが死亡する

イヴァン・ノエル スーナ近くの森で融合体の犠牲になり死亡する

統歴487年

レドラッド妖精兵研究施設で妖精器官の移植する手術を受けるフリー

レドラッドの開兵式場に参列するフリー、ウルフラン、ジェッドの三人。

統歴491年

マーリヤ、スーナのユルゲン・ゾーンの家で育てられる。

スーナの森で、ヴェロニカがマーリヤに声を掛け、仲良くなる。

レドラッドでユアン・ブリーズとの戦闘中に、フリーを庇ったジェッド・グレイブが戦死。

統歴493年

スーナがレイ・ドーンによって滅ぼされる。

マーリヤとヴェロニカが追手の兵士から逃れる途中で分かれる。

フザンで、路地に倒れるヴェロニカ〈意識あり〉

統歴494年

ファナチカで、人を避けて山に入り行き倒れたマーリヤをヴィクトルが保護する。

統歴495年

レドラッド。レドラッド王・オルバニーが自害。これによりレドラッドは降伏宣言を出す。

レドラッド。自宅があったブランハットで、ウルフランが妻子が戦闘に巻き込まれ死亡したことを知る。

統歴496年

統一戦争終了

レドラッドのロンダキア宮殿でサイダル王のゴルバーン・ヘルワイズがゼスキア皇帝に王位を返上し宰相となる。

マーリヤを育てたヴィクトルが病気にかかる。

統歴497年

ファナチカでマーリヤを育てた人物・ヴィクトルが死亡。

焼け落ちたスーナにマーリヤがヴェロニカを探しに戻る。

旧カルオー領ツバルで、ヴェロニカがレイ・ドーンを襲撃するが失敗。その数か月後、ヴェロニカを探しにマーリヤがツバルに到着。

元サイダル王のゴルバーン・ヘルワイズが統一ゼスキアの首相となる。

統歴498年

エディ・ロイドが統一ゼスキア軍人工妖精整備部門を依願退職。行方知れずとなる。

統歴503年

リトローク公 ウマル・ジュジュマンが処刑される。

統歴505年

マーリヤ、ドロテアに入隊。

終戦から10年目の記念式典開催

ハイブランツ公 シュヴァルツ・ディーゼが反逆を起こし、カルオー公 レイ・ドーンによって討ち取られる。

 

ここから感想

アインズが祭っているのって、あの方ではありませんか。16話で出た時も、ちゃんと熊の形をしていたか確認しちゃったが、確かに融合体のあの方であらせられましたね。しかも、妖精大臣の礼装は、妻子の墓の前でうなだれていたウルフランに話しかけたあの時のものと同じ。という事は、ウルフランはアインズ絡みで動いているのかな?まぁ自分の意思で動いている設定のキャラクターでは無いよな。兵隊やって、妻子を失くして失望していたところに宗教に入信か…。もしそうなら底が浅いキャラだったな。

今回は、先週のマーリヤの災いの子の卒業に続いて、フリーの戦う理由が決定。でもそれはマーリヤが考えたり、周りに言われたりて編み出した答えであって、一回りも歳を食っているフリーがそれを使うのはどうかとも思うけどね…相変わらず年齢設定と柵内の関係性があやふやだ。

まだまだ癖の強いターゲットが残る中、おそらくビーヴィー・リスカー戦のために、フリーにヴェロスティール一本持ちをさせたのだろうが、因縁を全て片付ける前に、妖精関係の設定を、この期に及んで増やしてしまった件について、しっかり後始末をしなければいけないのではないだろうか。

 

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この音とまれ! 第19話「対峙」 感想

 今週分は晶の回想がメインになったけど、これって別に話したりしているわけでは無いから、視聴者側が知ることになっただけで、作品内ではあまり影響しないよね。こういうところは、対策と違って時間が無い作品は不利だよな…。

 

作品の内容

椿会の家元の子供として育った晶には、兄・慧士がいた。兄と母が琴を弾いている時間が、押さない晶にとっては楽しい時間であり、兄は周囲も認める様な琴の腕前を、幼いころから発揮していた。

兄妹の中も良く、出たコンクールで一位を取る慧士は、晶の自慢の兄でもあった。

晶も小学校に上がり、兄の様に一位を取るのだと、初めてのコンクールを経験するが、もらえたのは参加賞のみで、リビングのカーテンに顔だけ突っ込んだ状態でいじけてしまう。そんな晶に、慧士は自分のバク転の話をして、ケガもしたが、出来るまでやったらできたと妹を応援する。

その言葉を聞いた晶は、コンクールに出続け一位を目指した。琴に向き合い続け、中学生になったころには、兄の才能に気付き、それは自分には無いものだったと理解した晶だが、努力することは出来ると、この差を前向きに捉えていた。

晶がとうとう、コンクールで二位を取ったと話していた晶の両親。できればコンクールで一位を取らせてやりたいと話していた母親だが、そんな二人の乗っていた車に、トラックが突っ込み二人は帰らぬ人となった。

慧士が病院に駆け付けた時には、祖母は放心状態で、両親の死を聞かされていた晶は、兄に飛びついて泣きじゃくるのだった。

両親の葬儀でも兄に縋り付いて泣きじゃくっていた晶を見て、慧士は決断したように険しい表情を浮かべ、その後、兄が大学と琴を止めて働きに出る事を兄自身から知らされた晶は驚き、そのまま祖母へ反対の意を伝える。しかし、椿会の稼ぎでは高校生と大学生を養っていけない事、慧士が決断したことを尊重すべきという事を祖母に言い返され、それ以上反対することは辞めたが、才能ある兄が琴を辞める事には納得がいかないままなのだった。

椿会の弟子からも、晶の実力について反発する声が上がり、晶の祖母は、筝曲の中でも最もレベルの高い「水の変体」で晶を基礎から技術を鍛え直し、注目度の高いコンクールで一位を取るようにと、晶に指示を出す。このころから、慧士に追いつくための努力が始まり、晶にとってつらい日々が始まる。

二年間、「水の変体」に専念して実力をつけた晶は、全国筝曲コンクールにエントリーする。しかし、椿会が属する会の鳳月会の跡取りとして、中学生だったさとわの名前もあったため、晶の祖母はさとわを邪魔者呼ばわりし、晶はさとわも、自分の兄と同じ天才であり、その演奏は完ぺきだったと思い出すのだった。

コンクール当日になり、これまでの辛い日々から抜け出せると必死だった晶は、演奏を聞きに行けないと謝る、兄・慧士との会話もそこそこに家を出る。

晶の演奏は、審査員でも、琴の音も歌も雑音の無い綺麗な音だと評価する、積み上げられたものであり、彼女自身も今までで完璧な演奏だったと満足して、思わず兄の笑った顔を思い浮かべるほどだった。

努力は報われたと、後に弾く演奏を祖母と共に客席で聞いていた晶は、さとわの演奏を聴いて、たった一音で、自分の努力の結果が打ち砕かれ、天才と呼ばれる域には自分はたどり着けないと思ってしまった。その後は、表彰を受けても抜け殻の様に歩き、自分の演奏がさとわの演奏にかき消されていることが察せられる、観客の会話を聞いてしまう。

家に戻り、念願の一位の盾を見た晶は、湧いた怒りのままに今までの表彰やトロフィーを棚から薙ぎ払い、失格になったさとわに対する怒りをぶちまけて大いに泣き喚いた。これ以降は、幼いころに思い描いた楽しく琴を弾くという事は出来ない晶なのだった。

さとわがコンクールで自作曲を演奏して失格になり、破門されたことを知った晶の祖母は、鳳月会の乗っ取りを考え出す。

晶が鳳月会の跡取りに就くように言われた時、祖母が鳳月会は抜け殻の様なものだと例えたことに、晶は椿会こそ、鳳月会よりも前に、慧士が琴を辞めたことで抜け殻になっているのだと内心では思いつつ、祖母の言葉に同意して見せる。

そうして、鳳月会の内弟子として生活していた時に、さとわが現れ、家も才能も捨てて高校で部活動をしていると聞いた晶は、すぐに真面目に琴にすべてをささげている者に対して、どこまで侮辱するのだと怒りが湧くが、才能あるさとわが惹かれるものに興味が湧き、祖母の言いなりではあるが、時瀬高校の指導に当たるのだった。

さとわとの会話の中で、晶の本当の想いである、才能あるさとわが惹かれたものの価値が知りたいという事を、理由は述べずにその言葉だけを伝えた晶は、茶を濁してさとわの傍から離れようとする。

晶の少しとがった物言いの中に、何かがあると感じたさとわは、去っていく晶に対してこっちを向いてほしいと一音奏でる。その音は確かに晶に響くが、晶は天才と呼ばれる様な実力を、聞いて受け止めることはできないと、自分の暗い部分の欲求に従って他の生徒の元へと立ち去ってしまう。そんな彼女を見たさとわは、また琴の音で伝えることができなかったと、目を伏せる。

生徒の指導の最中に、十七弦のパートになった愛とサネを見比べて、呑み込みの早い愛を自分の兄やさとわと重ね、感は良いが努力型で平凡なサネを自分と重ねた晶は、この二人を同じパートにした滝浪は残酷だと思うのだった。

そんな、才能の無い自分に捕らわれた晶ではあるが、妃呂の指導では適格な言葉で指示を出し、無理のない押し手の形を比呂に習得させていた。

部活後の練習のため、仁科楽器で練習をしていた愛は、部活中に晶に指摘されたぼやけた音が気になり、さとわの様に硬い指なら弾けるのかと、彼女の手を無言で取って、指先の感触を確かめ始める。

愛の突然の行動に動揺して、怒ったさとわに、文化祭準備の時の接触事故を根に持っているのかと、少し気まずく思う愛。それでも、部活中は大人しくしていたさとわが、怒鳴るくらいには元気があったと安心し、そのことを本人に伝える。大人しくしていたのは、晶との会話が原因だとは言えないさとわは、のどの調子が悪かったと答え、愛からイチゴ味のキャンディをもらい、大事そうに握る。

仁科楽器の静音に、晶の「水の変体」の映像を受け取ったさとわは、愛の提案で部員の全員で聞くことにする。

翌日、学校に来た晶に、愛からもらったキャンディをお守り代わりに握りしめたさとわは、晶の演奏は琴に真摯に向き合っていたものであり、思惑があって自分の所属する部活を指導しに来た思っていたことを謝罪する。

しかし晶は、コンクールの出場者の中で、最も実力があったのはさとわであり、当の本人が失格行動を行ったために一位になれたと言われ続けていたと明かし、これ以上惨めな思いをさせるなと、さとわの謝罪を受け取らない。

そのままさとわから離れようとする晶に、さとわは、コンクールでの行動は、会の存続という重圧に、壊され始めているように見えた母を取り戻すため、駄々をこねたのだと本当のことを話す。そしてさらに、晶には教わりたいことがあるのだと、改めて自分への指導をお願いするのだった。

自分の愚行を話した恥ずかしさと、晶への申し訳なさを顔に出していたさとわを見た晶は、彼女が、まだ両親を亡くしたころの自分と同じ年代だったことに気付く。

さとわに歩み寄ろうとする晶だったが、ふと自分の暗い部分が沸き上がり、ここでさとわと言う天才を受け入れたとしても、やはり超えられない実力の壁は存在するのだと思い直し、さとわの一音の価値で、晶自身は鍛錬に掛けた二年と言う年月が打ち砕かれた話を出し、さとわに指導することは自分には無いと、彼女の申し出を断るのだった。

もう楽になろうと考えた晶は、職員室にいた滝浪の元を訪れ、今日限りで指導を辞めたいと伝えたのだった。

 

ここから感想

あれだね、愛の中学時代も、さとわの昔話もそうだったけど、当人の回想って多用すると良くないと思う。視点は一人称で進めているはずなのに、相手をしていた人間の感情も、覚えている当人が受け取ったもの以上の表現が組み込まれてしまうのって、作り手さんには作り易くても、一つ一つ手に取っていくと矛盾に繋がりかねないから、こうも何回も使われると、あんまり喜んでみていられない。

で、表現的には自分好みではない昔話により、さとわと同じく、晶も自分は蚊帳の外状態で進路が決定。彼女の場合は、そのままその敷かれたレールに乗っかるしかない家庭状況だった…と言いたげなカットだったけど、お兄さんが就職しても家に居るなら、晶が納得するまで話せよ、妹はもう高校生だろ?と思ってしまって、ちょっと納得がいかない。

結局、さとわが望むものと反対の行動をとる、天邪鬼な晶さん。彼女の言っている「光」が何なのか、自分がとらえきれていない面もあるので、来週の今日限りでやめます騒動の中で、もう少しはっきり分かると言いかな。

そして、凡人認定を受けていたサネ。彼がどう愛の飲み込みの速さについて行くのか、見どころだね。

 

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ちはやふる3 第5話「あまのかぐやま」感想

この作品の内容
自分の得意な札のちはを取られた猪熊は、千早に3枚差まで追い上げられていた。楽しそうにかるたをする千早に、乗せてはいけないと考えていた猪熊だが、会場に入ってきた暉が母が楽しそうにかるたをする姿に、自分も素振りを始めてしまい、その声に千早も振り返り、暉のTシャツのキャラクター・ダディベアに注目し、ダディ友だと喜ばせてしまう。
一方の猪熊も、我が子に自分が楽しそうにかるたをしていると言われ、自分の両親もかるたをしていた事や、クイーンにもなり、子どももいる充実した現状でもなお、自分が楽しむためのかるたを取るのだと思い出し、調子を取り戻していく。
西の抑揚に慣れた猪熊は、読手の微妙な発音を聞き分け、札を取れた喜びに無邪気な笑いを浮かべる。その後も、集中した千早とお手付きとも思われる札の動きがあった際は、息があった面もあり、一進一退の試合を続ける猪熊。
瑞沢高校として千早を応援していた西田は、千早にとっては目指すべきクイーンが若宮詩暢のみとなっている事に気付き、その力の信頼が彼女が元クイーンとの対戦でもリラックスしている理由なのだと考えるが、そこでふと詩暢が新に敗れたことを思い出し、真に実力を信頼しているのは、新なのかと考え直す。
そうしているうちに、南雲会の新と白波会の坪口の対戦が終わり、坪口が勝利していた。その意外性に驚いた太一と千早。そして、まさか新が負けるとは考えてもいなかった南雲会のメンバーは声も出ないのだった。
新は負けた理由を整理し、その中には坪口の教え子の一人の呪いともいえる黒い応援オーラも加えるほど、実力としての負けは認めず、悔しい思いを押しとどめようとしていた。
次の札で南雲会の村尾と白波会の原田の対戦が終わり、村尾が勝ち進んでいた。そのことに喜ぶ南雲会のメンバーだったが、負けた原田の悔しがる気迫を感じ取り、村尾がかなり体力を消耗させられたことは明白で、後の試合に響くだろうと、かるたの怖さを痛感していた。
残る試合は各選手が2枚ずつ札を持っている状態で、会場も注目し緊張が高まる。それでも白波会らしい攻めを見せた千早と太一は、聞き分けの難しいY音にも関わらず敵陣を責め、2人とも後1枚とした。
あまりの攻めの姿勢に、またも引いてしまう翠北会の北野と山本。口にこそ出さないが、内心では若手にどんな教え方をしているのだと、北野は原田と坪口の方針にまで文句をつけていた。
ここで西田は、千早の札の取りに音が消えてきている事に気付き、次の札の取りでも、千早は早さだけでなく、直札の音の無い取りを見せ、猪熊に勝利したのだった。
千早が試合終了の挨拶を終え、流れるように熟睡したことに、奏は焦りを覚えるが、太一の試合を集中して見ていた菫の気迫に、思わずそちらへ目を向ける。
よく、運が無いと言われる太一だったが、ことに一枚ずつ札を持ち、自陣が読まれれば断然有利となる運命戦では悔しい思いが多かった。須藤との試合でもこの運命戦となり、瑞沢高校のメンバーは思わず太一の負けを確信して目を覆うほどだったが、太一は須藤の陣を迷わず攻め、勝利する。
須藤は負けた事により、感情が高ぶるが、何とか抑えて試合終了の挨拶を済ませる。だが挨拶が済めば太一に山を張るなと怒りを露わにするのだった。そんな須藤に対し、太一は自陣が読まれるという楽観はしないと告げ、須藤はその言葉に一瞬で怒りの表情が抜け、気持ち悪いとだけ返したのたっだ。
モデルをしているため、写真撮影を行っていた千早の姉・千歳の元に、母・千恵子は忘れ物の携帯を届けに来ていた。千早が大会だと知らず、妹が届けに来てくれるだろうと、気軽に忘れ物を持ってきてほしいと言ってしまった千歳は、パートを抜け出してきたという母の言葉に、自分のレッスン代が掛かってしまっていることを申し訳なさそうに謝るのだった。そんな娘に、千恵子は何も問題ないと答えパートに戻っていくが、千早のかるたはお金がかからないと、千歳には言ったものの、袴代は12回ローンを組み、千恵子の交通系ICカードの残高も、351円と移動にはギリギリの金額しか入れていないのだった。そして、パート帰りの電車の中で、立ちながらも船をこいでいた千恵子は、近くにいたサラリーマンに頭をぶつけてしまい、そのことを謝り終えると、袴を持っていった千早の後ろ姿を思い出し、下の娘が大会を頑張ったかどうかと、ローンを払い終えていない袴は無事かなと、思いをはせるのだった。
そんな母の想いも知らず、袴を着たまま畳に突っ伏す形で寝てしまった千早。次の試合が始まるからと、必死に起こす奏達の声もむなしく、組み合わせが決まり、試合をするための準備が進んでいく。
千早の対戦相手になった同会の坪口は、この現状を見て、少し考えてから千早に価値を譲ることを宣言する。試合を棄権すると申し出た坪口に、優勝だと呪いじみたエールを送っていた彼の教え子たちも驚いていた。1試合分の時間を千早が寝ることで、少しは疲労回復につながるだろうと、奏たちに声を掛けた坪口は、そのまま太一に視線を移し、実力者である南雲会の村尾に勝ち、自分の実力を見せろと送り出す。
坪口が、自分の力を認めた上で言ってくれた言葉も、太一にとっては、これを逃せば実力も無いという事だとプレッシャーになっていた。思わず村尾を意識すると、同会の新も意識せざるを得なくなり、太一はふと、かるただけでなく千早への想いについても好敵手である新が、自分の実力を見ているのだと思い、考えを改めたのだった。
エントランスホールで、猪熊を見送る富士崎高校の顧問・桜沢。桜沢に対し、連絡先を聞いた猪熊は、全力を尽くしていない状態で負けるのは嫌だと、ドクターストップがかかるほど雑だったコンタクトの手入れもしっかり行い、眼鏡をやめ、桜沢を相手に練習させてほしいと言う。そんな旧姓千原の猪熊に対し、ちはを千早にとられたことを気にしているのかと茶化して、連絡先を渡した桜沢は、猪熊を見送った後に、情熱を持ち続ける彼女にたいし、自分は体の衰えを感じ、早く取れなくなったことを理由にやめてしまった事を悔やみ、彼女を呼びに来た理音の前でも涙を流してしまうのだった。
準決勝が行われる中、会場の廊下で坪口に何故千早に勝ちを譲ったのかと尋ねる原田。しかし坪口は原田でもそうしただろうと言葉を返したため、原田は自分が成長できる糧として、本気で対戦してくれるなら愛弟子とも対戦すると、名人を目指している自身の熱量と悔しさを迸らせていた。しかし、膝のサポーターを巻き直し、身体の限界もあることも、南雲会の村尾に負けている実力では、名人戦には出られないと認識もしている様子を見せ、強引ではあるが反省会に坪口も参加するようにと言い含めるのだった。
一通り言い終えた原田だったが、小声になり、坪口に太一だったら試合を譲ったかと尋ねる。それを聞いた坪口は、一瞬ごまかし笑いを浮かべるが、陰湿な笑いを浮かべつつ、新の時と同じくらい意地になって潰しに行ったと答える。
太一の試合を通して見るのは初めてだと考える南雲会の新。小学生の時に、かるたをやるほど暇ではないとしながらも、自分をあっという間に超えてやると言っていた太一が、かるたを続けて、やっとA級に上がってきたとを意外だと感じ、思い出し笑いをする新。
一方坪口に勝ちを譲ってもらい、決勝に進んでいた千早は、そうとも知らずに寝ている間もかるたの試合を続けていた。夢の中で、詩暢が着ぐるみでクイーン戦をやろうと言ってきたことにツッコんだだ勢いで飛び起きることになる。
いきなり起き上がった千早に驚きつつも、垂れたよだれのシミの対処や、着崩れ直しにと世話を焼く奏。そうこうしている間に、自分には試合があったはずだと思い出した千早は、思わず袴の紐を結ぶ手を止めてしまうのだった。
そのころ、白波会の太一と南雲会の村尾の対戦は、周囲の予想を大きく超えて、太一が6枚で村尾が11枚と差を広げていた太一。その様子を見ていた原田は、攻めがるたを取る太一手に、絶妙な守りの時間があることを見抜く。
札の配置を見た太一は、須藤の戻り手を思い出し実践して見せる。そんな新しい手を出す太一に、同じ部活のメンバーとして太一を見て、記録を取っていた駒野は、太一がのびのびと取っている事に疑問を覚える。
千早がいないが、新は自分の試合を見ており、さらに相手の村尾の体力は原田が削っているこの状況なら、行けると言わんばかりに札を取っていく太一。それでも、札が飛んだ先の新には目もくれずに戻っていく太一をみた新は、兄弟子の村尾が負けるわけがないという思いで、膝の上に置いた手を握るが、守りがるたを使うようになった太一は、村尾に3枚差をつけて勝利する。
太一の実力を見た新は、自分の考えに間違いがあった事を痛感し、またも拳を握り締めることになり、試合が終わったばかりの太一は、会場に入ってきた千早に視線を向け、千早も太一の姿を目で捕えていたのだった。

 

ここから感想
にしても、侮っているつもりはないだろうけど、太一は村尾に勝てないと思っている新の立ち位置、ありがちだけど、これって怖い事だよね。恋愛でも太一と競っている自覚のある新だけに、彼の太一に対する評価がここで変わらないと、太一ばかりがてんぱっている構図では物語上進まないものね。
恋愛では、千早は新の事を意識している描写があり、新も太一もそのことはまだ知らない。かるたでは、女の子というだけで坪口に勝ちを譲ってもらい、万全の状態で太一と対戦する千早。おそらく恋愛面とかるた面を直接つなげるなら、太一と新が闘うのかと思っていたが、決勝に残ったのは太一と千早。
太一が、かるたに関して自我の目覚めと言うか、自分なりの手を考え始めたところで、千早と当てて、桜沢曰く、「千早にしかつけられない太一の自信」と言う物をつけさせるのだろうか。それでも、修学旅行の参加の件を考えると、ここまで勝ち残ると、先生たちも大会参加を止められないのではないだろうか?ちょっとこの勢いは不安要素かも。

 

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ちはやふる3 第4話「たかさごの」 感想

2話分の放送2度目という事で、だいぶ世界観には慣れて来た感じがあるけど、あれ?進みはこんなにゆっくりだったかと疑問が出てきた。もしかすると週1話ずつだと相当じれったいのか?

作品の内容
吉野会大会も準々決勝戦まで進み、それぞれの対戦相手が決定し、白波会の坪口は南雲会の新と、同じく白波会の原田会長は南雲会の村尾と、太一は、先に負けた方が名人予選に出ないと言う掛けを行っている北央学園の須藤と当たり、千早は元クイーンであり、高砂会に所属する猪熊との対戦となった。
渋い顔をしていた太一の視線に気づき、後輩に腕のマッサージ、汗拭き、紙パックジュースを持たせて飲んでいた須藤は、自分の手で太一を負かせられることをラッキーと表明する。
元クイーンとの対戦という千早も、子どもを抱っこしている猪熊を見つめていた。相手が悪いと見た西田は、青くなりながらも千早の肩に手を置き、気負うことはなく自分のかるたをするようにアドバイスするが、千早本人は、元クイーンと知っても少し憧れのまなざしを送るばかりで、反応は薄かった。
対戦相手を確認しているベスト8の選手たちを見学しながら、翠北会の会長・北野昌夫は、同会の元クイーンの山本に、クイーン戦の為に、猪熊の試合運びを見るように指示していたが、当の本人は当たりたくないと少々弱腰であった。
須藤への対処方法を考える太一は、原田によって白波会の円陣に加えられ、千早と坪口を加えた四人で、全勝しようと機運を盛り上げられる。
大声で、他の選手への煽りともとれる発言をする原田に、翠北会の北野はマナーがなっていないと苛立っていた。
今後の大会や、自分の技術向上のために試合を見学していた選手たちは、やはり猪熊に注目しており、強い高校生選手と認識されている千早には、食い下がって良い試合運びをしてくれるようにと言った空気であった。そんな中、千早は襷をかけながら、白波会での団体戦と言う状況と、元クイーンとの試合にワクワクした面持ちでいたため、猪熊が子どもたちを連れ出す夫に手を振っている事に気付き、ふと試合への高揚感とは違った感情に、思いを巡らせるのだった。
子どもたちも退室し、かるたへと集中し始める猪熊。読手は広島県かるた協会に所属する、専任読手の廣田幸一郎だと確認する。
猪熊と当たった千早が、どこまで食い下がれるかを考える坪口と原田。この二人もまた、千早が猪熊に勝つという想定はしていなかった。そして、須藤を相手にしている太一もまた、千早が隣にいる事以上に、相手を煽る須藤の言動に苛立ちを覚え、自分の試合で手一杯であった。
試合が始まり、富士埼高校の山城理音から教わった、読手が読み上げる高低差を聞いて取ることを意識して、札を連取する千早。それを見た翠北会の北野は、世代交代の予感を覚える。そんな状態でも、猪熊は顔色一つ変えずに札に視線を戻すのだった。
好調に見えた千早だったが、選任読手は厳しい審査を経て選ばれる読み手であるため、ほとんど高低差が無く、お手付きをしてしまう。
次第に耳がなれ、猪熊も札を取り始めるが、見学者の空気は千早を応援するものに変わっており、若い選手が勝ち上がることを期待するその空気を、富士埼高校の顧問の桜沢は正直で無責任だと評価する。
そんな自分とは相いれない空気であっても、猪熊の集中力は上がっていく。千早が読手の高低差を意識している事は彼女も分かっており、そのこと自体は頑張っていると評価するが、西田に音の感じ方が良くなった現クイーンの若宮詩暢と言わしめる彼女は、高低差だけでなく、強弱や男女の性別的な風格、読手の慣れ親しんだ地域の言葉などからも聞き分けを行っていた。
さらに、札が減ってきたことで現れてきた、猪熊の札を動かさない独特な配置に戸惑う千早。
押されつつある千早を見て、見学者たちも猪熊がクイーン奪還を目指しているのではないかと思い始める。
会場となっているホールのエントランスでは、寝ている間に母親から離され、泣いてしまった猪熊の子供・暉を、二人目の子供・迅をおんぶしながらも猪熊の夫の姿があり、彼の協力を経て、猪熊はかるたの試合に臨んでいた。実際に彼女は、母親になっても全盛期はこれからだとより強く示したいと思っており、この気持ちを欲だと考えているのだった。
試合は進み、南雲会の村尾と対戦していた白波会の原田は、相手が力を伸ばしていることを感じ取り、厳しさを感じていた。
もう一方の白波会の坪口も、南雲会の新の成長を見て、高校生という若い選手の成長の速さを脅威に感じる。そんな坪口の試合運びに、見学者の中でも一喜一憂する高校生たちが数名いたのだった。
猪熊の陣に攻め込めない千早に、瑞沢高校として応援している奏は、太一の試合も切迫しており、どちらの試合も見たいと言う思いでじれったさを感じていた。一方、太一の試合を集中して見ている1年生の菫は、太一のかるたが変わってきたことを確信し、好意を持っている太一と同じ景色を見るために、彼のかるたから学び取ろうとしていた。
須藤の煽りを受けながらも、怒りを抑えて相手にせず、練習してきた囲い手などを使おうと力を抜く太一。彼の挑戦に気付いていた富士崎高校の顧問・桜沢は、太一が使っている手は、富士崎高校3年生の根室が得意としていたものだとも理解していた。
原田が19枚で村尾が10枚、新が12枚で坪口が17枚、須藤が12枚で太一が17枚、猪熊が13枚で千早が16枚と、白波会の4人はいずれも札の枚数で負けていた。会場の空気も、白波会が不利だと気づくと、このまま終わるかという雰囲気になり始めていた。
そんな中、原田がまた大声で自分が札を取ったとアピールし、その掛け声は千早を含む他の3人の攻める気持ちを呼び起こしたのだった。
そして千早はその波に乗り、6字決まりの大山札を、猪熊の囲い手の隙間に指を差しんで勝ち取ることができた。さらにその札に対して猪熊に送った札は、千早だけでなく猪熊も解くとする「ちは」であり、それを見た翠北会の北野は、千早の攻める姿勢にに驚く。
猪熊の、出札を含めた他の札を押し出して取る札押しを許さない配置に対しても、千早は出札自体に触れて取る、現クイーンの詩暢が行うかるたに勝つことを目指していたため、札の角を触れられる様にと素振りを繰り返す。
同時に札に触れられる千早に対し、猪熊も息が上がってきており、とうとう読み手がちはの札を読み、これを千早に取られてしまう。
悔しそうに千早が札を拾う時間を過ごす猪熊を見た桜沢は、自分がクイーン戦に挑んだ4回では、一度も取ることができなかった札だと驚き、翠北会の北野は千早が耳の才能だけでは無い事に気が付く。西田は、先ほどの大山札への対策や、札を直接取る手も、全ては千早の練習の成果だと、日々、彼女の練習を見てきた西田だからこそ、実力を認めているのだった。
原田の掛け声の後、気持ちを切り替えたのは千早だけではなく、南雲会の新を相手にしていた坪口もまた、差を広げられまいと奮闘していた。坪口の丁寧なかるたに、以前とは変わったと感じた新。坪口自身も、朋鳴高校のかるた部の顧問になり、生徒たちと基本を見つめ直し、大学時代以上にかるたに打ち込む時間が増えたことで、自分も成長しているのだと自覚し、新に食い下がっていた。
格下の相手には、煽ったり配置でおちょくる須藤だったが、落ち着き始めた太一に苦戦を強いられていた。須藤は、お手付きをしたところで空気を変えようと、立ち上がって深呼吸をしていたが、大広間で行われていたB級の試合で、北央学園の木梨浩、通称ヒョロが勝った喜びに舞い上がる声が響き渡る。北央学園の顧問・持田太に座るように注意されてもなお、喜びが収まらないのか、お手製の横断幕を掲げて応援していた西田の姉・優華璃にも、喜びのあまり小躍りして見せるヒョロを見た須藤と太一は、負けていられないと、札に集中するのだった。
A級の試合はどこも差が広がらず、見学者も気が抜けない緊張した空気が漂い始める。そんな会場に、猪熊の子・暉が入ってきてしまい、まだ下の子を負ぶっている猪熊の夫は、小声で注意するが、母親を見つけた暉は、その姿に満面の笑みを作り、近くの見学者席に座り込んでしまうのだった。
緊張感の中、千早は集中しながらも高揚感を覚え、かるたが好きな人しかいない空間が楽しいと思っていた。

ここから感想
やっぱり、2話続けて見た後なのに、1話ごとに感想を書くのは難しい。
2話続けてい見ていると、進んでいるように感じられるのだけれど、やはりこれを週1話ずつだと、その分エピソードに対する視野が狭くなるから、じれったく感じるだろうな…。
特にこの作品は、見ている側にキャラの感情を委ねる場面があったりするから、その影響が気づいたら2話あとくらいに出てくるという難しさがある。今回でいうなら、大戦前の猪熊が、子どもを連れ出す夫に手を振っているのを見た後の千早のカットかな。あのカットからは「良いな」と思った感情が読み取れるけど、それをどこに繋げるか、繋げずにただ思っただけか、あのカットの影響力を考えながら内容を書いていると、濁して終わりというのも、もったいないと感じてしまって、表現に少し悩んだ。でも、こういう受け手側主体の表現が近年減ってきている気がするので、これは本作が丁寧に作られている証だと思って、存分に考えて、楽しませてもらった。

 

 

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Fairy gone フェアリーゴーン 第17話「砂の上の天秤」感想

サブタイ、天秤に何かをかけているのは、ドロテアに正体を明かしたダミアンでも、情報を得て摘発に力を入れているネイン局長でもなく、黒の妖精書に書かれている事柄を解明するために、どう動くかを会思案している妖精省大臣ってことだろうな。

 

今週の内容

船島の管理棟を襲撃した犯人の逃走を封じるために、橋を封鎖したドロテア。交通が遮断されたために、商人たちは橋の検問所へ仕事ができないと文句を言っていた。

イージェイとの戦闘から引く際に、ダミアンたちと別れたスウィーティーとパトリシアは、船島に停泊中の船にいた。

スウィーティーが、グイ・カーリンの四大幹部を相手取ってでも黒の妖精書を手に入れようとするこの状況を見て、パトリシアはこだわる理由を尋ねる。するとスウィーティーは自分の父親がミッドエンドの探索をしていた話をし、父を通してミッドエンドにも思い入れがあることをパトリシアに伝える。これを聞いたパトリシアは、そのまま今後の話を続け、グイ・カーリンやドロテア等、敵の多いスウィーティーはゼスキアを離れて、ウェスタルドへ逃れることを提案し、面白そうだろうとパトリシアに笑い、パトリシアも同意するのだった。

襲撃され、焼けてしまった管理棟周辺では、ダミアンを連行するために車が用意され、マーリヤは住人を近づかない様に声を掛けて回っていた。ダミアンを車に乗せたフリーは、リリーからイージェイを発見できなかった報告を受け。船島へつながる橋の封鎖も明朝までが限度だと二人で話し合う。今回の成果はダミアンの身柄を確保した事かと、考えたフリーだが、アルバストラの末裔としてイージェイに狙われていたダミアンもまた、ドロテアに連行されることを良い方向に考えるのだった。

ダミアンと合流できなかったヴェロニカも、マーリヤが声を掛けている姿を確認し、自分一人でも成すべきことをするとつぶやき、その場を離れていく。

ロンダキアのドロテア本部に戻り、ネイン局長へ報告を上げるフリー。そして連行したダミアンから、局長へ話があると尋問室へと移動し、フリーとマーリヤがいる場では、妖精兵の生みの親とされるミッシェル・カルメの玄孫として、妖精学者のダミアン・カルメと名乗り、人払いを済ませた後にネインに話したのは、クルーチャ・アルバストラの末裔として、アルバストラの名を捨てた事と、黒の妖精書の内容を全て知っているという事だった。

執務室に戻り、チマをあやしていたマーリヤに、フリーは船島で見かけたヴェロニカの事を考えていたのかと声を掛けつつ、カップを渡す。

マーリヤは、統一ゼスキアがドロテアを使って黒の妖精書を収集するのは、機密文書の保管という目的があることを踏まえた上で、ではなぜマフィアや妖精学者が黒の妖精書を狙うのか、その理由について疑問に思っているのだとフリーに打ち明ける。

フリーは、妖精書の構成を説明し、原本と青赤白黒のそれぞれの妖精書をまとめたはずの定本に、黒の妖精書の部分だけが載っていなかたことを話す。さらに定本の著者であるアラン・バックは、所持していた黒の妖精書の複製を、暗号化し、九つに分割して隠し持っていたことから、黒の妖精書は定本が書かれたおおよそ200年前から狙われていたことを推測するマーリヤ。その憶測に同意しつつ、フリーは黒の妖精書が狙われる理由は、その内容自体に価値があるのか、又は他の要素があるのかまでは分からないと答えるのだった。

尋問室では、黒の妖精書の内容と、アルバストラ一族の目的についてを話すダミアンに、ネインは何故自分にだけ話すのかと疑問を投げかける。

ダミアンは、黒の妖精書自体を、アルバストラの一族は世に出す前に抹消しようと考えていたことを話し、ネインは定本の著者であるアラン・バックが複製を所持していたことから、その思惑が失敗したことを理解する。そして、その写本を集めて利用しようとする者たちの中に、グイ・カーリン以上の存在があることを打ち明けるダミアンなのだった。

フリーとマーリヤの話も、黒の妖精書の価値についてから、戦争への利用について話が及び、統一戦争での妖精兵や人工妖精の登場で、被害が拡大したことを思い出したフリーは、こめかみを押さえながら天井を仰ぎ、繰り返してはいけないのだと言うマーリヤの言葉に同意していた。

妖精省の大臣、マルコ・ベルウッドの元を朝早くに訪れたネイン。黒の妖精書の解読を行っていたマルコは、机上に並べられた妖精書を片付け、カーテンを開けてから彼女を部屋に入れる。

ネインから、船島で発見された黒の妖精書が黒の九であることと、強奪した組織はグイ・カーリンだと報告を受け、ドロテアがグイ・カーリンの摘発に踏み切る際の協力も承諾したマルコ。そんな彼に、部屋を出る間際になって黒の妖精書の解読と、滅びた国トゥファールについて言及するネイン。黒の妖精書の解読が進み、その技術を利用した末の滅びについて釘を刺された形のマルコだが、彼は顔色一つ変えずに、もし、黒の妖精書の内容がそう言った滅びをもたらすものであれば、人は知る必要は無いと言う、至極平和的な回答を行うのだった。

ロンダキアのあるバーで、物憂げにグラスを眺めていたスウィーティー。そこへ現れたフリーは、グイ・カーリンの情報と引き換えに彼女を逮捕しないと言う取引を持ち掛ける。それを聞いたスウィーティーは、真剣な表情になり、自分のグラスを差し出し、フリーが飲み干したら自分も交渉に乗ると条件を付ける。彼女の出した条件に、フリーは応じ、グラスを手に取って交渉について偽りがない事を証明するのだった。

スウィーティーから聞き出したグイ・カーリンの構成員のリストを、首相のゴルバーンに報告し、摘発の許可を得るネイン局長。リストの中には、事業家や政府の高官まで名を連ねており、ゴルバーンは事の重大さから、誤認であった場合の責任をネインが追うと聞いてから、ようやく許可を出すのだった。

グイ・カーリンを根絶やしにするため、動き出したドロテア。情報屋のバズにターゲットに近づくための手配を依頼したクラーラとセルジュのペア。クラーラを姐さんと呼んで、手抜かりが無いようにと部下へ指示を出すバズを見たセルジュは、彼の浮かれように過去に何があったのか気になっていた。

バズが、茶目っ気たっぷりのウインクと共に取り出した夜会用ドレスに、思わずひきつった笑みを浮かべたクラーラだが、エスクレクの夜会会場ではそのドレスを身にまとい、ターゲットの姿を確認、作戦を決行するのだった。クラーラの一言で、同行していたバズが合図を送り、配置された部下たちがそこここでまた違った動作で合図を送りあう。その様子を思わず目で追ってしまったセルジュは、思わずクラーラを姉御呼ばわりしてしまい、彼女に睨まれてしまうのだった。

外務省事務次官のニック・ライマーへは、局長のネインが赴き、逮捕に至る。

捕り物のためにフザンに向かったフリー達数名のドロテアは、身を隠すために違法オークションで使われていた会場を使っていた。廃墟と化したオークション会場は、フリーとマーリヤが出会った場所だったため、二人は倉庫やホールを回っていた。

ふと、フリーが今まで何をしていたのかを聞いたマーリヤに、統一戦争時代から戦っていたため、戦うこと以外は何も知らない状態になっていたと語るフリー。しかしマーリヤは、ヴェロニカを探していた自分に、ドロテアに入るよう手を差し伸べてくれたと、フリーの言葉を否定する。そんな彼女の言葉に、フリーはそうすることで、マーリヤを戦いに巻き込んだのだと言い返したため、マーリヤは自分が災いの子だから、身の回りの人間に良くないことが起こると思っていたことを、傲慢だったと話し、人はそれぞれの人生を生きているのだと語り、自分自身はドロテアに入って、仲間を得たからこそ戦えるのだと、フリーに笑顔を向ける。マーリヤの言葉を聞いたフリーは、思わず声ふぁふるえ、目元を手で覆いながら「それなら良かった」と返すのだった。

マーリヤの手を取り、任務に戻ったフリーは、北イースタルド運送での捕り物に奔走し、政府に多額の投資をしてきた実業家のブラン・ザカイアと、その愛人の確保に至った。

捕り物が続く中、省庁の建物内で顔を合わせたドロテアのネイン局長と、妖精省大臣のマルコ・ベルウッド。ドロテアの強引な手法では歪を生みかねないと言うマルコに対し、安寧と平和を理由に多少は致し方ない事を述べて、やり方は変えないことを示唆するネイン。マルコは、自分の忠告を無下にしたネインが去っていくのを見届けてもなお、口元の微笑みは絶やさずにいた。

ドロテア本部から、ダミアンを連れ出すフリーとマーリヤ。人がいない時間を狙っての移動に、どこへ連れていくのかと尋ねるダミアンに、ダミアン本人への因縁を理由に、彼を狙っていたイージェイの捕り物が大掛かりになる事と、その関係でロンダキアから離れることを告げるフリー。

ダミアンがいるこの場を利用して、マーリヤは彼に幼馴染のヴェロニカを利用するなと、個人的な話を持ち掛ける。しかしダミアンは、ヴェロニカには何も強制していない事や、彼女は一人でもレイ・ドーンへの復讐を成し遂げると返す。マーリヤはその言葉にいら立ちを隠せなかったのか、左手を足に打ち付け、ヴェロニカにはまだ自分がいるのだと怒鳴ってしまうのだった。

 

 

今までに表示された年号と出来事 ※青字は今回追加分

統歴467年

レイ・ドーン 兄のユルゲンと共に故郷のスーナ近くの森で融合体の誕生を見る

統歴481年

サイダル王 ゴルバーン・ヘルワイズが皇帝の勅命が下ったとして隣国ティムーンに進軍を開始。

統一戦争開始

統歴486年

マーリヤ誕生 のちに母テレサ・ノエルが死亡する

イヴァン・ノエル スーナ近くの森で融合体の犠牲になり死亡する

統歴487年

レドラッド妖精兵研究施設で妖精器官の移植する手術を受けるフリー

レドラッドの開兵式場に参列するフリー、ウルフラン、ジェッドの三人。

統歴491年

マーリヤ、スーナのユルゲン・ゾーンの家で育てられる。

スーナの森で、ヴェロニカがマーリヤに声を掛け、仲良くなる。

レドラッドでユアン・ブリーズとの戦闘中に、フリーを庇ったジェッド・グレイブが戦死。

統歴493年

スーナがレイ・ドーンによって滅ぼされる。

マーリヤとヴェロニカが追手の兵士から逃れる途中で分かれる。

フザンで、路地に倒れるヴェロニカ〈意識あり〉

統歴494年

ファナチカで、人を避けて山に入り行き倒れたマーリヤをヴィクトルが保護する。

統歴495年

レドラッド。レドラッド王・オルバニーが自害。これによりレドラッドは降伏宣言を出す。

レドラッド。自宅があったブランハットで、ウルフランが妻子が戦闘に巻き込まれ死亡したことを知る。

統歴496年

統一戦争終了

レドラッドのロンダキア宮殿でサイダル王のゴルバーン・ヘルワイズがゼスキア皇帝に王位を返上し宰相となる。

マーリヤを育てたヴィクトルが病気にかかる。

統歴497年

ファナチカでマーリヤを育てた人物・ヴィクトルが死亡。

焼け落ちたスーナにマーリヤがヴェロニカを探しに戻る。

旧カルオー領ツバルで、ヴェロニカがレイ・ドーンを襲撃するが失敗。その数か月後、ヴェロニカを探しにマーリヤがツバルに到着。

元サイダル王のゴルバーン・ヘルワイズが統一ゼスキアの首相となる。

統歴498年

エディ・ロイドが統一ゼスキア軍人工妖精整備部門を依願退職。行方知れずとなる。

統歴503年

リトローク公 ウマル・ジュジュマンが処刑される。

統歴505年

マーリヤ、ドロテアに入隊。

終戦から10年目の記念式典開催

ハイブランツ公 シュヴァルツ・ディーゼが反逆を起こし、カルオー公 レイ・ドーンによって討ち取られる。

 

ここから感想

あれだね、これでやっとマーリヤの「災いの子の呪い」は解けたってことで良いよね。ここまで言わせたなら、もう作り手さんもこの案件は終わったと考えているはず。18話以降にまたぶり返したりとかは、もう勘弁願いたい。

で、マーリヤが内面的に一歩進んだために、兵士しかやることが無いと言っているフリーを、彼女が救い上げると言う内容だったわけだが…やはり、フリーのエピソードは表現されていない半生や、感情の流れを追っていないことが多いためか、取ってつけた感じが拭えないな。。

黒の妖精書の内容がまとめ本に載っていなかったとか、まとめ本の作者が黒の妖精書のネタを持っていながら隠していたとか、そういう1クール目でやるべき設定の話よりも、主人公の一角を担っているフリーをもっと表現すべきだよ。

作中で表現されなければ、フリーのこれまでの人生を憶測だけで考えることになり、そうすると、働ける年代になった時にちょうど戦争が起こって、国のために妖精兵になり、国が負けて七騎士の剣を故人から託されて困りつつ過ごし、ドロテア発足時にネインに誘われて再就職しただけの、流されるだけのキャラが出来上がる。しかも現在敵対している元同僚のウルフランとは当時から仲が良かったわけではないう…この状況に、因縁とか宿命とかの物語性が無いからこそ、フリーに諭されても、悩まれても、エピソードが画面上だけで盛り上がることになるんだと思う。

ビーヴィー・リスカーや、ミケル・コナー、アクセル・ラブー等の癖の強いターゲットを残しつつ、ひとまずスウィーティーとの交渉を終わらせた主人公たち。おそらくダミアンの言う強大な敵は原子の妖精を祭っているあの集団の事だろうけど、この進み方なら、とりあえず捕り物としては終わりそう。あとは、ヴェロニカと黒の妖精書の関係、レイ・ドーンがどの範囲で知っているかによって、今後の展開が大きく変わるのだろうな。

 

 

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