はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

フルーツバスケット 第15話「そうでもないさ」感想

今週の分は、繭子の部分と、自分を自分で諦めるなというはとり宛ての励まし以外、取るべきところの無いエピソードなだけに、それだけに捧げる30分がツライ。

 

今週の内容

突然、ゴールデンウィークを利用して旅行に行こうと言い出した紫呉に連れられ、草摩が所有する湖の傍の別荘に来た透達。しかし、昨日の今日子の命日に合わせた墓参りの後、夕食時から由希と夾の二人があまり話さないことに、透は何かあったのかと心配していたのだった。実際のところは、由希は透が持っていた男の子用のツバ付き帽子の事が気になっており、夾は墓参りの際に咲に聞かれた通り、悔いた気持ちを引きずっている状態だった。

夾に、旅行に行くと言い出した理由を聞かれた紫呉は、透を連れて湖にでも行きなさいとはぐらかすが、それでも反応の薄い高校男子二人に、空気が暗いからと必殺の綾女召喚を試みようとして由希と夾に殺意を込めて止められるのだった。

結局自分が言った通りに、透を連れて湖を見に行く若者たちを見送った紫呉は、はとりに旅行の目的は編集担当をいじめるためかと尋ねられ、実際に紫呉の家の玄関に張られた「旅に出ます。探さないで下さい。草摩紫呉。」と言う紙を見て、担当のみっちゃんは今にも自殺する勢いでうなだれており、心配した同僚か上司から、ひとまず戻ってくるようにと電話で指示を受けているのだった。はとりに言い当てられた紫呉は、いじめではなく、からかっているだけだと楽しそうに答えるのだった。

一方湖に向かう途中でも、無言に耐えられなくなった透は、自分が失礼なことを由希と夾にしたのだと解釈し、急に謝りだす。しかし急に謝られた二人は訳が分からないと言う反応を返し、ひとまず謝られた理由を聞くために透に歩み寄ろうとした今日は、熊の足跡で滑り、尻餅をついてしまうのだった。熊の足跡に、紫呉が言っていた新種の熊・ジェイソンかと慌てふためく透と夾。そうする中で、今度は透が歩道から外れ、高低差のある歩道脇へと落ちてしまうのだった。

はとりに怒られて、担当のみっちゃんに原稿はできているから安心するようにと連絡をした紫呉は、自分の思惑通りにいかなくてつまんないと駄々をこねる。しかし社会人としての常識からすれば、仕事は済んでいると連絡することは能えり前だとはとりに言われてしまうのだった。

別荘への足として来たはとりは、やることが無くてつまらないのは俺の方だとこぼすと、紫呉は読書好きのはとりのために、何冊もの本を用意していた。それを見たはとりは、元恋人で、自分との記憶を消す必要があるほどに、はとりの目の怪我について思い詰めてしまった佳菜が、最近別の男性と結婚式を挙げたことが、紫呉が自分に気を遣う原因かと考えつき、彼の気持ちを汲んで本を読み始めるのだった。

透が歩道から落ちたことで、助けようとした由希と夾だったが、十二支の呪いのために透を抱いて助けることができず、全員段差下に落ちたばかりか、由希はネズミに、夾は猫に変身してしまっていた。自分の不注意で全員が落ちてしまった事に、謝り続ける透。しかし夾が足元を見ろと透に注意した言葉をきっかけに、由希と夾は喧嘩し始め、元の調子に戻った二人に、安心して笑いだす透。そんな彼女を見て、透に怒っているのではなく、ただ調子が悪かったのだと安心させようと努める由希。夾も由希の言葉に乗っかり、ひとまず良かったと思う間もなく二人の喧嘩が再発することとなるが、元気になった二人に、心底嬉しそうにする透に喧嘩の勢いを殺され、ひとまず湖に行かずに帰る三人なのだった。

そのころ、別荘で本を読んでいたはとりは紫呉が書いたラブストーリー小説「夏色の吐息」を読み、気色悪いとだけ、作者に感想を述べるのだった。

翌日、今度こそ湖に行こうと準備を終えた若者三人。しかしはとりが人前にもかかわらずソファーで眠っていたため、透は毛布をはとりに掛け、夾もその珍しさに驚いていた。そこへいつの間にか別荘に入り込んでいた綾女が、はとりを気遣った透を褒め、頭なでなでを開始する。

来てほしくない人物だった綾女の登場に、由希は透に近づかない様にガードし、夾は用がないなら帰れと迷惑そうに言い放つ。しかしそれでも止まらない綾女の脈絡のない会話に振り回されていると、寝ていたはとりも起きてしまうのだった。

今までは誰の協力でここにいるのかもはっきりと明言しなかった綾女だが、はとりの一言で、すんなりと本家のはとりに会いに行ったら、湖に行ったとお手伝いさんから聞いてくるまで来たと答え、昨日紫呉が冗談で綾女を呼ぼうとした流れとは違った理由で来たのだと、由希と夾も納得するのだった。

はとりが透を湖に連れていくのではなかったかと、話を由希達に振ったため、綾女も若者たちを追い出しにかかり、やっと別荘から出発する透達。湖も綺麗な空気も、綾女が来たことでうつうつとする由希と夾が漂わす空気で台無しとなり、透はどうしたものかと二人の言い争いを見ていたが、湖なんて見たくも無いと言いあっていた二人は、透の所為では無いことを必死にアピールし始めたため、喧嘩は止み、透は二人に湖を一周してみようと誘うのだった。

別荘では、綾女が佳菜の結婚式の写真をはとりに渡していた。しかし綾女が佳菜の結婚式に出席したわけではなく、佳菜の大学時代の友人で、紫呉とは一か月だけ付き合っていた繭子からもらったのだと出所を明らかにする綾女。繭子の名が出たとたん、紫呉は頭を抱えてあの時は自分も若かったのだと言い逃れをする。

話はやがて、はとりが佳菜の幸せを願う様に、紫呉や綾女と言ったはとりの周りの人間もまた、はとりには幸せになってほしいと言う話になるが、はとりは十二支の物の怪憑きという自分たちの中で、秘密を知ってもなお一緒に居ようとしてくれた佳菜がいた自分は、ひと時であったとしても十分幸せだったのだと、新しくパートナを探そうとは考えないのだった。

はとりの幸せを願うと言う会話の中で、佳菜の二千倍ははとりには幸せになってもらうと断言した綾女は、その強気さを由希の前でも見せられれば良いというはとりの言葉を真に受け、由希に弟として兄に服従せよと妙な宣言を行い、由希の怒りを買ってしまい、まだ兄弟の溝を埋める道のりは長いものだと、はとりは分かっていないなとつぶやくのだった。

そんなゴールデンウィーク真っ最中の学校では、白木繭子が休日出勤をしており、その傍らにはウェディングドレスの佳菜と映る繭子の写真があり、佳菜と大学時代の友人で、紫呉と一カ月だけ付き合っていた繭子は、透の担任であることが判明するのであった。

 

ここから感想

最近、この作品の作り方が苦痛でならない。原作を今風に解釈しろとか。補てんしろ、これは要らないとか言ってきたが、やはり作り直さなければ良かったと思う。前作アニメとは違って、動く原作を並べられてもただ不快だと気づかされるとは…いつも原作未読でアニメを視聴している分、自分はまだ枷がなかったのだと思い知らされた。前作アニメが描いていない部分まで、視聴を断念すれば、毎週苦情めいたことを書かずに済むのだろうが、何分原作を見て育っただけに、見捨てきれないと思う自分も随分と面倒だ。

今回の、はとりの自分にはもう恋は要らないだろうと言う考えと、周囲の友人たちが幸せになってほしいと願うこのズレを、こうもつまらなく描いたのはさすがだと思う。別作品の「この音とまれ!」で、恋愛事ではないにしろ自分の事を諦めるという表現で描いていたのを考えると、やはりはとりと紫呉たちの気持ちのズレを、原作で受け取った時の重みと、アニメ二回目のあっさり感があるのは、作っている側の表現に対する熱量なのではとも思えてくる。

とにかく、基本的にこのまま透に癒されていく十二支をしばらく見ることになるのだが、今後の本家と透自身の問題を描く時も、このままの表現で行くのかと思うと、いくら元々作品の内容が時代に合わないとはいえ、表現でもカバーしないことになり、途中で放送休止なんてことにはならないだろうか。そうすると、作り直した意味すら消えるのだが…コレ、大丈夫だろうか。

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彼方のアストラ 第1話「PLANET CAMP」感想

遭難ものという事で、宇宙船内での殺し合いとかがあるのかと考えつつ視聴したが、方向は違った様で、これからも見ていきたいと思える作品だった。

 

今週の内容

宇宙空間で漂うアリエス・スプリングは、自分の宇宙服のスラスターが壊れていることに気付き、さらには周りに誰もいないことに恐怖を覚える。止めることができない回転を繰り返し、黄色と緑色と言う似たような色味のオッドアイで、離れた場所にある恒星と、それに照らされる近くの惑星と宇宙空間とを視界に入れながら、自分に向かってくる人物に気付き、彼女はその存在に目に涙を浮かべるのだった。

時はさかのぼり西暦2063年7月3日。アリエスはキャンプに行く準備をして上機嫌にマンションからの街並みを見ていた。母にパスポートを入れ忘れていると注意されつつも、マクパへのキャンプ5日を楽しんでおいでと言われ、元気よく頷くのだった。

2063年7月4日キャンプ出発の当日。ムーサニッシュ宇宙港に着き有頂天でいたアリエスは、思わず万歳をした反動でキャリーケースから手を放してしまい、通りすがりのマダムに当ててしまう。人にあたった反動でキャリーケースの中身も散乱してしまい、マダムもそそっかしいアリエスを見かねて一緒に片してくれる。マダムもアリエスと同じケアード高校の卒業生で、5日間の宇宙キャンプを青春の思い出として語ってくれ、アリエスはキャンプへの期待をさらに膨らませるのだった。

しかし、荷物をまとめ直してマダムと別れようと言う流れの中で、今度はひったくりに遭い、トートバックを盗られてしまったアリエスは、ひったくりを言い間違えながらも大声を上げる。すると少年が反重力シューズを使った大ジャンプ技・アルティメットダイブボムをかみながらも繰り出し、見事ひったくりを沈黙させる。少年は荷物をアリエスに返し、かみながら叫んだ技名を名前と認識したアリエスにツッコミを入れつつ、遅れて到着した警備ロボに、ひったくり犯を引き渡そうとする。しかしひったくり犯が気を失っている事と、近くにいた少年を暴行した危険人物だと誤認し、胴上げの要領で連行しようとする警備ロボに、少年本人も、助けてもらったアリエスも驚くのだった。

空港内を一人の小さな少女がうろうろしていた。彼女は、空港内でキャンプの参加者かという質問を聞きつけ、一つの集団へと近づいていく。すると集団のうちの一人が少女に気付き、目線を合わせるようにしゃがみながら、迷子かと声を掛けるが、少女は否定し、目的の人物を見つけた様子で駆け寄っていったので、彼女に声を掛けた少年も安心したように微笑んだのだった。

少女は、目的の人物の手を握ろうとしつつも相手の名前を呼ぶが、名前を呼ばれた姉と思われる少女は、同じタイミングで腕を組んでしまい、名前を呼んだ方の少女の手は途中で止まってしまうのだった。妹が近くに来たことに気付いた少女は、面倒そうに「うろうろするな」とまず注意し用件を聞くが、妹は何でもないとごまかすように笑って済ませるのだった。

集合時間が過ぎていると、生徒たちから文句が上がり始めた頃、アリエスが何とか到着し、確認を取るために教師がクラスと名前を言わせたところ、アリエスはそのまま自己紹介を始めてしまう。重役出勤の遅刻者が変わった奴だと皆が認識したところで、キャンプの説明が行われ、各班に設けられる特別ルールとして、十歳の子どもを同行させるというものに決まり、キトリー・ラファエリの妹、フニシア・ラファエリが班に加わることが紹介される。

フニシアを入れても8人で、人数が合わないとアリシアが教師に確認すると、もう一人まだ来ていないが時間に遅れたものは容赦なく置いて行くと、リミットを告げる教師。しかし、警備ロボに担がれてカナタ・ホシジマがギリギリに到着し、挨拶ついでにキャプテンへの李候補を元気よく宣言したのだった。一番遅れてきて態度がでかいと、キトリーは飲んでいたコップを投げつけて第一印象が最悪な奴に誰がキャプテンの投票に入れてやるかと文句を言い、周りの所為とも同じような視線をカナタに送るのだった。

宇宙船内で宇宙服に着替える女子達。会話がない中、アリエスはキトリーに宇宙服がフニシアと同じSMB製で、姉妹で色違いの物を使って仲良しなのは、兄弟のいない自分はうらやましいと感想を言うが、キトリーは冷たい態度のままさっさと更衣室を出て行ってしまう。それでもアリエスは、フニシアの宇宙服はスカートがついていて可愛いと話題を変えず、褒められたフニシアも素直に喜ぶのだった。アリエスはユンファにも声を掛け、宇宙服は自分と一緒のヒュペリオンだと言われた彼女は、声を掛けられた事に驚きながらも、頷いて返した。

準備を終えた生徒たちは、客席に着き出航の準備に備える。そんな中でキトリーの隣に座ったアリエスは、転校してきて一か月くらいだから、全員と友達になりたいのだと意気込みを語り、キトリーはその勢いに、人の話を聞かないと引くのだった。

ワープが軌道に乗ったため、思い思いに寛ぐ生徒たち。カナタは進路に迷っていた中学時代に、キャンプに同行していた先生に言われたことを思い出していた。

そこへ、アリエスが改めてひったくりから荷物を取り返した件で礼を言ってきたため、お礼の冷凍みかんを食べながら、将来は宇宙探検家になるのだと夢を語り、キャプテンへの立候補はその第一歩だと語るカナタ。将来を見据えているカナタに感動したアリエスは、今度は個売らせてきた麦茶をご馳走しようとし、その年寄り臭いチョイスにツッコミを入れて騒がしいカナタの声を煩わしいと言いたげに、ため息をつくウルガー・ツヴァイクなのだった。

船はマクパに到着し、生徒を下してすぐに飛び立つ船を見送るカナタ達。ヘルメットを解除して、マクパの風を感じつつ、拠点を作って探検しに行こうと仕切るカナタに、キャプテン面するなと文句を言うキトリー。

そんな冷たい反応も気にせずに、「付いてこい」と言いながら先を歩き始めたカナタの班重力シューズが煙を上げて故障したことで、少し騒ぎになっていた時、フニシアと、直腸的なしゃべり方をするルカ・エスポジトが、地面に浮かぶ球体に気付き、あれは何だと疑問を口にする。

自然公園でもあるマクパの演出だろうと、怖がりもせず球体に近づくルカだったが、指先が球体に触れた瞬間、中央に吸い込まれるように彼の形が伸びて見え、そのことに恐怖を感じ仲間を振り返る彼が球体に飲み込まれ、人一人の飲み込んだ球体が赤い発光をしたことに、恐怖しつつも、ヘルメットを着けて逃げるように指示を出すカナタ。しかし球体は動く速度を上げてカナタ達を一人ずつ飲み込んでいく。カナタは飲み込まれながらも何が起こったのかと思い、次には視界に宇宙空間が広がるのを見たのだった。

 

中学時代の山のキャンプで、足場から落ちそうになった生徒を引き上げた先生とカナタ。しかし今度は先生のいた足場が崩れ、彼は何とか出っ張った石を掴み、救助しようとするカナタに生き残ることを考えるように伝え、絶望的な時こそ強がれと言うと、微笑みながら手を離し、自ら崖から落ちることを選択したのだった。

そんな過去の事を、夢を見たかのように思い出したカナタは、なぜ自分が宇宙空間にいるのかと一瞬パニックになる。

自分が持っていた端末を視界に入れ、だんだんと周囲の状況が分かるようになってきた頃、ザック・ウォーカーが通信機で呼びかけたため、カナタはそう遠くない場所に同じ班のメンバーが漂っているのを確認できた。宇宙服のスラスターで皆に近づき、見つけた宇宙船に避難すると言う話になり、カナタは行きがけにウルガー・ツヴァイクの荷物を回収し、本人に渡すと、宇宙船を目指すのだった。

宇宙船に入り、ロッカールームでことの状況に混乱しつつも人数確認をしたザックは、一人足りないと告げる。ほぼ初対面で構成された班員は、誰が居ないのかすぐには分からず、ウルガーがまだ外で漂っているアリエスを見つけ、通信機で船に集まれと話したにもかかわらず、あそこにいるという事は、通信機もスラスターも壊れているのだと推測できた。

キトリーは助けに行かなければと声を上げるが、ザックはスラスターが底を尽きれば戻ってこれなくなると、その危険性を話し、ルカは絶望的ではないかと頭を抱える。ルカの言葉に、先生の最後の言葉を思い出したカナタは、見つけたワイヤーを持ち上げ、自分が行くと申し出るのだった。

行きは宇宙服のスラスターで、帰りは繋いだワイヤーを引っ張って回収すると言う作戦で動く班員達。ザックが推進剤の節約のために、アリエスに届くように角度を指示し、彼方に気付いたアリエスも手を伸ばすが、カナタとアリエスが手を取る前に、ワイヤーの長さが足りず、反動で後方に流れていってしまうカナタ。そんな様子に宇宙船内の班員達もここまで来て助けられないのかと諦めかけるが、カナタは先生の最期に助けられなかったことを悔やんでおり、今度は助けるのだとワイヤーを外して、自分の宇宙服のスラスターでアリエスの元にたどり着くのだった。

泣きながら何かを言っているアリエスの通信機はやはり壊れており、カナタは笑い掛けながらも残り少ない推進剤でも帰れるだろうかと内心不安に思っていた。宇宙船内でも、ザックによればうまくいけば慣性の力で帰ってこられると考えたが、カナタの推進剤が切れ、進行方向の変更が効かなくなったところで計算したウルガーは、進入角度が深すぎて、宇宙船に届くよりも前に下にズレていくと知らせる。それではどうしようもないと、キトリーは言い放つが、友達になりたいと手を握ってきたアリエスの事を思い出し、泣き出してしまう。そんな中、ザックは思いついたように手を貸してくれと何かを提案するのだった。

宇宙船が近づき、カナタはその手前でズレてしまうことに気付いて、また届かないのかと後悔するが、アリエスが前方の少し上を見るようにと、壊れた無線機ではなくヘルメットをくっつけてなんとか振動で伝えると、そこには宇宙船からでたウルガーが、二人の前にスラスターを使って飛び出し、カナタとアリエスを受け止める方法で、二人が前方へ向かう力を殺す役をこなす。

これで荷物を取り戻してくれたことでの貸し借りは無しだというウルガーに続き、カナタを呼んだシャルス・ラクロワに続き、ルカ、ユンファ、キトリー、の順で手を繋いで宇宙船から人の鎖を作り、カナタがシャルスと手をつないだことを確認してから、引き上げ役のザックとフニシアによって、一人ずつ宇宙船内へと引き上げていくのだった。引き上げられる間、アリエスは一人で怖かった宇宙も、手をつなぐと綺麗に見えると、カナタには通じなかったが、そう話すのだった。

宇宙船に戻り、宇宙服を脱いで改めて礼を言うアリエス。命の恩人だと言う言葉に、カナタほど無茶をしたわけでは無いと、謙遜するルカに、助かったから良いじゃないかと楽観的なカナタ。しかし宇宙船の機材を操作していたザックは、目の前にある惑星はマクパではなく、現在位置は地球から5012光年離れていると伝え、学校の捜索網も届かないだろうと、救助が来るのは絶望的であることが判明する。

戻る方法を考えるうちに、最初に謎の球体に吸い込まれたルカは、学校が危機的状況でも冷静に判断できるか判断するヤラセでは無いかと提案するが、球体出現時に、カナタがとっさに行った「ヘルメットを被れ」という指示が無ければ、何人かは即死していたとアリエスが指摘し、学校が仕掛けるヤラセにしては危険だとこの案は否定される。

ますます遭難という現実から目をそらせなくなってきた班員達に、重い空気が立ち込め始める。そこでフニシアが思っていることをアニメ風にしゃべってくれるパペット・ビーゴを使って、せかっ見つけた宇宙船なのだから動かせないのかと話した事で、ザックが宇宙船の操縦免許を持っている事に思い当たるキトリー。

船の推進剤の事も宇宙空間から補充できるタイプであったため、航行可能だと分り、あとは食糧が3日分しかない事と、移動距離が長い事が問題となる。

ザックの説明に業を煮やしたウルガーは、絶望的で打開案も浮かばないから一緒に死んでくれと何故言わないのかと、身も蓋も無いことを言ったため、ザックも感情的にウルガーに殴り掛かりに行くが、それをカナタが止め、「慌て者ほど狼狽える」とサバイバルの心得を披露し、その場の話の腰を折るのだった。

カナタはそのまま自分が中学一年の時に山で生徒5人で遭難し、7日間救助を待ち続けたことを話し始める。その内容に、スルギ中の遭難事故を知っていたシャルスは驚き、カナタはあの時も何度も駄目だと思い、バラバラにならない様にしなくてはいけないのだと経験から語る。

カナタの話に、つい先ほど全員が手を繋いで助けてくれたと同意するアリエスは、それでも今はバラバラだからもう一度自己紹介をしようと手を差し伸べる。それにまず答えたのがキトリーで、ザックが続き、ルカは物作りが得意だと話し、シャルスは得意分野は生物学だとカナタの手を取る。流れが切れたため、キトリーはユンファに自己紹介を促し、彼女は得意分野とかが無いと、恥ずかしそうに絞り出し、口癖なのか御免なさいと謝ったため、シャルスは何も謝ることは無いと、きれいな笑みを浮かべて彼女に手を差し伸べる。班員が輪を作るように手をつなぎ始めたのを、離れてみていたウルガーは、自己紹介せずにその場を去ろうとしたが、フニシアがその手を掴み、自分の自己紹介を行いパペットのビーゴを差し出してウルガーに自己紹介を促す。観念したウルガーは名前を名乗り、ビーゴの手をつまむと、ビーゴはよろしくと返事をしたため、ウルガーは大きく驚く。

そんな様子を朗らかに眺めていた他の班員だったが、カナタはいっぺんにではなく星を渡って帰れば良い事を思いつき、さっそくザックは自分の持っている惑星リストでルートを示し、船に積める食料の限界20日ずつ惑星を渡り、少しずつでも地球に帰れる方法があると突き止めるのだった。

帰れると喜ぶ班員達だったが、ウルガーは上手くいくかと訝しげであった。しかしカナタは前に進まなければ死ぬだけだと、サバイバルの心得その①「前に進めば前進する」を披露し、さっそく船を発進させることになる。全員がシートに付き、シートベルトを締めるように注意するカナタは、残った席がキャプテンシートしかなく、カナタでいいのではという班員達の態度に、一度は照れるが、腰を下ろすのだった。

アリエスの疑問から、船の名前を操縦席にあるプレートから取ってアストラ号と命名したカナタは、第一の惑星への出発の号令を掛けるのだった。

 

ここから感想

話題になっているかは分からないが、人は死なないだろうと言う地味さと、このまま道徳的な部分を描いて行くのかと考えると、何とも言えない不安定感はあるものの、当たり前の道徳をいちいち宣言していくスタイルは応援していきたい。どうか、話を進めるためだけに、作る側に都合の良い設定やセリフで片づける事態が発生しないことを祈る。

1話と2話の一挙放送かと思いきや、1話が60分。この間にアリエスの捕えづらいキャラの補てんを出発前に行い、似たようなボケをかますカナタとの違いを明確にしておく作業と、謎の球体による遭難、人命救助を全員でさせて、帰る方法の決定と、確かに2話に分けるよりは一気に見せておきたいと言うのも分かる気がする。これを踏まえて作っているのだから、作り手が力を入れているのだろうなと想像できるので、期待してみていきたい。

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コップクラフト DRAGNET MIRAGE RELOADED 第1話「COP SHOW, WITCH CRAFT」感想

原作者さんの作品は楽しく見ているので、楽しく視聴できるだろうと期待。でも相変わらず原作未読。

 

今週の内容

15年前に、太平洋上に出現した未知の超空間ゲート。それは妖精や魔物と言った異世界に繋がっており、地球側の玄関口となったカリアエナ島サンテレサ市は200万を越える両世界の移民が住む都市となった。だがその混沌の街の影には、数々の凶悪犯罪が発生しており、それらを取り締まる刑事たちがサンテレサ市警察にいるのだった。

路地に止めた車の中で、待ち人が来ないと苛立つケイ・マトバ。同情しているリック・フューリーは、相手が相手なだけに仕方が無いと諫めるが、ケイは後に約束があるのだと焦る理由を話す。女かとリックは興味を示すが、ケイが約束の相手を艶っぽく紹介するも、リックがその相手を知っていただけに、興味をなくすのだった。

やっと待ち人が現れたため、車を降り現金と上位種の妖精が入れられた容器を交換するケイ達。その間も、サツがいつ通るかヒヤヒヤしただの妖精から高純度の薬が取れるだのと言っていたケイ達だったが、物々交換が終了したため、警察手帳と銃口を相手に向け、取引に応じた男二人に手錠を掛けるのだった。

連行する前の罪人の権利について説明を終えたケイは、リックが取り押さえている方の男がファルバーニ語を話し始め、後ろ手に装着された手錠を引きちぎり、リックの首をつかみ上げたため、とっさに拳銃を三発撃ちいずれも命中させるのだった。それでもリックの首を握りつぶし、リックの身体をケイに投げつけた男は、「いと弱き蛮人よ、この娘は還してもらうぞ。もとより我が手に来るはずの者であったがゆえに」とファルバーニ語でケイに一方的に話し、妖精が入れられた容器を手にすると、ケイが気を失うと同時に異常な速さでその場を去っていく。

現場の検証が始まり、リックを殺害した男の死体も上がったとジャック・ロス警部から知らされるケイだったが、遺体の場所が銃弾を三発受けた身体で移動するには遠い事と、話していたファルバーニ語が知識階級のものであることから、セマーニ人の魔法使いの犯行だと復讐心に燃えるケイ。しかしロス警部は休むように念押しし、リックの仇をすぐに追う事はやめたケイは、リックの家族に殉職したことをどう言えば良いのかと頭を悩ませるのだった。

現場からの帰り、路地裏に車を止めて、リックの家に電話できずにいたケイは、チンピラに絡まれ、仕方なく車から降りて素手で撃退する。チンピラがセマーニ人だと分ったケイは、ひ弱とされる地球人にも注意しろと警告するのだった。

気を取り直し、今度こそリックの妻・エイミーに電話をするケイは、三人目の子どもを身籠っていたエイミーに、リックの殉職を伝え、自宅である倉庫へと帰るのだった。

ケイが車庫から居室へ続く階段を上り始め、マスクを装着した時、ロス警部からの連絡が入り、「休め」改め「セマーニからくる貴族の出迎え」の仕事が入る。外交官の仕事だと突っぱねるケイだったが、フェルマーニ語が話せる警官が居ないのだと押し切られてしまう。電話をしながらも、黒猫のクロエに餌を与えたケイは、ソファーに横になるのだった。

警察バッチを着け、船に乗っていたケイに話しかける船長。軍にいたと返すケイにあの戦争かとつぶやき、ミラージュゲートは自分たちの目では見ることができないが、宇宙人たちは風と潮だけで高精度な位置を探し当てるのだと、犯罪を抑制するには地球側に不利だとぼやくのだった。

やがて相手側の船が見え、縄梯子を掛けるセマーニ人はケイに冷やかしの言葉を投げかけ、その間に一人の子どもが船に降りてきた。

聞いていた貴族らしい人物が下りてこないまま、相手方の船が去っていったため、大声をあげて確認をしようとしたケイに、船に乗り込んだ少女が話しかけ、話している内容から彼女自身が出迎える予定だったセマーニ人の貴族だと理解するケイ。

出迎えの儀礼も無いのかと怒りつつも、自分の名前をセマーニ語で「ティラナ・バルシュ・ミルヴォイ・ラータ=イムセダーリャ・イェ・テベレーナ・デヴォル=ネラーノ・セーヤ・ネル・エクセディリカ」。地球語で「エクセディリカ家の娘、セーヤの第一の子女、デヴォル大公の血筋に列せられるものにして、栄えあるミルヴォアの準騎士、ティラナ」だと名乗った少女は、ケイの名前を聞き、身分が低いのなら名が短いのも無理からぬことだと解釈するのだった。

ティラナ・エクセディリカと普段は名乗っていると言った少女の、まるで従者を扱うような物言いに何とも言えない不快感を醸し出しつつ、署まで彼女を連れてくることで仕事を全うしたケイ。しかし今度はティラナと組むように言い渡されてしまうのだった。

ティラナがリックの仇に繋がるであろう、密売されていた高位種の妖精を取り戻すべく派遣されたのだと知らされるが、宇宙人絡みで4年間組んだ相棒を失ったばかりだと、不快感をあらわにしたケイだったが、ロス警部はリックとは20年の仲だと返し、そんな警部が必要だと認めたから命令しているのだと押し切られてしまう。

しかしそんなやり取りを見て、ティラナは経緯を払わないケイへの不快感を表し、妖精を取り返す援護のため、優秀な人材を案内に充てるようにを要求しているのだと、ケイの宇宙人発言を諫める署長へ、人員を暗に変えるように発言する。しかしそれもロス警部が、ケイは実力が備わっている優秀な人材だとして、言葉を返し、妖精を取り戻すために必要な要素は何かをティラナに再考させ、反対の余地を与えないのだった。

結局組むことになったティラナとケイ。彼女を連れて保護対象の妖精を探すために捜査に出るケイだが、まずは乗り込んだ署内のエレベーターを小鳥のように見回し、操作盤、相乗りした警官の銃、さらにはゴンドラ内の消化器に手を伸ばすティラナに、携帯を操作しながら、視線を送ることなく触るなと注意する。やっと地下駐車場に着き、車に乗り込んだところで仲間のトニー・マクビーから、妖精を密売していた男が妖精の出所を吐いたと連絡があり、リッチラインに乗っていたメキシコ人のギャングが元々妖精を持っていたことを知ったケイは、確かに仕事は早そうだと彼に視線を送っていたティラナのシートベルトをおもむろに締め、車を乱暴に発進させる。

条件に該当する人物に心当たりがあるため、妖精の元の持ち主を当たると言うケイに、「リッチライン」や「メキシコ人」と言った単語が分からないため、質問攻めにするティラナ。あまりに細かく質問するため、黙っていろと言われたティラナは、またも興味を惹かれたレバーを弄り、危うく事故を起こしかける。とうとうケイに何もするなと言われたティラナだが、それでもケイが目的地にしていたクラブに着くころには、同行するといつもの強気な態度に出るのだった。諫めるのも面倒になったケイは、同行を許すが近づくなと忠告するのだった。

クラブのセキュリティであるケニーに断りを入れて入るケイだが、ティラナは宇宙人だからと止められる。しかしその差別に刃物でケニーのネクタイだけを切り落とすと言う腕を見せつけて入店を認めさせるティラナなのだった。

店内では、経営者のビズ・オニールが闇取引の電話中であった。最初はパソコンの画面を見ていたために、ケイ達が来たことに気付かなかったオニールは、慌てて電話を切り上げ同時にテーブルに出していた現金を手元に置いていたカバンに詰め込みつつケイとティラナに宗教者らしい挨拶を送る。ティラナは何も言わずにケイの一歩後ろに付き、事の成り行きを見ている中で、ケイはオニールが仮釈放の身であることを利用して、テーブルの上に威圧的に腰かけオニールからメキシコ人のギャングの情報を得ることに成功する。

オニールから得た情報から、また別の場所へと移動する車の中で、盗人と取引をすることは正義の執行者として信じられないと、ティラナから苦言を言われるケイは、昔はそうだったが、今は色々と複雑でそう単純にはいかないのだと、言葉を濁しつつも答えるのだった。その間ティラナが咳をしたため、煙草を吸っていたケイは車の窓を開けて煙が外に逃げるようにするが、それでもティラナの咳は時折出たため、仕方なく灰皿に煙草を落とすケイなのだった。

妖精を保護するために、関係のありそうなメキシコ人のギャングを操作するケイ。住所と氏名をロス警部から受け取り、確保しようと車を降りるケイは、先に車を降りているティラナに、待っているように言うのも無駄かと連れていくことにする。

エレベーターで目的の部屋がある6階まで登る二人だが、ティラナは操作盤の匂いから、保護対象の妖精と、邪悪な術者に操られた者がついさっきここにいたと悟ったティラナは、ファルバーニ語で「秩序の盾、戦神の加護よ」と唱え、衣装が白を基調としたものに変わり、戦闘を行うスタイルを取り、エレベーターの扉が開くと同時に、ケイに続くよう一方的に言い放って目的の部屋のドアを破って突入してしまう。

ティラナに先に行動を起こされたケイは、驚きつつも部屋に入り忠告の言葉と銃を構える。しかし部屋の中では、確保対象にしていたメキシコ人は殺害されており、暗殺者と思われる男と鉢合わせたケイとティラナ。暗殺者は凶器のナイフを投げ、さらには自動小銃で攻撃してきたため、ケイは無謀に飛び込もうとするティラナの首根っこを掴み、ソファーの陰に隠れ、隙を見て自分の拳銃で反撃するのだった。

 

ここから感想

まず初っ端から、署長と思われる人物と、ロドリゴとカルロが実際に誰だったのかがはっきりと分からなかった。たぶん、ロドリゴとカルロは最初の妖精の密売人で良いと思うけど、そうすると署長の名前が無いというチンピラ以下の扱い。まさかそんなわけが…と堂々巡りに陥った。消去法が使えないなんて結構難しい。

で、西暦何年が舞台なのかは分からないけど、妖精から薬物が製造できるとか、異世界のセマーニってだけじゃなく、向こう側にもフェルバーニ王国等の国があるところとか、今のところ他の異世界の国の名前が挙がってないなとか、色々と設定があることを確認できた。

第1話なので主人公二人の紹介と、組むことになったきっかけの発生、そして今後の役割分担に関わるであろう捜査と戦闘の資質が表現されて、さらにそこに世界観と良くまとまった内容だったので、前情報通り安心して観ていられる。

戦闘に入り、最後は反撃を始めたところで終わってしまったけど、公式HPではクロエとティラナが会っているので、状況は変わってお家訪問がある様子。どこまで妖精誘拐の件が進むのか楽しみだけど、これって妖精誘拐事件を解決したら、条例で地球に来ているティラナはどうやって残るのだろう。

 

 

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フルーツバスケット 第14話「ヒミツだよ」感想

やっぱり、ヘビのデフォルトはとぐろを巻かせると白いう〇こみたいなのが良いよね。たとえ上から見ても愛でられる。

今週の内容
おそらく朝食後に、透は5月1日の午後から出かける許可を紫呉から得る。紫呉は咲達女友達と出かけるのかと何となく尋ねたのだが、透は母・今日子の一周忌なので友人と一緒に墓参りに行くのだと答えたため、気づかなかった事と、当日は自分は用事で行けないことを謝る紫呉。透は気にしていない様子だったが、由希は一緒に行くと言ったため、母は喜ぶだろうと嬉しそうにする透。紫呉は夾も行く様に声を掛けるが、彼は黙ったまま返事をしなかったのだった。
学校では、ありさと咲と共に教室を移動しつつ今日子の話をする透。由希が墓参りに来ると言う話になり、同じく同居している夾は来るか分からないと言う話から、今日子が生きていたら、夾などはいじり倒しそうだと想像して楽しむありさと咲。そんな彼女たちの間を、ドロケーをして遊ぶ紅葉が通り、「危ないから前を見て」と物の怪憑きの彼の変身体質を心配する透に対し、ありさは紅葉の両親のどっちがドイツ人なのかと呟く。ありさの言葉を聞いて、透もそう言えば十二支の皆から両親の話は聞かないと気づき、疑問に思うのだった。
夜になり、バイトの仕事をこなす透。紅葉も手伝い、二人で話をしながら作業を終わらせる透。そう言えばと、両親のうち、どちらがドイツの人なのかと聞いてみる透に、母親がドイツ人なのだと答える紅葉。母の写真を見せながら、妹が居る事、いつも母娘揃って父を迎えに来ることを愛おしそうに話す紅葉に、透もそんな紅葉の話を微笑ましく聞いていたが、一緒に帰れないという紅葉の話に疑問を覚えるのだった。
ちょうどそこで、紅葉の母と妹のモモが父親の迎えに来たため、話しかけられる紅葉。しかし母親本人から、「帰りが遅いと、お母さんが心配する」と言われ、もう帰るから大丈夫と答える紅葉に、透は疑問を感じながらも紅葉の母のあいさつに答える。
母に見つかってしまった事を「ついていない」と嘆いた紅葉は、父に後で謝らないといけないと残念そうにする。透が心配そうにするため、紅葉は自分の母は記憶隠ぺいを施され、子どもである自分の事を知らないのだと打ち明ける。理由として、そもそも十二支を生んだ母親の多くが、初めて子供を抱いた時に動物の子どもに変身した我が子を拒絶するか、その体質ゆえに過保護になるかのどちらかであることが多い事を語り、紅葉の母親は心を病むほど紅葉を拒絶し、彼女の回復を願った父と母本院の希望で、紅葉の記憶を隠蔽することになったのだと話すのだった。
それでも、いつかこの思い出に負けない自分になるために、紅葉は母にも忘れてほしくは無かったと話し、透は自分の母が他界した時のことを思い出し、紅葉の考え方に共感するのだった。
墓参り当日。晴れて良かったと話す透と由希。しかし付いてきた夾の纏う雰囲気はどこか沈んでいて、それに気付いた透はどうしたのかと視線を送る。
ありさが着てきた特攻服が、今日子が暴走族現役で環七の赤い蝶と呼び声高かった頃のものだと知り、墓参りにその恰好はどうなのかと引いてしまう由希と夾。本田家のお墓は、既に父方の祖父がきれいに掃除をしてくれていたため、お花を供える透達。由希はそんな透を見つつ、昨年は授業中に出ていった彼女を、クラスメイトの一人として見ていたことや、父親を幼いころに風邪が原因で亡くし、母親も亡くしているのになぜ、暗い影を落とさずに笑っていられるのかと思うのだった。
花が上手く活けられないと苦戦する透に、手伝いに入る由希。その間に少し離れ場所に移動する夾に、咲はあることを確かめるためについて行く。すると夾から霊が見えるのかと聞いてきたため、電波は思念の様なもので、生きている人間の電波が強いだろうと語り、「どうして悔いた気持ちで墓前に立っているのか」と、尋ねるのだった。
咲の質問は、透がお弁当を食べる準備が整ったため、二人を呼んだことで、夾は答えることはなく流れてしまう。
墓地の通路にシート敷き、花見さながらのお弁当スタイルに、由希も夾も違和感を覚えるが、女子三人は騒がしくした方が今日子も喜ぶ。坊さんが来たら謝れば良いと、当たり前のようにお弁当の前に座っているのだった。
墓参りを終え、透達と別れたありさと咲は、三人の雰囲気が以前にもまして良くなったと話し、そのうち透が好きだという話も出てくるのではと言うありさに、咲は受け取った電波から、人の持つ心の闇と呼ばれる部分が、あの二人は重症の部類に入るため、それが晴れるまでは恋愛をする余裕なんて無いと返すのだった。
家に戻った透は、お疲れ様の意味でお茶を縁側で飲んでいたが、そのまま眠ってしまう。そこへ、透が寝ていることに気付き起こそうとした夾は、透が良く眠っていたため、「ごめんな」と小声でささやくのだった。
同じ頃、透の部屋から風に飛ばされたプリントが飛び散っているのに気付いた由希は、プリントを集めている時に、子ども用の帽子が同じく風に飛ばされて床に落ちているのを見つける。そしてそれは、女性に駆け寄る少女を思い出し、あの時のものだと気づくのだった。

ここから感想
やはり今回のアニメでも、紅葉の母親についての話は世の中の反応が良かった印象。しかしSNS上も号泣報告の嵐かと思いきや、夾の謝罪シーンにに持っていかれている面もあり、現代の視聴者が求めているのは「萌え」や「胸キュン」なのだろうかと、流行りを測りかねている次第。対して自分は、どうも見つかってはいけない対象(紅葉の母親)が来ると分かっている場所で、母と妹の話はしない方が安全じゃないかな、などと冷めた考えをしてしまって、全く楽しめなかった。
それでも、今回の話で明かされた、十二支の物の怪憑きと親との関係についての問題は、この作品の根幹のため、設定上重要なことを話していたことは確か。この後、アニメ化されていない慊人の話などは本当にこれに当てはまるため、できれば自分がキレずに見ていければと思う。

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フルーツバスケット 第13話「元気でいたかな? 我が弟よっ」感想

女子の服に潜り込むという、痴漢で済まされるか微妙な犯罪を、またもや内々で終わらせてしまった。さすがに怒れよ透。

 

今週の内容

4月の寒い日。由希の家庭菜園を手伝う透は、イチゴがそろそろ収穫できるという由希の言葉に喜ぶ。

ご飯の支度に戻る透を、笑顔で送った由希を見て、透は慊人と会った影響はなさそうだと安堵する。そう考えているうちに、道端に人の靴と服が落ちているのを発見した透は、十二支の人の物ではないかと思い至るが、その瞬間に足元からヘビが服の中に入り、彼女は思わず悲鳴を上げてしまうのだった。

透の悲鳴を聞いて、駆け付けた由希が見たものは、透の服の中から這い出る白いヘビなのだった。

紫呉の家では、腹が減ったから透の帰りを待たずに自分で作ろうとする夾に、紫呉がネギ・ニラ・味噌を取り出し、これでも食べて待ちなさいと止めていた。そこへ透の服に潜り込んだヘビを、怒りのあまり表情の無くなった由希が握り締めて帰り、紫呉に蒲焼にしろと迫る。

由希が握っているヘビが綾女であると気づいた紫呉は、なんとか由希を宥め、綾女を居間の隣の、紫呉の仕事部屋に寝かせる。透に彼が寒さに弱い事と、自分とはとりと綾女が同い年で小中高校が一緒のマブダチであることを説明するのだった。

そのまま紫呉は、由希が怒っていた理由を尋ねるが、由希はおぞましくて口にもしたくないと突っぱねたため、実の兄に対してそれは無いと返す。しかしその会話に綾女自身が説明することで割って入り、人の姿になって服を着てから、紫呉の部屋から出てきたのだった。

綾女を見て、大人版の由希だと固まる透をよそに、綾女は夾がこの家に居る事を確認し、さらにマブダチの紫呉と、恋人の再会の様な悪ふざけの挨拶を交わす。その脈絡のない紫呉とのやり取りが出来る綾女を、透は性格は由希とはだいぶ違うのだと認識するのだった。

紫呉が透を紹介したため、透に先ほどの失礼を詫び挨拶を交わす綾女。そのまま男だらけの家に舞い降りた王女様かと透をたとえ、彼なりに遠慮しつつもお茶とお昼を所望したため、その場の男全員から「おちょくっている」「小間使い扱いしている」「ゆっくり作れという事が敬うことに当たらない」とツッコミを受けたため、とうとう透を連れてお昼に出かけてしまうのだった。

ラーメン屋に入った透と綾女。綾女を見て、男か女かをひそひそと話す他の客を気にすることなく、彼は髪をまとめながら、お勧めは餃子定食だと透に話す。

透は、お世話になっているのにご飯も作らずに来てしまったと罪悪感を感じている様子だったが、綾女のおごりは受けられないのかという押しに負け、結局綾女によって餃子定食を食べることになる。

由希に兄が居る事を知らなかったと話す透に、10も歳が離れていて、由希自身が病気がちで隔離されるように育てられたから、自分も弟なんていたっけかという認識で過ごしていたのだと話す綾女。

本当は、透ではなく、慊人に会ってしまった由希を心配してきたのだと続ける綾女に、できてしまった兄弟の溝に後悔しているのかと問う透。綾女は子供の頃の行動は、歳を取ればどうすれば良かったのかが分かってくるのだと肯定する。しかし透は、母・今日子が「子供の頃に感じた気持ちを大事にしていれば、歳をとっても理解し合える」と話していたことを伝え、由希と綾女もこれからだと励ますのだった。

食事から戻ると、慌てた由希が透の無事を確認する。その勢いに驚きつつ、透は由希に綾女の事が嫌いかどうかを尋ねてみると、何を考えているのか分からないから苦手だという答えが返ってきた。そんな由希の答えに、ではこれから歩み寄ろうと、ヘビになった綾女が、またもや透の服の中から出てきたため、凍り付く由希と夾。急いで透が綾女のフォローに入るが、やはり由希に怒られてしまう綾女なのだった。

朝。夾の布団に綾女が入り込んでいたため、気付いた夾の絶叫から始まる。相変わらず紫呉と恋人設定で悪ふざけをしながら、消去法で夾の布団に潜り込んだのだと朝食時に明らかにされた夾と由希は、早く帰れと声をそろえ、その様子に、兄弟の溝が深まっていると透は不安になる。

学校では、紅葉と潑春に綾女が来たことを話していたところ、通り過ぎていった由希の元気がない事に、紅葉は病気かと心配し、潑春は綾女が来ているという情報から何かを納得する。紅葉から綾女が外に住んでいて、ウェディングドレスやナース服といった男のロマンを売る店の店長をしているのだと聞いた透。

家に戻ると、綾女が寄り道をしないことは感心すると話し、由希と夾はまだいたのかと胸中で同じことを想うのだった。

紫呉たちの高校時代のアルバムを広げていた綾女は、兄を知るチャンスだと由希を誘うが、半ば背を向ける勢いで必要ないと拒絶すされてしまう。それでも綾女は自分から高校時代の話を語り始め、王族と偽り長髪であることを校長に認めさせた話や、生徒会長だった話、さらには修学旅行先で繁華街に言った生徒の救済のために、生徒代表の自分が生徒たちの欲望を受け止めると大演説をしたことを話す。

途中から生徒を救ったといううたい文句に乗り、興味をもって来た由希も、自己愛の激しい兄のバカげた言動と行動を聞かされたため、我慢の限界だとばかりに出て行けと怒鳴り始める。さらに夾も苦痛だと紫呉に止める様に訴えるが、紫呉も自分のいう事は聞いてくれないのだと頭をかいて困ってしまう。するとそこへはとりが、潑春からの頼み事で綾女を連れて帰るために訪れたため、綾女は急に帰る体制に入る。

由希にまた来ると言い、透にはウインクを送って素直にはとりの言うことに従う綾女に、透達はあっけにとられるが、紫呉は以前、はとりは自分には欲しいと思っても持っていないものを持っているから、憧れているのだと聞いたと語り、夾はそれで結局綾女を止められるはとりが世話係になったのかと納得する。

紫呉の家から帰る途中、綾女ははとりに手間を取らせたと謝罪する。考えて行動はしているが、由希の心を開けなくてつい入り浸っていたのだと話す綾女に、はとりは綾女の気持ちを理解するには、まだ由希は子供で、譲れないものもあるだろうから時間がかかると、焦る必要がない事を綾女に告げる。そんなはとりに、綾女は透ははとりに少し似ていると話題を変え、人の事ばかり気にしており、自分の欲しいと思った言葉をくれるため、そう言う人に自分は弱いと困ったように笑うのだった。

その夜、皿洗いをしながら綾女について話す透と由希。兄弟の溝は深まったかに見えたが、由希は綾女がはとりに対しての好意を素直に表現できることをすごいと褒めたため、透は思わず夾の背中を見つめ、歩み寄る事は出来るはずだという今日子の言葉通りだとほほ笑むのだった。翌日、潑春に心配をかけたという由希に、その言葉の意図を受け取った潑春は嬉しそうに笑う。

そして、ありさと咲と話していた透は、綾女が結局何の店を出しているのかを聞くのを忘れていたことを思い出すのだった。

 

ここから感想

あれだね。前作では綾女のヘビはもう少し太かったんだね。やっぱり巳はとぐろを巻くと白いう〇こみたいになる太さと長が良いと思うね。

そして、やはり出会ってすぐの人間と、後悔だとか自分の昔話とかをするのはやはり違和感がある。なぜ前作ではそれに気づかなかったのだろう。単に自分の心境の変化なのか、演出技術によるものか…にしても、今週の話は特に拒否感があったな。

来週は紅葉の回だと思われるため、こういった暗い過去や、後悔を話すための回ともとれる、なので、今回感じた拒否感が、作品自体に対してなのか、単なる自分の心持ちが変わっただけかを確認するにはもってこいかもしれない。自分にとっては思い出深い作品だっただけに、つまらないと感じるのも結構寂しいものだよな。

 

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盾の勇者の成り上がり 第25話「盾の勇者の成り上がり」感想

そう言えば、ラフタリアはキールと同い年だったね。体が大きいからつい女子高生くらいの年齢だと誤認識してしまう。

今週の内容
尚文を除く四聖勇者や、援護に駆け付けていたメルロマロクの兵士を船に引き上げ、手当てをしていた旗艦では、その作業も間もなく終了すると報告を受けるミレリア。彼女は、波のボスクラスの魔物を倒しても一向に波が収まらない原因が、尚文たちが闘っているグラスたちにあるのだと推測し、対抗できるのは尚文のパーティだけだと命運を託すのだった。
グラスとも、憤怒の盾を使うことなく渡り合う尚文。盾を変化支えてソウルイーターシールドにしたところ、今まで攻撃の手を緩めなかったグラスが、初めて尚文から距離を取った。単にSPを食らう盾であったため、何故グラスが引いたのかを気にする尚文だったが、その思考を遮るようにテリスが宝石で収縮爆を仕掛けてきたため、ラフタリア達も守るために流星盾を展開して対処に追われる尚文。
さらに、体制を立て直したグラスが逆式雪月花を、テリスが吹雪を合成技として放ったため、尚文は流星盾の範囲内でシールドプリズンを展開して何とか防ぎ切るのだった。グラスは尚文が思っていたよりもレベルアップしていた事を認識し、尚文は再びグラスがソウルイーターシールドを嫌った理由を彼女の弱点だととらえ、グラスとの一対一の戦いに持ち込もうと考える。
尚文の提案に、ラフタリアは呪の強く残る憤怒の盾を使うのかと不安がるが、その盾を使わずに済ませるためだと納得させ、ラフタリアとフィーロ、メルティにはラルクとテリスの対処を頼んで、二手に分かれる。
尚文の誘いに乗り、一対一の戦いを自分も望んでいたというグラスに、尚文はラルクが別の世界の勇者だと名乗ったことについて、グラスも当てはまるのかと確認する。すると彼女も異世界の勇者であり、眷属器の扇の勇者だと名乗り、自分の世界のために戦っているのだと尚文に向かって攻撃を再開するのだった。
テリスの魔法攻撃はメルティが、ラルクの攻撃はフィーロが勢いを殺して対処してから、ラフタリアがさらに攻め込む体制に、さすが尚文の仲間だけあって強いと満足そうなラルク。それでもラフタリアは尚文の事を心配する。
一方グラスと放棄された船上で戦っていた尚文は、明らかに勢いが衰えているグラスの攻撃に、自分の考えが当たっていると信じ、ソウルイートをグラスに仕掛ける。すると、グラスは大きなダメージを追い膝をついたため、尚文はグラスにとってSPは命と同等なのだと確信する。
このまま戦い続ければ、グラスの命が尽きる方が早いだろうと、尚文はグラスに引いてくれと頼むが、グラスは今回引いたとしても、何度も戦いに赴くだろうと話し、愛する自分の世界のために、ここで引くわけには行かないし、尚文にも、自分を退けなければこの世界が滅ぶのだと焚きつける。その現状を聞いた尚文は、改めてこの世界で起きた出来事を思い返し、召喚されて貶められた経験が、世界を命を懸けて救うほどのものかと疑問に想わせる。さらにグラスの世界の様子を垣間見て、仲間が波と戦いながら自分たちの帰りを待っているのだというグラスに、そんな彼女を倒すだけの覚悟が自分には無いと、攻撃を迷っていた尚文。その隙に、ラルクはグラスに癒魂水を渡し、グラスの力を回復させる。
勢いを取り戻したグラスは、尚文への攻撃を再会したため、迷っていた尚文は押されてしまう。その様子に、ラルクと対峙することを辞めて尚文を守るラフタリア。グラスに剣を向けるラフタリアに、思わず声を上げる尚文だが、ラフタリアはもう二度と自分とティファナの様な思いをする人を出さないために負けないと啖呵を切り、その言葉に迷いが晴れた尚文は、憤怒の盾を使いグラスにダークカースバーニングを浴びせるのだった。
尚文が発生させた炎を旗艦から見ていたミレリアは、自分たちにも何か出来ることは無いかと考え、ちょうどそこへ流れついたリーシアが、ルコル爆弾の樽にしがみついていたのを見て、妙案を思いつく。
ダークカースバーストを耐えきったグラスは、息を上げながらも大技を繰り出すべく構えたため、彼女の身体を心配したラルクとテリスは止めるように声を上げる。尚文もまた、グラスを倒すためにブラッドサクリファイスの準備を始め、ラフタリアが制止しようとするが、自分は召喚者であり、いずれは元の世界に帰るが、ラフタリア達仲間がこの世界にいるため、命を懸けて守る理由になるのだと話し、技を発動さセるための詠唱を始める。
あと少しのところで技を繰り出そうと言う段階で、ミレリアから声がかかり、リーシアによって空中に飛ばされた樽の意図を読み取った尚文は、ブラッドサクリファイスではなく流星盾を発動し、お酒の原料となるルコルの実をつぶした中身をグラスに浴びせさせる事に成功。見事グラスを戦闘不能にさせる。
酒の匂いが充満する中、それでも尚文を倒そうと扇を構えるグラスに、今度はラルクとテリスが駆け付けて時間切れだとグラスを運んで帰っていく。その際にテリスはまた相まみえるだろうと話し、ラルクは尚文の名を呼びづらいと「坊主」と呼ぶことにすると敵であると一線を引いて行く。
三人が世界に帰ると波はすぐに収まり、その様子に錬はまた尚文の独り勝ちかとつぶやく。しかしミレリアは皆の勝利だと宣言し、生き残った兵士たちは歓声を上げる。
波への対処が収まり、カルミラ島から王都に戻ろうとした尚文たちだったが、沖の海が荒れているため、数日観光することとなった。その間も、グラスたちを倒す事や、ラフタリア達とグラスたちの世界のどちらかを選ぶと言う決断が差し迫っているのではと考え、落ち着かない尚文。
ラフタリア達と釣りを終え、宿に戻る最中で今後について彼女と話す尚文は、人員と武器を拡充したいという話をしていた。ちょうどそこへ、フィーロが海から人を引き上げて尚文を呼ぶのだった。
フィーロに引き上げられていたのは、樹のパーティーに属していたリーシアだった。彼女だけ、先の波で活躍したために、樹のアクセサリーを壊したと冤罪を掛けられて厄介払いよろしく追い出されたのだろうと、話を聞いていたメルティは推測する。当の本人も樹に見放されたら生きていけないと泣いていたため、尚文は冤罪を受け入れるのかと彼女に問いかけ、自分は弱くて役立たずなのは本当だと、樹たちの言っていた事の一部を認めるリーシア。しかし尚文は、先の波で自分たちは助けられたと事実を話し、その勇気さえあれば強くなれるからと、自分の力で冤罪を晴らせるようになるまで面倒を見ても良いと、メンバーに勧誘する尚文。リーシアはすぐに尚文の厄介になる事に同意したため、メルティは他の勇者の仲間まで育てるなんてお人よしだと笑い、尚文は他の勇者の仲間が役立たずでは困るのだと真面目に返すのだった。その、尚文の言葉に、ラフタリアは違和感を覚える。
海の荒れが収まり、メルロマルク王都に帰る船の上で、改めてミレリアから礼を言われた尚文は、皆のおかげだと言葉を返し、その中には短期間で船と援軍を編成してくれたミレリアも含まれるのだと話し、陛下と呼んで彼女を敬うのだった。
他の3勇者との話し合いの場を、改めて用意する必要があると確認した後、ミレリアから三勇教の件とカルミラ島を救った件の褒章は決まったかと聞かれた尚文は、一つ思いついたことがあると話し、それを聞いたミレリアも笑顔で仰せのままにと言うなど、満足そうな様子を見せる。
王都に到着し、さっそくエルハルトの店でリーシアを含めた全員の装備を、先日のウェポンコピーのお返しも兼ねて買えるだけ買うと気前よく話す尚文。すぐに行くところがあるからあと言う尚文に、それもそうかとエルハルトはラフタリアに視線を送る。そんなエルハルトに、ラフタリアは尚文が話してくれない、隠している事を知っているのだと察して問いただすが、エルハルトは「譲ちゃんは果報者だ」とごまかすばかりで結局教えてはもらえないのだった。
ラフタリアは目的地を知らされないまま、女王からもらった褒賞があるのだと言う尚文と共に王都を離れる。途中から、嗅ぎなれた潮の匂いに、自分の故郷の村に向かっているのだと気づいたラフタリアに、さすがだと言う尚文。村に到着し、キールとの再会を喜ぶラフタリアだが、貴族のヴァンも含め、人が多く、復興が進んでいる村に疑問を持つラフタリアに、伝えていない尚文は人が悪いと、メルティが亜人自治区自治権を尚文に受け渡すと女王の名代として宣言する。
要約すると、拠点が欲しかった尚文が、村の領主になったのだとラフタリアに話し、他にも見せたいものがあると、彼女を連れ出して二人で村を見て回る尚文。船を用意して漁業を行って復興の足しにすること、新兵を教育するために気の使い手であるババアが、薬草屋と魔法屋が終結したのを見て驚くと共に、何か言いたげなラフタリア。
そして屋上に付き、村の復興の速さを見て喜ぶ尚文の話を聞いている時に、ラフタリアはそれはまるで尚文がいついなくなっても良い様に準備しているみたいだと、自分の不安を尚文に打ち明ける。波は退けて見せる、波が終わった後も一緒に居てほしいと泣き崩れるラフタリアに、ずっと不安にさせていたのかと謝る尚文。しかし尚文は、この世界を守るために、ここを出発点として、ここを帰る場所として、この村の領主になったのだと話し、これからも自分の剣として力になってくれと言う尚文に、ラフタリアは安心して抱き付くのだった。
その様子を、扉の隙間から見ていたフィーロがラフタリアだけ尚文とイチャイチャしていてずるいと声を上げ、尚文の元へ飛び出したため、同じように覗き見ていた村の面々も屋上になだれ込み、その様子にラフタリアと見合わせて笑う尚文。
キールによって新しい村の旗が掲げられ、風になびく旗を見ていた尚文は、出会ったばかりのラフタリアに、食事についていた旗にソースで印をつけたことを思い出す。そして、本当にここから始まるのだとラフタリアに笑いかけるのだった。
尚文が領地を得たことを知った樹は、世直しの旅ができるのはやはり自分だけだと立ち上がり、錬は仲間を交えずに一人で魔物相手に強くなると鍛錬を行い、元康はパーティーの女子たちと寛ぎつつ、尚文の領地にはフィーロに会いに行くかと決めていた。
城では、王位を剥奪されたクズが何か企みを話していたところを、ミレリアが現れて咳払い一つで辞めさせる。
奴隷商人も、王都ではなくセーアエット領に拠点を気付いたと、女王の陰から情報を得てもなお、大金をはたいてくださる御仁に成長されると信じていると、尚文を高く評価する。
船が完成し、キールとフィーロが楽しそうに漁に参加し、大漁の結果を経て戻ってきたのを、砂浜から手を振って出迎えるラフタリアと尚文は笑顔であった。

 

ここから感想
てっきり二期決定とか、鋭意制作中とか言われると思ったけど、無いんだね。ひとまず今回の波が終わり、領主になったので、ここでひと段落という事だろうか。
最初こそストレスフルな状態で始まり、人種差別・性差別・宗教問題という話題に触れていたから、もっと芯の通った作品になるかと期待したのだけれど、明らかに途中から「描き切れないから諦めた」と言うより「話題性」や「売れ行き」を意識した内容になり、やたらと伸ばして、主要人物は殺さない作品になってしまった。原作も同じような状況なのだろうか。なら、アニメ版はどこかで変えたり、命名ビッチ編までにすればよかったのではとも思うけどな。
他の作品が避ける差別や宗教の話題を、問題定義しようとした着眼点は良かった。原作者一人だけで描き切れる内容ではないけど、この点は最後までやり切ってほしかった。
で、転生ものも飽きてきた頃なのだけど、この作品は召喚されているとあって、最後まで元の世界に帰る前提で話をしないといけないよね。でも、もう少し前から帰るか残るかの話題を取り上げてほしかったかな。あとは尚文たち勇者の皆さんには、自分の世界への種着や愛着、メルロマロクの衛生環境や食事について耐えられない部分とか、愚痴や何かで話て欲しかったし、尚文に至ってはグレた弟を更生させる一大イベントを終えて、家庭での立場を得ていた状態で来ているわけなのだから、ふとした瞬間に「どうなっているのか」とか考えないかな。その点は、他の作品同様にまるっきり描かれることなく終わってしまった。死んで転生されていても、この部分はどの作品も描かれないので、納得できないんだよな。しかもそれを疑問に思っているコメントを、ネット上でも見ない…。まさか死んでるから元の世界の事を描かなくても良いとか、作る側が都合が良いと思っている事を、視聴者側も思っているのだろうか。これではますます作られる作品のレベルが下がっていくだろうな。
で、自分以外の勇者が使えないと認識して、自分の拠点を手に入れるところまでは話が進んだ本作。それでも、主人公が唯一無二の「勇者」という特権階級として召喚されただけあって、領主になっても成り上がりには該当しないのが少々ツライ。やはりタイトル選びには注意が必要だよね。
という感じで、得るものが思ったよりも無い作品となった。中の人たちが豪華な分、作成には力が入っていたのだろうけど、利益重視の作品作りで放棄した作品の重みは大きかったね。残念。

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Fairy gone フェアリーゴーン 第12話「無力な兵隊」感想

 今回のサブタイは…まぁ最後の勝った気がしなさそうな宮殿前で、日の出を迎えたのドロテア四人組の事だろうな

 

今週の内容

大天門を先行したビーヴィー・リスカーがアイゼンコップの怪力で突破し、その威力に銃撃を辞めてしまう守備隊。しかし守備隊長がいち早く持ち直し、ブルーノ・ボーメ軍部省大臣に迎撃の指示を求めたため、ボーメも史上初、大天門を突破されたショックから立ち直り、逆賊は皆殺しにするように声を張るのだった。

首相官邸では、ゴルバーン・ヘルワイズ首相がシュヴァルツ・ディーゼ元ハイブランツ公のやり口を見て、自分の猿真似をするつもりかと、苛立たし気に自分自身が対処すると、今までやってきた通りに現場に向かうのだった。

現在ロンダキアにいるドロテア戦闘員の4人となるフリー達は、大天門に到着し、突破されていることに一度足を止める。

そのころ、リスカー率いる傭兵部隊は内門を通ろうとし、またもリスカーが一人で内部の人間を殺戮し、大剣型の妖精武器・ガドファックスで人を薙ぎ払う様に怯える統一軍兵士を、「意思無き者」と呼び、愚かだと見下すのだった。

リスカーが通った後を追いかけるように進むフリー達。統一兵が皆殺しに会っている状態を見て、相手の人数と戦力がかみ合わないと言いたげなクラーラに、フリーは本物の妖精兵は冗談ではなく一騎当千だと思えと注意する。そんなフリーに、セルジュはフリー自身も統一戦争を経験している本物だろうと言葉を返すが、フリーは苦い顔をして、局長が居ない以上、自分がリスカーを止めると改めて覚悟したように言う。そうこうしている間に、フリー達がいる通路の前方の壁から、ボーメ率いる統一兵士が隠し通路から出現し、ドロテアが来たことを知ると、さっそく自分たちに付いてくれば、リスカー傭兵部隊の前に回り込めると、フリー達を指揮下に入れようとするボーメ大臣。その偉そうな物言いに、従わない方が良いのではと、小声でフリーに話すセルジュだったが、フリーは何かを決心したように声を上げる。

元レドラッド王侯貴族のクリストフ・ラーンから聞いた、秘密の通路をたどるシュヴァルツ率いるハイブランツ勢。行動を共にするアーケイムのウルフラン・ロウに、シュヴァルツは先の大戦で、サイダル王だったゴルバーンが皇帝の勅命を理由に隣国ティムーンに進軍を開始した行動と、その後サイダルの騎士だったガーラン・バトルが、レドラッド国の管理下にあった帝都マズリッドより、ゼスキア皇帝を連れ去った事件で、皇帝を操っていたレドラッド国とその片棒を担いでいたアイネデルン国の覇権が崩れたことを話す。しかも、統一後も簒奪による恨みなどを恐れたゴルバーンが、皇帝の座につかなかったことを、シュヴァルツは鼻で笑うのだった。

宮殿内に入ったリスカー率いる傭兵部隊は、妖精を操るリスカーを戦闘に隊列を組み進んでいく。妖精に恐怖しながら銃を構える統一兵を「平和で腐った人間」と笑いながら銃を構えるディッパー。戦況は最初こそ傭兵部隊が有利だったが、部隊側面に統一ゼスキアが所有する人工妖精部隊が到着し銃撃を開始ししたため、ディッパーはすぐに一度引くように指示を出すのだった。

ボーメ軍部大臣に宮殿内の隠し通路を先導してもらうフリーとクラーラ。クラーラが隠し通路に素直に驚いていると、ボーメは得意げに全て把握している者は一人もいないとされているのだと話す。やがて戦闘の音が聞こえてきたため、ボーメは読み通りだと満足そうにし、さらに近くを通った伝令から、首相率いる援軍が到着したことを知らされるのだった。

一度は部屋まで引いたリスカー部隊だが、ここで仕留めると息巻いて銃を撃ち続ける統一兵に対し、弾の無駄だと見下しながら、銃撃が止むのを待っていた。この状態を、統一戦争時代は日常茶飯事だったと懐かしがるリスカーが、ソフィーの「この状況を楽しまれますか」という問いに焚きつけられ、またもや単身で銃を構えている統一兵たちを薙ぎ払いながら攻撃を開始するのだった。

フリー達とは別れて、セルジュと宮殿内を走っていたマーリヤは、そこここで殺害されて倒れている統一兵たちを見ながら、改めてここまでして戦う理由がない事と、戦うのは怖いのだと考える。しかし、目的の場所に着いたためセルジュと別れた後、マーリヤが思い出したのは、自分を庇ってリスカーにとどめを刺されたオズの事であり、リスカーは許せないのだと、目に力を込めて戦う決意をする。

宮殿内の広間を占拠したリスカー部隊に、トメリーズからの視覚共有によってタイミング良く突入の合図を出したクラーラ。これによりリスカー部隊はまたも迎え撃つ体制を取ることになり、さらにそこへヴェロスティールを帯びたフリーも飛び込み、傭兵部隊の主力であるリスカーとの一騎打ちに持ち込む。

フリーとリスカーの戦いの最中、マーリヤはリスカーをサポートするソフィーの動きを止めるべく、対人相手でも容赦なく照準を合わせて打ち込み、リスカーはフリーの実力に戦う相手として満足している様子で戦っている。戦闘中に外に出たリスカーを追って、フリーも外に出て、レッドフットの咆哮の攻撃を出す等、建物に配慮しない戦い方に変更し、リスカーの顔面に刃先をかすらせるまでに至る。そんなフリーを、ますます高く評価するリスカーだが、まだ七騎士の一人で、ヴェロスティールの元持ち主だったジェッド・グレイブには及ばないと焚きつけ、フリーとの一対一の戦いを楽しんでいたが、そこへマーリヤの妖精アッシュクラッドがアイゼンコップの首を掴んで焼く攻撃を始め、さらにセルジュのブリンツテイルによる砲撃を受けるリスカー。驚いていた彼に、フリーはジェッドに実力が及ばないことは良く分かっており、自分たちは個人ではなく、ドロテアであり、任務を遂行しているのだとリスカーとは違ったチームワークを見せる。

宮殿の秘密通路を進んでいたシュヴァルツは、そろそろ出口に着くと、通路の構造を理解している口ぶりでウルフランに案内する。そんな彼にウルフランは、通路の情報源であるクリストフ・ラーンと良く通じることができたと話すが、それだけの協力者がいるという事は、現体制に不満がありながらも、ゴルバーンのやり口に表向きは従っている勢力も、自分が事を成せば、統一体制からその多くが離反するだろうと語って返すシュヴァルツ。そんなシュヴァルツの語りの最中にも、ウルフランは周囲をうかがいつつ、頃合いだろうと考えているのだった。

フリー達三人がかりの攻撃により、リスカーの左腕を使用不能にまで追い込むことができたが、当の本人は窮地に立たされた状態での戦闘に生きがいを感じていた。その様子に激怒するマーリヤは、アッシュクラッドでアイゼンコップへの攻撃を続けたため、フリーとリスカーの剣での打ち合いになるが、負傷した左手も容赦なく剣先に出すリスカーの戦いぶりに、剣を一本手放してしまうフリー。そこへ人工妖精の攻撃に押され始めた傭兵部隊は、ディッパーを筆頭に撤退の指示をリスカーに仰いだため、リスカーもフリーの剣を踏み折りながら、撤退を指示する。

ソフィーが投げた煙幕の影響で、リスカーを見失ったマーリヤは、オズの仇を逃すまいと一人で追撃を始めるのだった。

秘密の通路から出たシュヴァルツは、被っていたフードを取り、堂々と宮殿内を進み、出くわした統一兵を殺害しながら皇帝のいる部屋を目指す。とうとう皇帝の周囲の護衛も射殺し終えたところで、ウルフランが姿を消していることに気付き、傍にいた兵士に尋ねるが、その問いにウルフランは役目を終えて去っていったのだと答えたのはカルオー公のレイ・ドーンだった。ここにいるはずの無いレイの登場と、ウルフランを知っている口ぶりから、ウルフランが情報をレイに流していたことを知るシュヴァルツは、忌々し気に武器を構えるが、レイの妖精・スローンテイカーによって銃は錆びてしまい、さらに「時を知らない」とレイに言われてしまうのだった。

援軍として、宮殿を取り返すべく集まっていた統一兵が、宮殿入口から逃げ出てくるのを見たゴルバーンは、その原因がリスカーの妖精アイゼンコップに追い立てられていた事を知り、自分の身の危険も感じたため撤退を指示する。

そのころ、皇帝の目の前でレイのもつ妖精武器・ソロリアスによって致命傷を負わされたシュヴァルツは、レイが力を隠していた事、それほどの力がありながらゴルバーンの敷いた統一の体制に背かなかった事など、恨みごとを言い、レイはそんなシュヴァルツを浅はかで正直過ぎたため、嫌いだったと返し、罪人としてとどめを刺しシュヴァルツを絶命させるのだった。

宮殿から撤退していったリスカー達を、マーリヤは尚も追いかけようとしたため、フリーは彼女の腕をつかんで止める。オズの仇を取るのではなく、ドロテアとして、宮殿内の敵を撃退した任務は成功したのだと諭すフリーに、感情的にそれでいいのかと声を上げたマーリヤだったが、落ち着きを取り戻し、自分たちは勝ったのかとフリーに尋ねる。フリーからは、力強く自分たちは勝ったのだと返答を貰ったマーリヤは、顔を上げて昇る朝日を見るが、周囲は攻撃によって破壊されており、勝ったとはいいがたい爪痕を残しており、マーリヤは自分の制服にあるドロテアのエンブレムを思わず掴むのだった。

 

今までに表示された年号と出来事 ※青字は今回追加分

統歴481年

サイダル王 ゴルバーン・ヘルワイズが皇帝の勅命が下ったとして隣国ティムーンに進軍を開始。

統一戦争開始

統歴487年

レドラッド妖精兵研究施設で妖精器官の移植する手術を受けるフリー

レドラッドの開兵式場に参列するフリー、ウルフラン、ジェッドの三人。

統歴491年

マーリヤ、スーナのユルゲン・ゾーンの家で育てられる。

スーナの森で、ヴェロニカがマーリヤに声を掛け、仲良くなる。

レドラッドでユアン・ブリーズとの戦闘中に、フリーを庇ったジェッド・グレイブが戦死。

統歴493年

スーナがレイ・ドーンによって滅ぼされる。

マーリヤとヴェロニカが追手の兵士から逃れる途中で分かれる。

フザンで、路地に倒れるヴェロニカ〈意識あり〉

統歴494年

ファナチカで、人を避けて山に入り行き倒れたマーリヤをヴィクトルが保護する。

統歴495年

レドラッド。自宅があったブランハットで、ウルフランが妻子が戦闘に巻き込まれ死亡したことを知る。

統歴496年

統一戦争終了

レドラッドのロンダキア宮殿でサイダル王のゴルバーン・ヘルワイズがゼスキア皇帝に王位を返上し宰相となる。

マーリヤを育てたヴィクトルが病気にかかる。

統歴497年

ファナチカでマーリヤを育てた人物・ヴィクトルが死亡。

焼け落ちたスーナにマーリヤがヴェロニカを探しに戻る。

旧カルオー領ツバルで、ヴェロニカがレイ・ドーンを襲撃するが失敗。その数か月後、ヴェロニカを探しにマーリヤがツバルに到着。

元サイダル王のゴルバーン・ヘルワイズが統一ゼスキアの首相となる。

統歴498年

エディ・ロイドが統一ゼスキア軍人工妖精整備部門を依願退職。行方知れずとなる。

統歴503年

リトローク公 ウマル・ジュジュマンが処刑される。

統歴505年

マーリヤ、ドロテアに入隊。

終戦から10年目の記念式典開催

ハイブランツ公 シュヴァルツ・ディーゼが反逆を起こし、カルオー公 レイ・ドーンによって討ち取られる。

 

ここから感想

さすがに戦闘中だったため、マーリヤの仲間意識改革については要素少なめでまとめられていた。まぁ、単純にオズの仇が目の前にいるからね。そりゃ「仲間ってこういうときはどうするのかな」なんて、呑気に咀嚼して消化してはいられないのは、理解する。だから前回も書いたけど、もっと早く手を付ければ良かったんだよ。

で、最終回でシュヴァルツが討ち取られ、残るのはゴルバーンとレイだけなので、後半は「戦争で失ったものが大きすぎて先に進めない人」代表の、ウルフランが統一体制への挑戦。ヴェロニカが仇への挑戦って感じなんだろうな。

その他第二クールで行うべき話題が、レイがなぜ妖精郷・スーナを焼き払ったのかという疑問の解決と、「どうしてもジェットに追いつけない」と、何かと二の足を踏んでいるフリーの自己肯定感を育てること。スウィーティーが目指している事柄の正体を明らかにすること。最終的に妖精との共生なのか搾取し尽すのかを、マーリヤの妖精憑きの体質と合わせて明らかにする事。と、側面を変えればまだまだ出てくるので、案外後半もやることが多いよな。という事は、前半では特に重要な部分はマーリヤの仲間意識改革以外は、特に解決しないという事か…随分とゆっくりな構成だな。

で、何かと理解しがたいセリフ回しで、毎週内容を書くのに苦慮した作品になったのだけど、やはり第一クールの最後まで辛かった。特にリスカーと率いている傭兵部隊は痛い。どうして大の大人が揃いも揃って、自己顕示欲を開放しながら、自分の世界に酔ったままつるんでいるのか。しかもそれを描いたからと言って、作品に何か大きな影響があるわけでもなく、単なる戦争狂いの表現方法の一つだろうと思われるから性質が悪い。これで、第二クールでは「終戦後も戦いに囚われた戦争狂いが、人々の中にはいるんだよ」と表現する役目も終えて、単にフリーに自信を持たせるきっかけとして戦って死なせるだけだとしたら、痛いうえにこの2話は時間の無駄だと思える。そうなるくらいなら、フリーは最初からもっと成長した人間として作ればよかったんじゃね?と思えてならない。本当に、フリーの成長部分を描くくらいなら、歩きながら昔話をして、この作品内の世界史を視聴者に教える事態にならない様に工夫をしてほしかった。説明をセリフでするのは近年特に増えてきてるけど、この作品の場合なら、あのアバンの過去の話の間にでも入れておけよと思う。アバンでの歴史振り返りコーナーをやってもなお、描けないことがあるのなら、それは表現する事柄の分量と、表現する力のバランスが悪いんだよ。ここは作り手側が分量を見て諦めてくれれば済む話なんだけどな。

自分の所為で人が死ぬと自意識過剰、アイツの様にはなれないと自己肯定感の欠如、時代が変わっても自分は不変であると思う全能感。(ここまでくれば、ダミアンの「人間はどうしようもない」発言も、単にリスカーと同じ全能感の部類かな?)どれも中二病の特徴とされるけど、これを中高生の年代でなく、オッサンまでもが陥っているのがこの作品を視聴するうえで辛いところだ。さらに地名もアイテムも単に多いだけで、設定が凝っているのではなく、話を進めるうえで必要だからと説明してしまうという残念さ。この二つが合わさって、何とも言えない状況なのだけれど、10月から始まる第二クールの感想を、書くかどうか検討中。たぶん感想を書かないのなら、視聴すらしないな。

 

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